若狭湾沿いの海岸線に不気味に建つ傲慢な知恵の結晶「もんじゅ」。
おおよそ菩薩とは程遠い施設の実態は高速増殖炉。
Mox(Mixed OXide)燃料(プルトニウムとウランの混合酸化物)を使用して消費量以上の燃料を産み出す夢の原子炉。
高速中性子による核分裂連鎖反応を利用して爆発的に電気を産み出す夢の原子炉。
但し…。

1967年10月2日、この(高速増殖炉)為に設立された動力炉、核燃料開発事業団(動燃)
70年には交渉相手の敦賀市と福井県の内諾を得て地質他の調査を開始
80年4月1日 東芝、日立、富士電機、三菱重工の原子炉産業4社が出資して『高速炉 エンジニアリング』(TBEC)なる会社が設立され莫大な電気(利益)を産む夢の計画がスタートした。
85年には福井選出の自民党議員熊谷氏が経営する熊谷組が建設を請け負い着工開始。
91年5月18日に機器の据付けが完了し試運転が開始。
92年12月には性能試験を始めた。
94年4月に臨界(核分裂連鎖反応が「一定の割合で」継続している状態)達成。
95年8月29日に初の発電と、ここまでは順調?(多分細かいトラブル報告してないだけだろうけど…)に来ていた。
発電から3ヶ月後の12月8日、奇しくも真珠湾攻撃から50年目の開戦の日に、事故が起きてしまった。


水の代わりに冷却材として使用していた液体金属である金属ナトリウムが温度計の設計ミス?により600℃超えを示し、あちこちで火災報知器が鳴り響くテンパイ状態をもたらし漏洩、火災事故(ボヤだったようだが…)を発生させ、知恵の結晶「もんじゅ」は停止に追い込まれた。


~つづく~


昨日の朝刊各紙の一面を賑わわせた小沢一郎氏。
なぜ彼は大物政治家でありながら、唯一マスコミと検察の集中砲火に遭うのだろう?
彼の元秘書であり先日、「推定有罪」という旧ソ連か?はたまた中国か?というような判決を受けた石川知裕衆議院議員が取り調べで言われたという言葉が雄弁に物語っている。
「(検察に抵抗しなかった)鳩山さんは賢かったよね!」
当事者でないから事実は分からないが、
独裁者や金まみれなど数々の負ののイメージは、『見せしめ』による情報操作のようである。

彼らには、震災や復興などどうでも良いようで、自分たちの既得権益を守る事が最大の『お仕事』のようで…(ToT)

今宵は十三夜にて候。
「十三夜 真実照らして裁いてよ」

では、グッナイ!