一年間取り組んだ卒業制作が完成いたしました。
そのご報告と、それまでの色々を、ワーーっと書かせて頂きます。
先に言います。めっちゃ長文です!(笑)
短編小説読む覚悟でお願いします!(笑)
車椅子というテーマで取り組むにあたって、
車椅子ユーザーの方々と意見交換をさせて頂き、様々なアドバイスをお聞きすることができました。
ご協力して下さったみなさん、本当にありがとうございます!!
また、色々な美術館に行って車椅子での鑑賞を自分でも体験してみたり、
国際福祉機器展に行って色んな車椅子に試乗したりお話を聞いたり、
permobilの会社にアポとってつくばの本社へ行き、社長さんとお話したり、
八王子の車椅子の会社へ行った際にお話をして下さった方と仲良くなり
車椅子バスケをしに行ったり試合の応援に行ったり・・・
とにかく様々な出会いと様々な経験をさせて頂きました!
それらの調査内容を踏まえ、アイディアスケッチに移ったのですが、これが書けない決まらないで
悩み悩まされ悩みまくり格闘の日々でした・・・
もともと雑貨系に進みたかったので乗り物の絵が書けなくて書けなくて・・・
ここでめちゃくちゃ時間つかってしまったのが、よくなかった・・・
たぶん300、400案考えたと思います。
自分のやりたい形と、先生から言われる指摘の中で揺れて揺れて・・・
譲れない思いから、ちょっと言い合いになったことも(笑)
そしてモデル制作
クラスメイトは小さいモデルでも2、3ヶ月かけて制作するなか、
私は一番大きい作品にも関わらず、脅威の2週間で作りあげましたwww
完成するまでは先生方に無謀だと見放され、ひどい言葉を言われても強気で言い返してました・・・
言葉では強気なこと言ってたけど本当はすごく不安で不安で・・・
寝る前にはお布団の中で泣きそうになるのを必死にこらえていた日々w
情緒不安定すぎ!w
終わらないから大きい作品なのにタクシーで家に持って帰って制作したり・・・
大雪の日にもって帰ったときは一番大変でした!
ど根性魂炸裂でしたね(´^ω^`)
なんとか間に合わせて学内プレゼンで発表することができて、講評のとき先生から
「二週間前には姿形もなかったから、絶対に無理だと思っていたのに・・・、お前の実現力には驚かされた」
と言われたときは、人前にも関わらず、たまってたもんが一気にあふれて泣いてしまいました・・・(T T)
もう本当に情緒不安定でしたね・・・
そんなこんなで選抜メンバーに無事選ばれ、2/14~2/16に渋谷ヒカリエにて展示が行われました!
要素がたくさんある作品なので、ブログでプレゼンしてみます!(笑)
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私が今回提案するのは美術館専用の車椅子です。
なぜ美術館専用なのかというと、一般的な車椅子では作品鑑賞がしづらいからです。
具体的にどのような問題があるのかというと・・・
このような問題があげられます。
また、提案する車椅子は、美術館に来場した車椅子ユーザーや、筋力の低下により長時間の歩行が困難な高齢者の方が気軽にレンタルできる車椅子となっています。
そのため、普段から車椅子を使用されている方にはこのような問題も発生することがわかりました。
これらの問題を解決するデザインを探っていき、提案する車椅子がこちらです
この車椅子は、障害が重い人でも使ってもらえるように電動式にしました。
まず①の問題の、高さを解決するために上下昇降機能をつけ、20cmあげれるようにしました。
作品によって高さを調節することができます。
そして②の問題なのですが、自身で車椅子に乗って作品鑑賞をした際に、
横移動できたらいいのになと思うことがありました。
そこで、横移動できるオムニホイールというタイヤを採用し、前後左右動けるようにしました。
このタイヤは、小さいタイヤが周りについていて、それが回転することで横移動できる仕組みになっています。
タイヤ全体が回れば、普通のタイヤと同等で前後に移動します。
それから③に対しては、最近車でぶつかり防止機能があるように、センサーを内蔵して、人や物にぶつかりそうになったら、自動で制御してくれる仕組みになっています。
はじめてジョイスティック操作をする人でも、制御機能がついているので安心して使うことができます。
また、このジョイスティックは、利き手や麻痺の状態に合わせて左右入れ替えることができます。
そして、他の車椅子を使用する際の、体に合っていないと負担がかかるという問題にたいしては、
一人一人足の長さが違うのでフットサポートの高さを調節して、身体に合わせられるようにしています。
また、ザラザラした素材(やすり状のもの)を敷いて、足がなるべくずれ落ちないようにしています。
あと、人それぞれ楽な姿勢が違うので、背もたれの角度も自分の好みに合わせて調節することができます。
それから、脊椎損傷の方などは、褥瘡防止に専用のクッションを敷いている方が多くいらっしゃいます。
このクッションは人それぞれ空気圧が違うので、元々敷いてあるクッションと取り替えられるようにしました。
普段愛用している、信頼のおけるクッションを一緒に敷くことで、心身ともに負担を減らします。
だいたい5~10cmの厚さなので、元々敷いてあるクッションは5cmに設定しました。
取り替えなくていい人はそのまま使用します。
それから、車椅子への移乗が大変という問題に対しては
このようにアームサポートが倒れてスライディングボードのようになるので、車椅子同士の隙間を埋めて、このようにスライド移動できるように工夫しました。
この間にクッションの取り替えができます。
基本的に車椅子ユーザーは他の車椅子に乗り換えることはありませんが、
スポーツをするときは競技用の車椅子に乗り換えるように、
作品鑑賞をするときは、美術館専用の車椅子に乗り換えるという考えがあってもいいのではないかと考えました。
この車椅子によって、ユーザーが楽に鑑賞できるだけでなく、
この車椅子を見た人たちが、「なんでああいう車椅子に乗っているんだろう?」と考えることで、
「車椅子での鑑賞って実はしづらいのかな?」とか「車椅子ってこういうとき大変なのかも」と、少しでも考えてもらえれば嬉しいなと思っております。
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というう感じです!
はじめて画像載せたからなんかうまいこといってませんがお気になさらす・・・(笑)
ちなみにヒカリエでの展示はこんな感じでした!
形や色など、納得のいくものにできなくて、すごく悔しい気持ちが残っていますが、
調査やコンセプトは誰にも負けていなかったと自信をもって言えます!
意見を下さったみなさまのおかげです。
本当にありがとうございます!!!!
この展示を見に九州から両親がきてくれました。
親孝行になったかはわからないけど、自分なりの気持ちを作品に込めました。
本当は最優秀賞をとって、親に喜んでもらいたかったけど、その夢は叶いませんでした。
でも逆に、叶わなくてよかったと思っています。
完璧じゃなかったし、なにより上を目指してまた頑張れるからです。
私の将来の夢は小学校5年生の頃からずーーーっと雑貨デザイナーになることでした。
雑貨で人をHAPPYにする!というのが目標でした。
ずっと思い続けてきた夢よりも、やりたいと思えることに出会えました。
この卒制は私の第一歩目です。
これからどうなるかわかりませんが、車椅子に関わって、HAPPYなことを発信できたらなと思っています。
そのHAPPYがみなさんのもとにも届く日がくることを待ち望んでいます。
この卒制に関わって下さった皆様に心より感謝申し上げます。
本当に本当にありがとうございました!!!!!!!