さてさて、前回の日記で夜10時過ぎにおしるし(Bloody Show)らしきものを確認したもぐでしたが、その後どうなったかと言いますと…。


ぐっすりと寝ておりました。
本人は『うとうと』しただけだと思っていたのですが、旦那ちゃん談ではしっかり寝ていたそうです。


夜の1時過ぎごろになんだかお腹の調子がおかしいような感じで、違和感を覚えて目が覚めます。ちょっと重い生理通のような、お腹を壊したようななんともいえない感覚なんです。あれ~おかしいな~と思いつつ、たいした痛みでもなく、感覚も不規則なのでそのまま眠りにつこうと思ったのですが、そこそこの痛みと何かしらの不安でなかなか眠りにつくことができません。


しばらくベッドでゴロゴロしていたのですが、とにかくなんだかわかんないけどトイレに行ってみます。この時夜中の2時過ぎです。そうするとまたまた赤褐色の物体が出ているではありませんか。ん~これがおしるしなんだろうかと不安に思い、4人の出産経験を持つ大学時代の友人に『陣痛ってどんな感じ?我慢できないほど痛いのかしら?おしるしっぽい赤褐色の物体が出たんだけど陣痛なのかな?』とメールを入れて聞いて見ます。こういう時って時差って便利だわ~と痛感しました。同じ日本ならこんな時間に誰にも聞くことができません。


陣痛(Contractions)には前駆陣痛(Braxton Hicks' Contractions、Folse labor Contractions)と呼ばれるなんちゃって陣痛が存在するのです。規則的に子宮収縮が起こり子宮口が開いてくるものが本当の陣痛(True labor Contractions)で出産につながるものなのです。


ベテランママの回答としては『前駆陣痛か本陣痛か、4人目の私ですら判断しかねたくらいだから、病院に判断をあおぐほうがいいね。様子をみろといわれるか、すぐこいと言われるか。破水は、してるばあいは継続的に出てくるのと、においでわかるよ。生臭い、動物っぽい臭いで、明らかに尿と違うよ。褐色のおりものは、おしるしか出血か、いずれにしろ病院に行くほうがいいね。痛みの強さは増してきてる?我慢できないほどの痛みは、子宮口が5~7センチ以上あいてきてからだと思うよ。最初は生理痛程度だよ。とりあえず病院に電話して、いますぐ行くか朝になってからでいいか、聞いたほうがいいんでない?あ、ちなみに、油断ぶっこいてると、いきなり激しい痛みで歩けなくなるから、万一このままお産になっても大丈夫なように動けるうちに支度しちゃいなね~。 』とのことで、ますます謎は深まるばかり…。


実は旦那ちゃん、この時まだ居間で仕事中でした。
なんだかもぐがいつもと様子が違うので旦那ちゃんが寝室まで見に来てくれました。なんだかわかんないけどお腹が痛いこと、またおしるしらしき赤褐色の物体が出たこと、友達のメールを見せると、旦那ちゃんが痛みの感覚の時間を計ってくれることになりました。


病院からは本当の陣痛が5分間隔できたら病院に電話するようにといわれておりました。


んで旦那ちゃんのメモがこちら

  2:21:09-2:22:20  7'26"
  2:28:35-2:29:47  9'29"
  2:38:04-2:39:07  6'33"
 
    2:43 Bloody Show

  2:44:37-2:45:23  4'50"
  2:49:27-2:49:35  9'59"
  2:59:26-3:00:33  10'

とここで、陣痛が不規則だと判断した旦那ちゃんは(理系)前駆陣痛ではないかと踏むのですが、もぐとしてはなんだかお腹が痛いし、不安でいっぱいだしとにかくどうにかして欲しいのですが、そういわれたので朝まで様子を見ようと言うことになりました。


引き続きもぐが計測することになったのですが

  3:17:24-3:18:20
  3:27:30-

とここまで書いているとなんだかお腹の辺りが『プチッ』と言うではありませんか。『何かが出るっっ』という野生の感でお手洗いに急いでいきます。明らかに尿とは違う何かがどっと出たような感じがします。


もしかしてこれは破水(Rupture of membrance)なのではないかとますます不安になります。そのあとも少し動くだけで何かしら出てきてしまうので、我が家で一番大きな等身大ベッカム(イケメンサッカー選手です。)バスタオルをお股に挟んで旦那ちゃんに報告へ。


またまた旦那ちゃんの『おしっこじゃないのか?』というチェックを受け(いや~さすがのもぐもあれだけお漏らししてたらわかりますから~w( ̄▽ ̄;)w)、いよいよこりゃなんだかおかしいなと病院に電話をすることに。旦那ちゃんは昨日の朝からおしるしがあったことやお腹が痛かったことを紙にまとめて書いておいてくれていて、落ち着いた感じで電話をしてくれるのですが、折り返し電話するから待つようにと言われてそのまましばらく連絡がありません。


その間も破水は続いています。
どうやら羊水が出てもしばらくすると赤ちゃんの頭が栓になるから大丈夫と本などには書いてあるのですが、座ることもできず、お腹も痛くて、どっちにしても病院にいって指示を仰いだ方がいいだろうと、折り返しの電話を待たずに出発することにしました。


実はこの日の朝まで出産準備リストは赤ちゃんの洋服とオムツを少し入れただけ、まだ終わっておりませんでした。日中お腹が痛かったりもしたので家に帰ってからご飯を食べに行くまでに少し、お友達のメールを読んで残りをあわてて準備したのです。それらの荷物を持ってバタバタと病院に向かいついたときには3時45分くらいだったでしょうか。


羊水が漏れてたので、パジャマの下は履かずにベッカムバスタオルを股に挟んだ怪しい日本人が病院に到着したときには、同じように産気づいたご夫婦が一組待合室で待っていました。あとは救急車で運ばれたと思われる方の旦那さんが受付をされておりました。


ここまで来てほっとしたせいか、突然の便意に襲われます。
歩くと羊水が漏れるし、お腹も痛くなってきているのですが我慢できるものではありませんし頑張ってお手洗いに向かいます。まさに体が出産の準備を始めたという感じです。実は旦那ちゃんから強く浣腸(Enema)を勧められておりました。


ビデオ撮影する気満々の旦那ちゃんだったので、万が一のことがあった場合、誰も見れないビデオになること間違いなかったからなのですが、24時間以内お通じがあればいいとの事なのでひとまずこれで浣腸は免れることができました。


看護婦さんに今の状況を説明するとそのまま分娩室に案内されました。ここまできたらもうあとには引けません、覚悟を決めて出産に臨んで、早く終わらせてしまおうと気合が入るのですが、どんどんお腹は痛くなりなかなかしんどくなってきます。もぐは迷わず無痛分娩(硬膜外麻酔Epidural Block)を選択していたのですが、麻酔医がいないのか、しかるべきタイミングまで待っているのか、なかなか麻酔をしてくれません。


これでもまだまだ子宮口が開いていないと言われて、お友達のメールにあった『5~7cmまでは痛くない』と言うことが頭によぎるのですが、これ以上痛いのってどんだけなんだと少し怖くなったりもします。痛みの逃し方が下手だったからか、もぐが鼻炎で口呼吸だったからかは謎なんですが、ここら辺で酸素吸入器を装着されます。


5時過ぎにようやく麻酔医がやってきて硬膜外麻酔をしてくれるのですが、これがなかなか痛い。なんか力いっぱい入れられている感じがわかるのがまた嫌なのですが、がっつり看護婦に固められて動くこともできず、これが終われば痛みから解放されると信じてただ時が過ぎるのを待つのでした。


硬膜外麻酔をしてから1時間が経過するのですがなかなか痛みが引きません。陣痛が来るたびに『ふがふが』言って結構苦しみました。無痛分娩でもこんなに痛いのだったら自然分娩している日本のお母さんたちはどんだけタフなんだと痛感です。あんまりにも痛がっていると看護婦がやってきて『あんまり痛いのを無理せずそのボタンを押してください』と言われます。なんだかよくわからず、ずっとナースコールだと思っていたボタンを1度押してみると『ずっこん、ずっこん、ずっこん、ずっこん』という音と共に麻酔が追加されて行くようです。どうやら最低限の麻酔しか投与されておらず、あとは本人が痛みを感じたときに追加投与していくようです。最初の看護婦はそんなこと説明してくれなかったのにぃ~。


ようやく痛みからも解放されて精神的にも落ち着いてきた頃には朝8時前で空はすっかり明るくなっております。どうやら陣痛もまだそんなに頻繁ではなく、子宮口も開いていないのでしばらくは様子を見ることになるようです。看護婦さんからも旦那ちゃんからも『今のうちに寝たら?』と声をかけてもらいます。


考えてみたら昨日は仕事してたんだよな~。
夜もたいして寝てないんだよな~。
これから体力使うよな~と思い、遠慮なく8時から11時半まで爆睡させていただきました。

麻酔も効き、酸素吸入器もついているのでとっても体が楽になりました。

さていよいよ出産が始まります。



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