魅力無く共感も出来ないオバハンの映画に、何故にこんなにも心震えるのか?
『 母なる証明 / 84点 / MOTHER 』 2009年 韓国 129分
監督 : ポン・ジュノ
脚本 : ポン・ジュノ、パク・ウンギョ
出演 : キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン
【満足度】
★★★★★★★★☆☆(84点)
この秋公開作品の中で、完成度の高さでは「私の中のあなた」とこの「母なる証明」の2本が図抜けてました
【オススメ度】
★★★★★★★★☆☆(80点)
いくら素晴らしい完成度やゆーても、あまりにも重い(暗い)内容なんで流石に好みは分かれるかも・・・
【内容】
□「殺人の追憶」「グエムル -漢江の怪物-」のポン・ジュノ監督がとある寒村を舞台に、息子の無実を信じてたった一人で真犯人探しに奔走する母親の執念の姿をスリリングに描き出した衝撃のヒューマン・サスペンス・ミステリー。息子役には兵役後の復帰第1作となる「ブラザーフッド」のウォンビン。また、圧巻の母親を演じているのはTVドラマを中心に活躍し“韓国の母”とも称される国民的大女優、キム・ヘジャ。
◇静かな田舎町。トジュンは子どものような純粋無垢な心を持った青年。漢方薬店で働く母にとって、トジュンの存在は人生の全てであり、いつも悪友のジンテと遊んでいることで心配の絶えない毎日だった。そんなある日、女子高生が無惨に殺される事件が起き、容疑者としてトジュンが逮捕されてしまう。唯一の証拠はトジュンが持っていたゴルフボールが現場で発見されたこと。しかし事件解決を急ぐ警察は、強引な取り調べでトジュンの自白を引き出すことに成功する。息子の無実を確信する母だったが、刑事ばかりか弁護士までもが彼女の訴えに耳を貸そうとしない。そこでついに、自ら真犯人を探すことを決意し行動を開始する母だったが…。allcinema
【感想】
自分が才能に痺れた3人の監督 のうちの一人"ポン・ジュノ監督"の最新作っつーことで、"観にいかなあかんやろー!"ゆーて、公開初週に観に行ってきました♪
10月31日公開の『母なる証明』を紹介します♪(・・・って今頃かよー!)
・・・素晴らしい!
やっぱりポン・ジュノ監督は、とんでもない監督やった♪
今この一瞬において、"全世界で存在する映画監督の中で、最も才能がある監督"っつーてもええかもしれん!
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オープニング・・・
広大なすすき野原でダンスをする一人のおばはんから映画は始まる・・・
あまりにも滑稽・・・あまりにも異様・・・
独特では在るものの全く持って魅力の無い映像で、ポンジュノは映画の世界に入り込もうとする観客を一瞬突き放す・・・
なんという自信。。。。なんという上手さ。。。。
一瞬、突き放しはするものの、映画の外にまでは突き放さないバランス感覚の凄さ・・・
観客は映画の世界に入り込んで入るものの、母に感情移入することも、子に感情移入することも、登場人物の誰に感情移入することも許されないい・・・
あくまでもその場に居る第3者(傍観者)の視点で、この母子の姿を魅せつけられる・・・
目を背けたいが背けることを許されず・・・手を差し伸べたいが差し伸べることを許されない・・・
ただただ観客は目を見開き観ることだけを許され、心をかきむしり苦悶することだけを許される・・・
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誰もがそこに描かれる"母"に共感することは無い・・・
しかし、誰もがそこに紛れも無い"母"の姿を見る・・・
そして映画が全ての伏線を収束するラストを迎えたとき、今までに感じたことのない感情が溢れてくる・・・
涙は出ない・・・
涙は出ない・・・
どうせなら涙が出てくれて、涙とともにこの心の苦しみが外に流れてくれればどれだけ楽だろうか・・・
しかし・・・涙は出ない・・・
ただただ、ぼろぼろになってしまった心を抱きしめて、いつ消えるともわからない痛みを紛らわすだけ・・・
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やっぱ、ポン・ジュノはとんでもない監督やった・・・
誰にでも面白い映画では絶対に無いんで、オススメはしにくい作品なんやけど・・・
"映画"としてここまで完成度の高い作品に"映画館"で出合えることはなかなか無いんで、ぜひ映画館で観ることをオススメします!
あまりにも重い作品なんで、満足度としては84点やけど、"映画"としては100点です
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トレイラーはコチラ→ http://www.youtube.com/watch?v=j2v-YpDgGhc
↓オープニングにこれを持ってくるとは・・・
↓ウォンビンはなかなか素晴らしかった
↓ポン・ジュノ独特のユーモアが作品にアクセントをつける
↓美しくは無いが惹きつけられる映像がいたるところに
↓ゾクっとさせることが出来てた
↓今まで知らんかったけど、凄い役者さんらしい
↓魅せるとはどういうことかを思い知らされる
↓ピークなのか?まだ奥行きがあるのか?
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