スケジュール的には見られないかな?と思うほどタイトな時期でしたが
何とか見に行くことができました。

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蜷川実花  うつくしい日々
@はらミュージアム

品川駅の高輪口からゆっくり歩くと20分ほど、ワタシは行きはタクシーで帰りは歩きました。
実花さんのお父様の蜷川幸雄さんが亡くなられて一年、一周忌に合わせての開催でした。
はらミュージアムは閑静な住宅街の一画にある静かな美術館です。

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贈られたお花がミカワールドぽくて
プレゼントする側も意識してるのかな?と感じるほど彩り豊かでした。

実花さんの写真展は表参道ヒルズでやったさいに見たことはありましたが、
表看板からしてもうこれがお父様の為のものなんだとはっきりわかるいつものミカワールド色ではないティストでした。

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色がある世界を写してるのにとこか色がさめている写真の数々…

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所々に添えられている実花さんの文章
柔らかな白の壁にかかった写真の数々と
窓の外に広がる新緑が見事なハーモニーを醸し出して

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息をするのも丁寧にしたくなる空間
かなりの人がごった返しているのにも関わらず、皆さんが出来るだけ静かに見ようとしている特別な写真展でした

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写真はフラッシュをたかなければ写しても良いことになってましたが、
ワタシはナゼか写す気にはなれませんでした…
お父様が病に臥せっていた期間の
病室の窓から写した景色や
酸素マスク…そのしたには蜷川さんが確実に生きてたんだと思わせる作品、
心電図や体に繋がるチューブ…
亡くなられたときと思われる作品
実花さんが娘として沢山の想いがあるにも関わらず淡々と写し出されていて
だからこそ蜷川幸雄という父のこの世の最後の間を丁寧にどの一瞬も慈しむように写されているだな…というのがヒタヒタと心に押し寄せてきて、思わず庭に出て深呼吸してしまいました。

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新緑ってこんなにも目に染みるんだと…

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忙しかったけど時間を作って見られてよかった写真展でした。

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あの空間すべてが蜷川幸雄に捧げられたんだと思いながら帰りはゆっくり歩いて駅に向かいました。