誰も食べてくれない ひとりごはん

誰も食べてくれない ひとりごはん

 
 
きてくれてありがとうございます。こまったです。

料理のこと、仕事(ヘルパー)のこと、趣味のことなど、気まぐれに書いています。

基本、ひとり行動・反省・奮闘?記です。

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これから読む方、初めまして。m(..)m


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 マイペースにやっていきますので、ご了承くださいませ。

 

Amebaでブログを始めよう!

こまったです。


決めました。


というか、実は決まってました。


諸事情により、3月いっぱいで、現在勤めている老健を退職することになりました。


ということについては、以前にも述べましたが・・・


4月から、新しい仕事を始めました。



介護の仕事と並行して通い続けていた、スポーツジムの系列で、


昼はリハビリ施設・夜はスポーツジム


みたいな傾向の施設があります。


ようするに、会員の年齢層が全体的に高め、なのですが。(日本一?)


なんと、そこで、


インストラクターとして働かせていただけることになりました!




自分、老健でのレクリエーションが大好きでした。



レクリエーションには、インストラクターのするレッスンとの共通項がとても多いです。


(厳密には同じじゃないし、なめてかかったら痛い目を見るでしょうが・・・)



理学療法士さんと一緒に、リハビリやボディメカニクスの勉強をさせてもらうのも好きでした。


(好きなだけじゃできないことも、多々あるでしょうが・・・)



2年と4ヶ月、施設で働きながらジムに通って、


身体の使い方、言葉の使い方を、学ばせてもらいながら鍛えました。


(鍛えすぎて、服のサイズが変わっちゃったりしましたが・・・)



その過程で知り合った人々や、受け続けたレッスンから、


ジムでの活動は介護予防になるということ、


介護の知識がジムでも役に立つこと、


強く感じました。



しかしながら、スポーツジムインストラクターという職業は、


ヘルパーと似て非なる未知のお仕事。


自分はほんの、表面しか見ていません。



直接的な介助をする仕事ではないけれど、


介護予防の場を提供することで、少しでも、


施設に入所しなければならない身体(心)になってしまう高齢者の方を、減らすことができたら。


老後の暮らしや、仕事に疲れた若い人の退勤後を、楽しく過ごしてもらうことができたら。


できたら・・・ いいな。


と思います。



今、まだ不安でいっぱいなのですが。


そんなときは、ずっと先のことを考えています。


無根拠に、途方もないことを、うんと前向きに。



インストラクターとして働いて、どこまでやれるかわからないけどやれるだけやり続けてみて、


頑張って、頑張って、頑張って、


いつか思うように身体が動かなくなって、


引退しなければならない時がきたら。



介護施設でのレクリエーション専門の、小さな会社を作る。


(施設の基本業務をこなしながらレクをやることがいかに大変か、つくづく感じたので。


 レクを任せられる専門の人がいれば、レクの間に片付けられる業務がたくさんあるのにな、と)


外注を取って、依頼があればあちこちの施設まで、レクリエーション活動をやりに行く。


お婆さんになった自分が、少し上のお爺さんお婆さんのところへ。


まだまだそっちへ行かないぞ、なんて悪あがきをしながら、一緒に楽しむ。


そのときこそ、本当に楽しいレクリエーションを提供できる気がする。



いつか、それもできなくなって、自分が介護してもらう立場になって、


施設に入ることになるかも知れない。


そのときは、自分が施設で働いて感じた、どうにもやるせない思いを、


現場の人に味わわせることのないような、望ましい環境ができていたらいい。


自分が入所するまでに、そんなふうに、社会貢献できたら・・・


できたら、いいな。



謙遜はしません。


今、めっちゃ頑張っています。



なかなか、ブログを書いたり読んだりできなくなってしまいましたが、


もう少し余裕ができたら、また書きます。


きっと。

利用者さんのその後のことを書いています、こまったです。


ミシェル のことです。(←詳細はリンク先参照)



ミシェルのことは1回しか書いていないし、


しかも別のことで凹んでいることを中心に書いた記事でした。


でも、ミシェルの言葉は心の支えになりました。


仕事で失敗して「情けないです」と凹む自分に、ミシェルが掛けてくれた言葉。


何度思い出しても名言なので、また書きます。


一生ものです。



「お姉さんはね、人間としてやることをちゃんとできているから、いいの。」


「仕事は、人間としてやること以上のことだから、間違えても仕方ないの。」


「人間としてやるべきこともできないのに、仕事だけできたって、意味はないの。」


「情けないことなんか全然ないよ。」


「お姉さんが情けないというなら、あたしの方がもっと情けないよ。」


「だって、あたしなんか、ひとりでトイレにも行けないんだよ?」


身に染みます。


何を加えることも、説明することもありません。


これからも、「自分が情けない」と凹むことはあるでしょうけれど、(こんな性格だし)


その度にこの言葉が思い出されて、自分を助けてくれると思います。


認知症のミシェルが、自分を助けてくれるんです。そんなことがあるんです。


介護って、やっぱり、助けながらにして助けられることなんですね。



そんなミシェル。


なんと、


旦那さんと息子さんを、相次いで亡くされました。


葬儀には、車椅子で出席されました。


親族のことも、近しい人が亡くなったということ自体も、


理解できているのかよくわからないほどに認知症は進んでいましたが、


お2人を亡くされた後、


みるみる食事量が減り、水分摂取量が減り、尿量が減り、活気をなくしていきました。


ミシェルはまだら認知だったので、クリアな時間がたまにありました。


上記の言葉は、そのときに賜ったものです。


でも、


活気をなくしたミシェルは、以前のように話すことも、笑うことも、なくなってしまいました。


本能的に、色んなことを察知しているのでしょう。


近しい人が亡くなったことも、帰るべきところがなくなってしまったことも・・・



近しい人が亡くなると、


残された方が一気に病状悪化したり、認知症が進行する、ということがあります。


ミシェルはその典型でした。


亡くなる前と後で、別人のように変わってしまいました。



その後、持病であった呼吸器疾患が悪化し、酸素ボンベが常時必要になり、


病院へ入院退所となってしまいました。



ミシェルのことも、その後が気になっています。


旦那さんと息子さんの後を、このまま追いかけていってしまうのでしょうか。


それが本人にとっては、幸せとなるのでしょうか?

利用者さんのその後について書いています、こまったです。


アルフ。


この人こそ・・・、という人でした。


(過去記事参照→①アルフのこと 、②その後 、③その後のその後 、④その後のその後のその後




失語症のある男性利用者さん、アルフ。


なぜか自分のことを気に入ってくれているようでした。


一旦病院に検査入院してからも、また体調が悪化して再入院したりと、落ちつきませんでした。


意識が朦朧とした様子になることも多くなり、うまく会話が成立しなくなってきました。


ゆるやかにADLは低下していました。



そんなある日。


自分が夜勤だった日。


朝のオムツ交換を終えたところで、寝ていたかに見えたアルフが、


突然のヘッドロックをかましてきました。


一瞬何が起きたかわからず、うわぁ~~~っ!?Σ(゚д゚;) となりました。

(危うくオムツ放り投げるところだった)



そのときの言葉、忘れられません。


「オメェは、もう、こういう仕事は、やめな」



失語症のアルフが、捻り出すように、言ったのです。


寝ぼけているにしては、ハッキリと。


これ、本当なんですが。


ウソだぁ~って言われる気がして、職場の人には話していません。


これがまた、微妙な時期に発せられた言葉でして。


自分が、辞めるか、辞めざるかというときでして。


なんでわかるの?((゚m゚;) と思いました。



それ以前にも・・・


アルフは人間観察を得意としていて、利用者さんはもちろん、職員のことも良く見ていました。


あいつは今日、調子乗ってるとか、元気がないとか、メガネかけてないとか(笑)


その調子で観察している中で、朦朧としながらも、


自分が思い悩んでいる雰囲気を感じ取っていたのかも知れません。


あるいは、


自分なんかのことを気に入ってくれていたから、


こういう仕事(オムツ交換とか)をさせたくない、という気持ちが出たのかも知れません。



いずれにしろ、この場合、自分は良い職員とは言えないと思います。


悩みを態度に出してはいけないし、仕事をさせたくないなんて、


利用者さんに思わせてしまってはいけません。


せっかく自分のことを気に入ってくれている人に、


言葉を口にするのが大変な体で、「やめな」と言わせてしまったことを、


申し訳なく思います。



・・・いや、ただ単に、自分のこと気に入らなくなって「いなくなれ」って意味だったら、


それもまた切ないですが。



そんなアルフ、また入院してしまいました。


今度は、戻ってこられないかも知れません。


今の身体状況では、何度も入退院を繰り返す恐れがあるそうで、老健での生活は厳しいと、


師長さんから家族に説明したそうです。



職員として、利用者さんの贔屓はいけません。


でも人間同士ですから、合う、合わない、ということが当然あります。


アルフは、たまたま自分に合っていたのでしょう。



職場を離れてから、職員としてではなく1人の見舞い人として、会いに行っても良いかな。

迷惑かな。

行き過ぎた行動かな。

と、ちょっと考えています。φ(.. )