『 アジョシ / 77点 / THE MAN FROM NOWHERE 』 2010年 韓国 119分
ほぼ完璧に近い王道（ベタ）の娯楽映画（ウォンビン付き）
【 満足度 】★★★★★★★☆☆☆（77点）
【オススメ度】★★★★★★★★☆☆（85点）
◇これが「母なる証明」に次いで復帰２作目となるウォンビンが、ハードなアクションで新境地を見せるサスペンス・アクション。ウォンビン扮する謎めいた近所のおじさん（アジョシ）が、掠われた少女を助けるべく巨大な犯罪組織に敢然と立ち向かう姿を、孤独な少女との切なくも感動的な心の交流を織り交ぜ、リアルかつ迫力のアクションでサスペンスフルに描き出していく。共演は「冬の小鳥」で注目を集めた天才子役キム・セロン。監督は「熱血男児」のイ・ジョンボム。
街の片隅で質屋を営み、人目を避けてひっそりと生きる孤独な男テシク。ところが隣の少女ソミは、そんなテシクを慕い、何かと店に入り浸っていた。迷惑がりながらも、クラブダンサーの母親に構ってもらえず孤独なソミを不憫に思い、冷たく突き放すことができないテシク。ある日、ソミの母親が犯罪組織から麻薬を盗み出したばかりに、母子は組織に狙われることに。組織の男たちは母親が預けたカバンを取り戻そうと質屋にやって来るが、テシクは驚異的な身のこなしで反撃する。しかし、ソミを掠われた上、組織の罠にはまって警察に逮捕されてしまうテシクだったが…。[allcinema]
【感想】
ウォンビンがやば過ぎて奥様たちがノックアウトを喰らってるという噂と、韓国2010年興行収入ナンバーワンという話を聞いて、どれどれ韓国王道娯楽映画の最前線を覗いてみようと思ってたけど、1800円なんて払えない＆奥様方だらけの中で観たくないので、公開終了ギリギリ＆レイトショーで滑り込みで観てきました！！！
ほうほう！韓国映画興行収入ＮＯ１の娯楽映画は、ほぼ完璧な娯楽（ベタ）映画やないの！！！
しかも、ウォンビンがウォンビン過ぎる！！！
まぁ、細かい部分で色々と粗はあるけど、ベタ映画としては、十二分に許せる範囲やね♪
こういう映画を観てると、日本映画の王道路線がショボく観えてしゃーないっすね・・・┏（-＿-lll）┓
日本映画について書くときに、常に「日本映画にしては」が頭に付くけど、お隣さんは既に「韓国映画にしては」を頭につける必要がなくなってる。
普通にハリウッド映画と横並びに比べても、十分通用してる・・・
「王道娯楽映画としての必然」を積み重ねようとする覚悟が（日本の王道路線と）全然違うっすね！
日本のＴＶ局主導の映画がヒットする現状は、別に悪いこととは思わんし、それを観て楽しむ人が居てるのも全然良いと思うけど、作り手さんたちには、ヒット作を安全に置きに行かずに、良い作品を作ろうという気概を見せて欲しいっすよね・・・┐（´ー｀）┌（安全に、無難に、が映画をダメにするのは間違いないのです）
あれ？日本映画の現状についての話しになってもーたｗｗｗ
◇◆◇
映画の内容について書きます。
個人的に特に素晴しいなと思った注目ポイントを２つ（°∀°）b
・テシクの過去のあのシーン
・クライマックスのアクションシーン
過去シーンはネタバレ含むので詳しく書けへんけど、ワンシーンで全てを納得させる重要なシーンで、その圧の強さで、テシクの行動の全てについて一本筋を通すことが出来てる。
そして、クライマックスのアクションの素晴しさについて
敵のキャラクター（人物背景）の描きこみ不足のせいで、ベタ映画としてのドラマの盛り上がりが弱くなったのはかなり不満やけど、あの限られた空間の中で、ガンアクションからナイフアクションへと転換する、素晴しくて新しいアクションシーンには、ちょっとやられたっすね～♪
娯楽（ベタ）映画のクライマックスで、何か新しいものを観客に魅せるぞと言う心意気！
これはジャッキーが根付かせた（と自分は思ってます）アジアアクション映画特有の「アクション映画は、かならず新しいアクションシーンを提示するべきだ！！！」という良い系譜に沿ってるんすね（（φ（・д・。）
王道娯楽アクション映画の本流の中で、ベタのなかで必然を求め、そして新しいことに挑戦する覚悟の強さ！
エライ！！！
真剣にベタをやってるのが伝わってくる！！！
その心意気に惚れたぞ！！！
ま、ベタなんで、点数はそんなにあげないけど、アジアのアクション映画では『孫文の義士団』と並ぶ最高評価、77点を上げます！！！
◇◆◇
ということで、オススメ！！！
ふつーに娯楽映画として、完璧に近いと思います！！！
※ツッコミ所は結構あるし、警察の描き方のムダとか粗い部分もあるけど、そこは書かないであげようと思えるぐらいに良い娯楽（ベタ）映画です♪
個人的満足度 77点！ オススメ度 85点！（但し、暴力描写注意！）
◇予告編◇