この道は母へとつづく / 79点 / THE ITALIAN | ゆるーく映画好きなんす!

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ロシア人監督が描く現代ロシアの現実・・・それは悲観しているのではない


『 この道は母へとつづく / 79点 / THE ITALIAN 』 2005年 ロシア 99分

監督: アンドレイ・クラフチューク
製作: アンドレイ・ゼルツァロフ
製作総指揮: オルガ・アグラフェニーナ
脚本: アンドレイ・ロマーノフ
撮影: アレクサンドル・ブーロフ
音楽: アレクサンドル・クナイフェリ
出演: コーリャ・スピリドノフ /ワーニャ

マリヤ・クズネツォーワ /マダム

ダーリヤ・レスニコーワ /ムーヒンの母

ユーリイ・イツコーフ /孤児院長

ニコライ・レウトフ /グリーシャ

デニス・モイセンコ

アンドレイ・イェリツァロフ

ポリーナ・ヴォロビエワ

オルガ・シュヴァロワ

ディマ・ゼムリエンコ

ルドルフ・クルド
【満足度】

★★★★★★★☆☆☆(79点)

悲惨な状況を絶望を持って描くのか?希望を持って描くのか?前を向いている力強さがこの映画にはある


【オススメ度】

★★★★★★★★☆☆(80点)

ロシア映画というほとんど観ることのない映画に触れることで、人として少し成長できるような気がする


【内容】

□孤児院で育った6歳の少年が実の母を求めて過酷なひとり旅を繰り広げる感動ドラマ。ある出来事を境に実母との再会を希求した末、独学で文字を覚え、ついには孤児院を抜け出し、追っ手を躱しながら母を探す少年の悲壮な旅路を、現代ロシアの社会情勢を背景にリアルなタッチで綴る。

◇極寒のロシア。フィンランドとの国境近くの孤児院に一組のイタリア人夫婦が養子を求めてやって来る。裕福な家庭の養子となることは、孤児たちにとって唯一の希望の光だった。孤児院にとっても、斡旋業者から渡される手数料は大きな魅力だった。そして、6歳の少年ワーニャが選ばれ、正式な手続きが済み次第、イタリアへ引き取られていくことに。そんなある日、先に養子に出されたワーニャの親友ムーヒンの母親が、捨てた我が子を取り戻しに来て院長に追い返されるという騒動が起こる。ワーニャは同じことが自分の母親にも起こりはしないかと想像した途端、実の母に会いたい気持ちが抑えられなくなってしまう。そして、独学で文字を覚えると出生記録を盗み読み、わずかな手がかりを頼りに母を見つけ出すため、ついには孤児院を脱走するのだったが…。allcinema


【感想】

イイ映画があるとオススメ頂いた『この道は母へとつづく』を観ました♪

かなりエエ映画やけど、微妙に評価が難しい作品っすねー・・・

□■□■□■□■□

ストーリーは非常にドラマチックなんで、感動的な映画にしようと思えばいくらでも出来るんやけど、感動部分は敢えて抑え気味で淡々と描いてる((φ(・д・。)

決して母と子の感動ドラマだけの作品ではなく、ロシアの現実を憂う映画っつー感じ(・~・)

ロシアの子供たちの悲惨な現状を背景に描くことで、皆の意識を変えようとしてるのがこの映画の製作意図なんやろねー♪

せやから、この映画は悲惨な現実を決して悲観的にとらえてるんや無くて、あくまでも前向きに"ロシア人の手によって変えることが可能だ"という描き方になってる(°∀°)b

これは、ロシア人監督の手によるロシア国民への強いメッセージを持った映画といえるんかも(・~・)

□■□■□■□■□

リアルに描きながらもどこかファンタジックな印象があるのは、現実が悲惨なものだとは知っているけれども、悲観は全くしていないからやろね

あくまでも前向きに描いてるのが胸を打つ作品やね(°∀°)b


個人的満足度 79点!



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この子の持ってる陰になりきらない雰囲気が素晴らしい!!!