10月31日、11時20分、2,900gのかわいい女の子を無事に出産することができました。

前日までは大型ハリケーンの接近に、お腹の様子をうかがいつつ、外の天気を眺めては、はらはらしていた私たちでしたが、無事にハリケーンをやり過ごすことができました。今回は幸いにもハリケーンの進行方向の南側に位置することができ、風雨はさほど強くなかったため、停電を初めとしてインフラに影響もなく、日常生活に支障が出ることはありませんでした。ちなみに、旦那ちゃんから教えてもらったのですが、地球の自転の関係でハリケーンや台風の渦の向きが同じで、そのため進行方向の北側はエネルギーが強くかかるのだそうです。ひとつ賢くなりました。

話は戻りまして、水曜日の深夜からなんだかお腹がおかしいなと感じ始め、少し血のまじったおりものがでたので、旦那ちゃんとそろそろかなと話しておりました。2時過ぎくらいからちょっとづつお腹が痛くなり始めてきました。実は、もともと水曜日の午後8時には病院に入院する予定になっておりました。もぐは糖尿病合併妊娠なので39週中に出産に臨んだ方がいいとのお医者さんの判断で、8時に子宮口をやわらかくする薬をのみ、翌朝陣痛促進剤を投与する流れになっておりました。

というわけで、31日はもともと有給を取っていて、午前中は入院の準備やしばらく食べられるようにとお弁当やおかずになりそうなものを作っておくつもりではあったのですが、このお腹の様子では間に合いそうにありません。少なくとも、お弁当を作り、とどこちゃんが学校に行ってから病院に行けたらいいなと時間を稼ぐためにも眠ることにいたしました。陣痛促進剤は使い方を間違えるとトラブルが多いらしく、もぐの病院は信頼おけるところではあるのですがそれでも漠然とした不安があったので、べびたんも自力で生まれたくなったのでしょう。

4時過ぎでしょうか、なんだかぬるっとした感触で目が覚めました。それと同時にとどこちゃんが突然「わーん」と泣いて起きだしました。お腹は少し痛み出していました。旦那ちゃんも起きていたので(何でだ?笑)とどこちゃんを任せて横にならせてもらっていたのですが、しばらくすると、にゅるにゅるっと破水してしまいました。後で聞いたのですが、「わーん」と泣いてから旦那ちゃんが抱っこしていてくれたのですが、とどこちゃんずっと耳をふさいでいたんだそうですよ。何か感じるものがあったのでしょうかねー。

結局、学校の時間に間に合わなかったので、とどこちゃんも病院に連れて行かなければならず、みんなで出かける準備をして6時半過ぎに出発いたしました。あいにくハリケーン明けの出勤ピークと事故が重なり、通常15分程度で着く場所なのですが、だらだらとした車の流れに気持ちばかりが焦ります。下道を織り交ぜ旦那ちゃんが頑張ってくれて30分強で到着し、もぐだけ降ろしてもらいました。※産婦人科の出産フロアは12歳未満の子供の立ち入りが認められておりません。

旦那ちゃんと別れ、一人不安なまま受付を済ませ(英語が伝わらず苦労いたしました。笑)、分娩室の前の準備室?のような場所で確認を受けます。車に乗っているときは10分間隔くらいで陣痛があったのですが、そこに移動してからなんだか落ち着かないのか15分間隔になったりもして、そもそも日本では10分間隔で病院に行くようですが、アメリカだと5分間隔になってから病院に連絡するようにという指導のためか、結構ぞんざいな扱いを受けました。そんな時に限って破水も落ち着いちゃったりするんですよね~。ここの担当ナースとの会話が一番かみ合わなかったかもしれません・笑

結局1時間くらい放置されて、研修医という若いお医者さんが7時半にチェックしてくれたときには子宮口は6センチに開いていて、ようやく分娩室に入れてもらえることになりました。点滴やらモニターやらいろんなチェックを受けて、ようやく無痛分娩用の麻酔(エピドラル)を9時半ごろ入れてもらえました。この麻酔医がとっても上手で、今回は出産までにボタンを押したのはわずか1回のみでした(痛いときに自分でボタンを押して麻酔を追加することができるのです)

前日は普通どおりにインスリンを打っていて、朝ごはん抜きで出産に臨んでいるので、必然的に低血糖になってきました。おぉ、これはもしかして久しぶりにジュースが飲めるんじゃないのかと淡い期待を寄せたのですが、砂糖水を点滴されて終わってしまいました、残念。

麻酔を打ってもらったらものすごい楽になりました。いやー、前回も思ったのですが、日本のお母さんたちはあの痛みを我慢して出産してるんですよねー。私にはできそうにありません・笑。お友達におしゃれさんがいるのですが、旦那様もとってもハンサムで美男美女の素敵なご夫婦なのですが、出産の際にあまりの痛みで肛門にテニスボールぐりぐり押し付けてもらったといっているのですが、あの二人がそんなことになる痛みのわけですから、やっぱりここは無痛分娩の方がいいかなーと再認識するもぐなのでした。ちなみにこのエピソードを聞いていつでもぐりぐりできるようにと入院準備品のバッグにそっとテニスボールを忍ばせた旦那ちゃんなのでした。

旦那ちゃんはとどこちゃんを学校に送ってから来てくれる予定だったので10時半くらいには到着できるといっていたのですが、時間近くなってもその姿が見えません。もしかしたら出産に間に合わないかもなと思い、一人覚悟を決めたもぐでしたが、無事に11時前には病院に到着し、同時に子宮口も全開となり、お医者様も登場して出産開始とあいなりました。ちなみにお医者様はいつも見ていただいている産婦人科のおばちゃま先生で、もぐの緊張も一気に解けました。(大きな病院なのでどの先生が担当に付くかかわからないといわれていました)

旦那ちゃんと看護婦さんに足を持ってもらい、いきみ始めるのですが、いかんせん2年半前に一度やったきりのこと、なんだか感覚が思い出せません。とどこちゃんのときは時間がかかって、途中で「本当にでるんかいなー」と途方にくれたことを思い出しつつ、結局「頑張らないと終わらないんだわ~。あら、いやだ、急がないととどこちゃんのお迎えの時間に間に合わなくなっちゃうわー」と妙なところでお母さん気分も出てきて、結局30分くらいで出産することができました。やっぱり二人目は早いですね。無事に出産に立ち会ってもらえ、へその緒も旦那ちゃんに切ってもらうことができました。

初めまして。
千年寝坊助
次女のべびです。
よろしくどうぞー。

今回は麻酔も適量で足の感覚も残っていたので、2時間後すぐに病室に移ることができ、旦那ちゃんが持ってきてくれたお弁当と、病院食のランチを二人で分けて食べて、旦那ちゃんはとどこちゃんをお迎えに一度病院を抜けていきました。

学校から元気に帰ってきたとどこちゃんです。
なんだか小さい人がママの上に乗ってるです。
千年寝坊助
あなただーれー?

まぁ、いきなり赤ちゃん返りすることはなく、思ったよりもスムーズなご対面となりました。病院に連れてきてもらうかどうか、かなり悩んだのですが、我が家はつれてきてもらってよかったかなと思っております。当初の予定の入院スケジュールだと3泊4日だったのですが、今回も2泊3日だったので、取り合えず旦那ちゃんととどこちゃんで二日間頑張ってもらわなければなりません。初日はすんなり病室を出ることができたのですが、二日目はやっぱりいろいろあってお昼寝もできなかったみたいで帰るときに少しだけぐずりましたが、お姉ちゃんして頑張ってくれました。旦那ちゃんの疲労感が半端なかったですけど・・・。


心配だったべびの低血糖ですが、一応大丈夫だったようです。初日はやっぱりおっぱいが出ず、頑張ったのですが、低血糖も心配だったので二日目からミルクと混合にさせてもらいました。初日の夜に吐き戻しを数回して、それが緑色だったのでとっても心配だったのですが(ネットで調べるとあまりいいことが書いてありません)、ウンチも良くするし、担当の小児科医もまったく問題ないというので安心しました。ミルクを混ぜることでもぐも睡眠時間がとれ、母乳も前回よりもスムーズに出ている気がします。

もぐの方の血糖値ですが、インスリンなしでもいけるようになりました。もしかして治ったのかもと調子に乗って一食だけ普通にパンを食べてみたのですが食後2時間後で見事に180超。ゆるくはなりましたが炭水化物抜きは続けていった方がよさそうです。

母子共に健康で、無事にスケジュールどおりに退院することができました。今回、一番大変だったのはやっぱり旦那ちゃんではないでしょうか。とどこちゃんのご飯にお弁当に、もぐのお弁当に(病院食の炭水化物分を補うためにいろいろ持ってきてくれました)、とどこちゃんのお世話に、赤ちゃんの受け入れ準備に、病院に足しげく通ってくれたりとフルフル回転の旦那ちゃんなのでした。

グッドタイミングでばあばが愛の宅急便を送ってくれました。
千年寝坊助
こちらの写真は退院後にもぐが並べて写真を撮ろうとしてとどこさんの妨害にあってあえなく断念したものですが、2便でこの倍以上はあったのではないでしょうか。愛の宅急便は文字通り愛にあふれていて、ねえねの姪っ子ちゃんのお下がりが山ほど、粉ミルク、お友達が送ってくれたリラックマグッズ、とどこちゃんに絵本、産後に手助けになるようにとスープやラーメンなどのすぐに食べられる食材、もぐの血糖値に響かないようなこんにゃく系のお菓子など、ばあばがもぐたちを想像して助けになるのではないかというものであふれておりました。本当は産後のお手伝いにと言ってくれたのですが、距離も遠く、時差ぼけもあり、いつ生まれるかわからない中スケジュールを組むのも大変なのでこちらからお断りした経緯があります。この宅急便の大きな箱を眺めては、もぐも、子供たちが大きくなって子供を産んだときにこうやって荷物を送ってあげられる親でいたいなぁーと痛感するのでした。まずは健康で長生きしないとですねー。おっと、お金もためないと・・・。

この荷物は入院当日に届き、もぐがいないことをカバーするのにも役に立ったと思います。リラックマで大興奮だったようです。先月じいじの誕生日だったので超ささやかにプレゼントを送ったのですが、じいじがその御礼にと手紙を同封してくれました。じいじは数年前から持病があり、最近は年齢的なこともあって細かい作業が不得手になってきたと聞いてはいたのですが、そんなことを感じさせない素敵な手紙だったと思います。とどこちゃんにと手書きのちびまるこちゃんの絵のカードも入っていました。記念に大事に取っておこうと思います。じいじが病気を患ったとき、あまりにも淡々としていて、まったく普段と変わらない様子をみて、自分も同じ立場になったときにああ在りたいなと強く思ったことを思い出しました。病気は違えど、もぐも治らない病気を持ったので、じいじを目指して頑張りたいと思います。もぐは半人前なので、時折やけになってお菓子食べちゃったりしてますけど・笑

べび誕生当日はハロウィンでしたね。
千年寝坊助
夜、近くのモールに行こうかと思っておりましたがそれは叶わなかったので、来年のお楽しみに取っておこうと思います。先日の遠足でもらってきたかぼちゃにデコレーションしましたよ。
一番人気はやっぱり「リラックマ仕様」でした。


とどこちゃん、最近塗り絵にはまっております。
顔色が緑だったりしますが、そこが芸術ということでしょうか。
千年寝坊助
画伯の情熱は白いキャンバスを飛び出して
千年寝坊助
アンパンマンに毛を生やすほど燃えております。
毛・・・カビか??

先日の50音表の右下に何かあるなと見てみたら
千年寝坊助
数字が張られておりました。
千年寝坊助
シールにもはまっております。
千年寝坊助
ねえねが送ってくれたぷくぷくシール(ちょっと高そう)なのもあっという間に椅子のデコレーションと化してしまいました。もったいないーo(TヘTo)

にぎやかなおうちですが、お腹の中で慣れているのか、とどこちゃんよりもわりとよく寝てくれています。
千年寝坊助
クリブが快適なのもあるかもしれません。

夜は一応三人で一緒に寝ているのですが、初日から長いときは4時間くらい寝てくれて、ママ想いの優良べびたんしてくれております。とどこちゃんは相変わらず眠りが浅く、つい先日ようやくぶっ続けで5時間眠れるようになったのですが、昨晩とうとうべびととどこちゃんが同時に起きてしまい、やきもちを焼いたとどこちゃんがべびたんをつつこうとするので、まさかのタンデム授乳とあいなりましたとさ。

その前の日はべびに授乳直後にとどこちゃんが起きたので、旦那ちゃんにべびを任せてとどこちゃんを寝かしつけたのですが、ついうっかり一緒に寝てしまい気がついたら数時間後・・・なんてことが実は数回あったりして、旦那ちゃんの体力が心配になってきました。まぁ、うまくいく日もあれば、うまくいかない日もあるかなとのんびり構えて行こうと思っております。その前に旦那ちゃんに昼寝をしてもらいましょう(笑)

長文お付き合いいただきありがとうございました~。