東風吹かば匂いおこせよ梅の花
あるじなしとて春な忘れそ
この歌は平安中期梅を深く愛した菅原道真の詠んだ歌
であるが、ある利用者のとの会話に出てきたものである。
うろ覚えでいたのであるが、ネットで調べてみると
九州大宰府に左遷されたしまった彼が咲きこぼれそうになっている
梅の花に香りだけでも東風(こち)にのせて自分のところへ・・・
といういう意味である。
その利用者は50半ばで病に倒れ、無念の気で都から去った
ことと重ねると何とも言えない気持ちになる。
利用者と接しているといろいろな人生に突き当たる。
つらく寂しくなるときもある。
5~6年くらい前からある程度の教養がどの世界に身を置こう
と必要であると感じていた。
その影響か図書館通いが続いている。貸し出し期限が2週間ということ
からこの1年間に100冊くらいの本を読んだ。
14~5年前に立花たかしが私が読んだ100冊の本というのが
あったが、どいいう本を読んでいるか非常に興味がある。
私は著者から入るので最近は花村萬月の1970年代のことを
書いている百万遍古都恋情(少し、エッチなシーンがあるが)
流転旋転(1月刊行)等や百田尚樹の永遠のゼロ(たまたま図書館
で見つけた)からリング、影法師、碇を上げよ等が面白い。
梅安シリーズでおなじみの池波正太郎・どんでん返しの得意な
東野圭吾等非常に面白い。
ここで素朴な疑問。図書館の本は何故無料か?
昭和20年代に制定された図書館法で国民の知る権利から無料
何かおかしい時代だが。無料は良いものだ。昨年10月から運営が
npo法人となり利用者にとって、休館日が少なくなりサービスも
格段に良くなった。
是非、暇つぶし。頭の体操のため
図書館に通おう。