以前から我が家のリフォームは工務店や住宅メーカーなどに依頼せず、大工さんと私の設計案で実現させて来ました。それは何より一番最初の雨漏りに続く母屋部分の和室や廊下だらけの姑の居室をリフォームするときに見積もりを工務店に依頼したことから始まっています。
2009年の夏、最初のリフォームの様子がこちら。
最初リフォームで調べて依頼した工務店の見積もり額は2件取って、どちらも要望はほとんど叶わない(窓を大きくしたい、部屋の仕切りも高く、床も天井もやり直したい)状態なのに、何故か600万円から700万円。
屋上防水を取り敢えず済ませて、リフォーム計画は宙に浮いてしまいました。
そこで、子供の頃から家族ぐるみで付き合いのあった大工さんに相談してみたのです。
すると、「良い大工さんがおるから、その人に相談して見なさい」と言って紹介されたのが、その時から今まで我が家の全てを知り尽くすこととなった匠なのです。
その時、私の思い描くプランを理解してもらい、このビフォーアフターが実現したのです。
beforeからの破壊
after
本当にしたいリフォームをしてもらえたので、金額は二の次ではありましたが、匠の請求金額はその予想をはるかに超えるものでした。半額以下だったのですから。
縁側には物干し竿が3本セットできる竿掛けを作ってもらいましたし、端には洗濯物を畳んだりアイロンを掛けたり出来る作業台も。押し入れは棚をすのこ状に2段と半分の奥行きの棚(クッションや予備のカバーを置くため)。クロゼットは下を解放、箱に区切りてっぺんに帽子などを置くスペースも作り完全オーダー。今も使いやすい事は変わりません。
今回も細かい部分を私の要望に合わせてオリジナルな仕様を工夫してもらったので、使い始めたその日から長年使い慣れたキッチンの様に動けることに感動しています。
今回も半額以下で収まっていると思います。完全オーダーのシンクと家具なのでそこだけは金額が張ります。
大工さんの金額はまだ清算していないので取り敢えずの入金額です。
1ヶ月以上かかっていますが、実質の日数は2週間ほどでした。
予算として私が用意していた130万では完全に不足なのですが、父からの生前贈与の今年分(夫婦に百万ずつ)があって助かりました。母から内緒で援助してもらう予定だったのですが、父が突然言い出して送金してくれました。
93歳の父ですから、生きている間に少しでも感謝されたいと思ったようです。それまでは死んだ時に「こんなに残してくれてありがたい」と思われたいから生きているうちにはやらない」と言い張っていたのですが(汗)
資金に余裕があって信頼できるリフォーム会社に依頼してパッケージプランを利用するのも方法ですし、長く付き合える大工さんを見つけるのも、プランを具体的に説明できるならひとつの方法だと思います。大工さんに依頼すると、バラバラの職人さんたちが入り乱れるので意思の疎通が重要になりますし、それぞれの日程を押さえねばならず日にちがかかる恐れがあります。
暮らしながらのリフォームは精神的にも体力的にも負担ですので、一旦仮住まいを確保して荷物を減らした状態で短期間で工事を済ますほうが楽かもしれません。その分の金額アップが最終的に倍と考えたらわかりやすいと思います。
私たちは還暦までに工事を済ませたいと考えていました。
色々なパワーがある間に断捨離を済ませて住宅の基本部分をリフォームして置こうと計画して段階を踏んでいます。
この数年で残りの部分(会社の不用品整理など)を済ませて、老後の暮らしが快適であるように進めていくつもりです。
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