木の話ウソ、ホント
「今さら人に聞けない木の話」 (森林総研の林知行氏公演より)
① 「山の中で道に迷ったら木の切り株を見れば良い。年輪の広い方が南側だ。」 これは誤り。
「南側(日当たり良い方)の木が良く育つ、だから木の南側が良く育つ」という事になっているようだが、「南側の土地の木が良く育つ」ことは事実だが、イコール木の南側が良く育つ」という事にはならない。
木が年々太くなる為の養分(糖分)は、樹木の上部に有る葉で葉緑素の光合成によって作られる物である。
糖分は、南側の葉で沢山合成されたとしても幹の南側だけに糖分が集中するという事は無い。
② 「樹液の流れる音が聞こえる」これも嘘。
杉で時速20㎝程度で、にじむ程度の速度であり、音が聞こえるほどの流れではない。
ちなみに人間の血液の流れる速さは時速216kmで新幹線並みです。