横粂勝仁議員「横須賀に核持ち込みがあった」…!? @国政報告会 | あはれ

横粂勝仁議員「横須賀に核持ち込みがあった」…!? @国政報告会

【追記】なんとかかんとか横粂議員報告会の音声をYoutubeに投稿しました(汗)&吉田雄人市長が自身のブログの方に昨日の岡田大臣との会談内容を詳述し、横須賀市として行った要請への文書回答もPDFであげてくれています。素晴らしい。


あはれ
10日のNHKニュースより。岡田大臣の後ろに横粂議員の姿も見えますが…


いわゆる密約問題いついては、9日に関連文書の開示を命じた司法の判断がなされ、10日には岡田外務大臣が横須賀市の吉田市長と会談しました。また、NHKのドキュメンタリー番組「追跡!AtoZ」でも、密約に関する司法判断と、外交文書の公開について取り上げており、興味深く視聴しました。日米の外交文書公開制度の差は酷いの一言…。同じ内容のものを両国で探してこれほど差がでるものかと愕然としました。

そんな中、ちょうど1週間前になりますが、横須賀・三浦で活動している民主党の横粂勝仁議員が3日に行った国政報告会でも、この密約問題に関する“報告”がなされており、その音声を番組を見ながら拾っておりましたが…。

横粂議員。正しく理解していないのか、無頓着で舌足らずなだけなのか「横須賀に核持ち込みがあったというのがわかった」 と言ってしまっています。岡田大臣が会見で発表したのは「過去、日本に核が持ち込まれた可能性は否定できない」というもので事実確認はなされていません。

先月、報告書が発表された直後に、横須賀市を訪れた外務省の協定室長と吉田雄人市長との面会でも、過去の持ち込みについて室長は「はっきりしたことは分からない」と述べております。この議員の発言は参加者に誤解を与えなかったのでしょうかと…。



以下、報告会における密約に関する部分の起こしです。不明部分は「○○」としてます。

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横粂

(法務委員会や外務委員会での活動を報告している中で)

後は密約問題。横須賀市において、私たちの横須賀において全く他人事ではない密約問題を取り扱っていて、で密約に関係した条約局の局長さん(様とも聞こえる)だったり、外務事務次官、昔の外務事務次官だったり、そういった方だったり、その外交についてお詳しい大学教授の方々、有識者の方を今、委員会の方に参考人として呼んで、それを質疑していることになります。さらにいえば歴代総理大臣まで本当は呼びたい。さらにいえば中曽根さん、ここの小泉元首相(笑)まで呼びたいという意見もありますけど、ご本人たちが出てこられないという認識のもとでありますけど、この密約問題を政府として外務委員会として中心的に取り組んでいる事項でございます。で、この密約はもう、報道等でご存知だと思いますけど、核密約、核の持ち込み、この横須賀においても本当は核持ち込みがあったというのがわかりながらも、それは見なかったことにというか、表沙汰にしないように、持ってくるなら内緒に持ってきてねという暗黙の了解があったというのが事実ということが、もう政権の認識であったということが明らかになっています。

でも、この密約の問題は難しくて、じゃぁ今までの政権がダメだった、全面的にダメだっていうことも難しく、いわゆるアメリカの核の傘の中にいながら、核を廃絶していく方向にするということの、なかなか難しい両立し得ない、なかなか矛盾しながらも難しいといわれる日本の立場において、いたしかたなかったという過去の自民党政権、自公政権の言い分もあり、そしてそれをじゃぁどうしていくのかというのが今後問われるところ。さらにいえば、じゃぁ持たず、作らず、持ち込ませずの非核三原則のうち、持ち込ませずはもうできないのであれば、有事の際は持ち込ませることを認める2.5原則にすべきだ等の意見もある中で、やはり私たち民主党としては三原則はしっかり守っていく。

やっぱり持ち込ませてはいけない。広島・長崎という原爆の被害国である日本として、やっぱり世界に訴えていくこととして、責任として三原則は維持して行く。でもその中で、その三原則をじゃぁ法律化していくのか、非核三原則という法律を作るのかというと、まだまだ民主党の中で議論が深まっておらず、社民党の方々は作るべきだという、民主党は、まだその段階ではないというのが事実だとご報告させて頂きます。その理由としては、日本国内として法制化したとしても、アメリカと海外と関することなので、じゃぁそれを守らなかった時に、いかなるそこに処置ができるのか、処罰ができるのかというのも不透明なところがあるので、今後議論していくところだと思っております。

でも、後さらにいえば、外務大臣の考えとして、アメリカ側がもう船には核兵器は積まないっていう、外交戦略を変えたというのが過去にあるので冷戦終了後は日本にもう持ち込まれているはずはない、持ち込まれてないから、そこをアメリカ側と日本側のいわゆる認識の違いを今後擦り合わせる必要がない。後は今後いかに対応していくかは各、今後の歴代の政権によって任せられている、政権が本当に有事の時に持ち込ませることが必要であると判断するならば、それを国民に説明し、その政権をかけた選択として、すべきだということを表明しておりますが、私としてはもう少し、まぁそれは民主党の議員としては支持しますけど、今後はやっぱりまだまだ深くて、その時その時で判断して下さいというと中々難しいものがあると思うので、今後国民の中で、この密約問題、そして非核三原則の問題は議論して行く問題かなぁと思います。少し細に入って複雑になりすぎましたので、次に移らさせていただきます。

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核密約 地元市長に理解求める
2010/4/10 NHKニュース


あはれ



岡田外務大臣は核の持ち込みをめぐる日米の密約の存在が明らかになったことを受けて、10日、アメリカ軍基地がある神奈川県横須賀市の市長と面会し、現在は日本に核が持ち込まれることはないとして理解を求めました。

核の持ち込みをめぐる日米の密約については、先月公表された有識者委員会の報告書で、核兵器を積んだアメリカの艦船が事前協議なしに日本に立ち寄ることを認める、広い意味での密約が存在したことが明らかになりました。これを受けて、岡田外務大臣は10日、アメリカ海軍横須賀基地がある神奈川県横須賀市を訪れ、吉田雄人市長と面会しました。この中で吉田市長は、「密約の存在が明らかになったことで、多くの市民が不安を感じている」と述べ、説明を求めました。これに対し岡田大臣は、「市民の皆さんに心配をおかけして申し訳ない」と述べたうえで、現在はアメリカの艦船に核兵器は積まれておらず、日本に核が持ち込まれることはないとして理解を求めました。このあと、岡田大臣は横須賀基地を訪れ、入港している原子力空母ジョージ・ワシントンに乗り込み、艦内を視察しました。


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「核持ち込みない」岡田外相が明言
2010/4/11 読売新聞

日米の「密約」問題を巡り、岡田外相は10日、米海軍横須賀基地を抱える横須賀市を訪れ、吉田雄人市長に対し、「核兵器搭載艦船の寄港はない」と明言した。

同市が、核兵器搭載艦船の寄港がないことの確認などを求めていたことへの回答で、岡田外相は冒頭、「市民に不安を与えて申し訳なかった」と謝罪。そのうえで、米国が1991年に艦船や航空機から戦術核兵器の撤去を発表し、翌年に完了したことなどを挙げ、「現時点で、政府としては、核兵器搭載の米国艦船の我が国への寄港はないと判断している」と答えた。

ただ、同年以前のことに関しては、岡田外相から説明はなかったという。

吉田市長は、会談後の記者会見で「外相から直接、詳細な説明を受けた。持ち込みはないという政府の判断を信じたい」と語った。

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