競馬や株をやっても「統計的に」儲からない | 馬券力向上クリニック

競馬や株をやっても「統計的に」儲からない

競馬はギャンブルなので儲からないけど、株は儲かるよ。
大嘘です。
株だってギャンブルですよ。逆に、競馬だって投資かも。

参加メンバーのお金を集めて、手数料を取り再配分する。日本の馬券のしくみを単純にモデル化するとそういうことです。再配分する際に「確率は存在しない(ここが大事)」のが競馬なのです。確率が存在しないというのは簡単に言うと「同じ行動をした時に当たりの人とハズレの人がいるという状況が起こらない」ということです。ここがパチンコやスロットと大きく競馬が違うところです。(パチンコやスロットも実際のところ確率ではないのですが)もう一つのこのモデルの特徴は「自分自身では結果そのものに影響を与えることができない」ということです。自分で競馬の着順を変えようとしても、実際に出来るのは騎手にヤジ飛ばすぐらいしかできないですよね。

こう考えると、なんとなく似ていませんか?

参加メンバーのお金を集めて、運営を行い配当を出す。あるいは、付加価値を変更して再配分する。その付加価値を上げるために自分自身だけでは影響を与えることができない。(そりゃ買い占めて直接経営に参加できるぐらいお金があれば別ですが、それは競馬も同じこと)まさに株ですね。

確率的に収束するので、競馬は儲からないという考えの人の根本には「自分で結果そのものに影響を与える事ができない=確率で決まる」という考えがあると思います。そう考えるならば回数を多くこなすと控除率に近づいていっていつかは負けるのです。

私が考えるに、馬券のしくみというのものは自分で結果そのもには影響を与えられないが、再配分の時に確率に左右されない(=同じ行動をすれば同じ結果が得られる)モデルだと思います。これだと勝ち組に居続けることも可能ですが、逆に永遠に負け組という可能性もあるのです。個人の成績はあくまで分布の中の一点でしかなく、「母集団全体の平均値」が控除率を示すというモデルです。

馬券を買う回数を大量に増やせば、結局収支は控除率75%に落ち着くという考えを持っている人。もし今あなたがずっと負け続けているのならば、いつかはなんにもしなくても大勝ちして、でも結局収支は控除率75%になるはずですので、もし今の控除率以上の累計の負けをここで全て忘れられるなら、なんにも考えずただただ競馬をしていてください。いつかあなたは勝ち組になれますよ。

競馬はそんなに甘くないから面白いんだと思いますけどね。控除率を言い訳に使うのは逃げ口上でしょう。