あいつが私に言ったこと。
「わかってよ」
だってさ
変わらない事はさほど難しい事ではない
「わかるわけねえだろっ!」
「いやいや、ちょっと落ち着いた方がよろしいかと・・・。」
朝学校に行くと、あまりに暇そうな勇人がいたので、
とりあえず拉致って愚痴をはいてみた。
「だって!年中発情期の男の性をわかれと、あのくそ浮気男は言ったわけだよ!?」
「もうお前うっさい・・・」
「しかもあびれも無く!!」
「だから俺はちゃんと最初に言っただろうよ。あいつは駄目だって」
「・・・そんな事いわれましたっけ?」
「もう、お前一回死んで来い」
「そんな事言わないで☆☆」
「キャピキャピすんなきもい」
「・・・あー。もうメンドクサイ・・・何もかもがメンドクサイ。」
「うるさい女の愚痴を聞いてる俺の方がメンドクサイ」
「お前の辞書に慰めると言う言葉は無いのか!」
「それは可愛い女限定なもんでね。」
「悪かったな!可愛くない女で!」
「お前の場合・・・可愛くないと言うよりは可愛げがない」
「…冷静に判断すんな。軽く凹む」
「軽くじゃなくて思いっきり凹んでるし」
「メンドクサーーーイ」
「・・・お姉さん。俺はもう戻ってもよろしいですか?」
「言いわけないだろアホッ!」
「あぁ!?てめ何様だ!?」
「加奈様♪」
「お前加奈じゃないだろ。それは年中発情期のくそ浮気男の浮気相手の名前だよ」
「そうそう、可愛らしい名前だよねー」
「そーかー?」
「可愛くて、性格も女の子ってかんじでねー。素直でねー。いい子だよね。」
「そうやな」
「でも、あの年中発情期のくそ浮気男にはかなりもったいない気がするんだけど?」
「そうやな」
「やっぱ、世の中顔がよければ浮気性でもいいのか?」
「さあ?」
「今度からは絶対性格重視だな」
「今更きづいたんか…おっそいな?」
「とりあえず可愛らしくて、素直で、甘え上手な子になろう。」
「・・・無駄な事はしないほうがいいと思いますけど・・・。」
「いや・・・私は可愛らしくて、素直で、甘え上手な子になるって。」
「つーかなぁ・・・あんな年中発情期のくそ浮気男ごときに、
そんな事する必要ないだろ、そのままでいいって。」
「素直で甘え上手・・・」
「もういいって、てかそのままがお前やん?」
「そっか・・・、そうだね」
なんて、結局なだめられたとある一日の出来事。