ガーナに行ったときいろんなことを興味深く観察していました。
いつも周辺をキョロキョロ見回していましたので、
What are you looking around?
と、しょっ中、副社長に言われていましたが、
私としてはいろいろと自分の目で見て確認したい。
私がガーナという国に縁を得て実際にたどり着くまで、
結構、時間がかかっていましたので、
その間、書籍やインターネットを通じて
いろんなことを下調べをしていたわけです。
ガーナの文化で最も興味深く感じていたのが
「葬式」です。
車で走っている途中、何度も葬式やっているのを見かけました。
赤と黒のテントが張ってあるのですぐわかる。
日本では喪の色は白と黒ですが、ガーナは赤と黒なんです。
色が対称なだけでも日本と随分雰囲気が違うんじゃないかな~
と想像が働きます。
それで音楽がスピーカーからガンガン 流れて
アナウンスも響き渡っています。
赤と黒に身をまとった人達が続々と集まってきます。
アハ~ン、これが噂に聞いていたガーナのお葬式か~。
日本のしめやかな葬式しか知らない私からすると
どう考えてもお祭りのような感じ
歌ったり、踊ったり、飲んだり、食べたり
愉快にやるそうです。
これが延々と1週間位続くらしいです。
ガーナでは亡くなってもすぐに葬式をすることはあまりないようです。
葬式の準備が大変なのと
遠くに住んでいる家族、親戚、友人・知人などに
葬式の開催のお知らせを出してから
集まってもらうのに時間がかかるなどあり
葬式の日まで遺体は冷凍保存しておくそうです
数ヶ月先とかはざらにあるみたい。
日本でいうと結婚式の準備をするような
そんな勢いなんですよね~
私の警護についてくれていた青年に
ガーナの葬式に対する興味にについて話してみると
「ここはガーナですから!
ガーナ人にとって葬式は
人生最大の“お祝い”なんですよ!」
と明るい言葉が返ってきました。
葬式ビジネスとしては
赤黒テントの設営
葬式当日の進行・運営
ミュージシャンの手配
ケータリングの手配
遺体を解凍してお化粧する
遺体を入れるオリジナルの棺
香典を受け取った後の会葬御礼
等々あげればキリがありません。
葬式代を賄うために香典は重要な役割を果たします。
ガーナの葬式は盛大なので
とにかくお金がすごくかかります。
ここまでは日本でも考えられそうなビジネスですが
極めつけは、
中には葬式代が捻出できない家族もあって
そんな家族の葬式を買い取るビジネスもあるそうです。
香典は当然ながら、買い取った側へ入るわけです
葬式ができないよりマシと考えれば
そういう手段を取らざる得ないのかもしれませんが、
生命保険という選択肢があればいいのになぁ~
そしたら遺族も安心して葬式出せるし、
きっと保険もバンバン売れる。
南アフリカに行くと
今テレビのコマーシャルのかなりが
生命保険の宣伝なんですよ。
これは南アフリカでは
ある程度の生活の豊かさが確保されている印です。
消費者が生命保険にお金を払うというのは
基本的な生活ニーズが満たされた後の話なので
ガーナはまだそこまでに達していない
ということです。
人々の生活が豊かになってくると
ガーナの葬式のあり方も変わってくるかもしれません
ガーナに日本の保険会社がどこか進出してこないかな~