呟き・・『天使の居た場所』

大きな台風が過ぎ去った朝・・

飛鳥へと続く・・南東の空の様子が少し違って見えた。

ちょうど香久山の、頂の辺りの空の色が、

まるで切り取られた絵葉書のように、碧く光り輝いていた。

無意識に僕は・・車を走らせてその場所へと急いだ。

そして、まだ朝靄に包まれた香久山の森の中を歩き

その先にある、一際白い光に包まれた場所へと辿り着く。

その次の瞬間に・・僕が目にしたものは

僕は暫く言葉を失った・・

余りの驚きに、瞬きすることさえも忘れて

ただ呆然と・・目の前で静かに横たわる彼女を見つめるだけだった。

彼女は、白い胸をゆっくりと上下させながら・・

眠るように目を閉じたままで、時々小さく首を振り

僅かに漏らした吐息と共に、僕に何かを伝えようとしていた。

『お水を少し頂けませんか・・』

僕の心の中で、彼女の声が聴こえた気がした。

僕は、傍らに咲いた紫陽花を見つけると

その葉っぱの朝露を零さぬように

彼女の傍に跪き、ゆっくりと口に含ませてあげた。

静かに目を開いた彼女が、やさしい眼差しで僕を見た。

『ありがとう・・来てくれて』

その後、彼女はゆっくりと身体を起こして立ち上がり

もう一度・・ありがとうと言ってから

右手をゆっくりと、お空に向けて伸ばした後で

碧い空の輝く、光の中へと帰っていった。

そしてその輝く光は・・

まだ遠く・・墨色の東の空へと続く

台風の、雨雲の後を追うように消え去った。

彼女を待つ・・大切な人たちのところへと

ミルユテ

皆様、今日ｗ♪

皆様のところは、突然の「台風」大丈夫でしたでしょうか？
大きな被害が出なければいいですが・・

蒸し暑さと日頃の疲れが重なって、また少しダウン気味の
ホントに情けないミルユテです。皆様も、体調管理には
是非、是非ご注意下さいネ♪(^-^)ノ~~

ps.
引き続き、深夜や早朝に読み逃げしててゴメンなさい。　
ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

いつも、拙い私のブログを覗いて頂ている皆様。
また最近、新しく読者登録をして頂いた皆様。
また、わざわざメッセージをお寄せ頂いた皆様にも
この場を借りまして、改めてお礼申し上げます。

ありがとう♪（ペコリ）

ゆるゆると
君の香り夢みるゆて
素敵な想い甦る夢の世界へ
マタネ(^-^)ノ~~

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