"映画"そのものと"映画を愛する全ての人"にオマージュを捧げた傑作!
『 カイロの紫のバラ 』 1985年 アメリカ 82分
監督 : ウディ・アレン
脚本 : ウディ・アレン
出演 : ミア・ファロー、ジェフ・ダニエルズ、ダニー・アイエロ、ダイアン・ウィースト、ヴァン・ジョンソン
【満足度】
★★★★★★★★★☆(9.9)
ぬるいファンタジーやな~と思って観てたら、ラストがあまりに素晴らしくて涙してもーた
【オススメ度】
★★★★★★★★★☆(9.0)
ラスト3分まではそんなに素晴らしいというわけでも無いんで、集中力が切れてしまう場合もあるかも・・・
【内容】
30年代半ば、大恐慌の波がまだ鎮まらない不況のニュージャージー。夫のモンク(ダニー・アイエロ)は失業中で、かわって妻のセシリア(ミア・ファロー)が、レストランのウェイトレスをやって生活を支えていた。ぶらぶらと遊び歩いてはセシリアからチップを奪い取ってゆくモンクには何の期待もない毎日だが、彼女には、心の支えとなる楽しみがあった。それは、映画を見ることで、好きな映画は何回もくり返して見ていた。彼女は、今、「カイロの紫のバラ」という映画に夢中になっており、何と今日は5回目だった。そのことに気付いた映画の主役トム・バクスター(ジェフ・ダニエルス)が、スクリーンから抜け出し、客席のセシリアに語りかけた・・・。goo映画
【感想】
2009年一発目っつーことで、映画ファンならば誰もがラストで涙するというウッディアレン監督が映画ファンに贈った珠玉の名作『カイロの紫のバラ』を紹介します
久しぶりに再鑑賞したけど、やっぱこのラストは響くなー
**********
【かなりネタバレします】
この映画を語る上でラストシーンに触れないなんつー選択肢は無いんで、どーしてもネタバレしてしまうんで観てない人は飛ばしてくだせー
映画の大半を占めるファンタジックなラブストーリーはそんなに重要ではないんで割愛するとして←え!
夢のような時間が現実では無かったことを知り、途方に暮れて涙する主婦が、それでも映画館に足を踏み入れてからの数分間・・・
このラストの数分間が素晴らしすぎるっす
愛した人に裏切られ、疲れきった表情のセシリアが、うつろな目でスクリーンで上映されてる『トップハット』を観るうちに、徐々に生気を取り戻し微かな笑みを浮かべるこのラストシーン
とてつもなくツライ現実を突きつけられたセシリアが、それでもやはり映画館に足を運び、そしてやっぱり映画に救われる
例え一時の夢であったとしても、それさえあればどんな辛いことでも乗り越えられるんよね・・・
それが現実になって欲しいわけやなくて、一瞬(2時間)の夢さえ見れればそれでエエんよねー
映画ファンはなんで映画を観るのか?
なんでこんなにも"映画"に魅了されてしまうのか?
"映画"を愛するウディ・アレン監督が、"映画"そのものと"映画を愛する全ての人"にオマージュを捧げた傑作やねー
**********
映画好きで観てない人は絶対観たほーがエエと思います
前半は単なるファンタジーっつーだけやなくて、ラストシーンへの大きなフリにもなってるんで、ちょっとゆるい感じで物語が進むんすけど集中して観といてやって下さい
むちゃくちゃオススメの映画っす
***********
☆映画ファンは迷わず観よう!ポチっと応援お願いします!☆
◆◇◆◇◆↓ランキングに参加してみました!↓◆◇◆◇◆
◆◇◆◇◆↑暇な時にクリックお願いしやっす↑◆◇◆◇◆
↓映画好きの主婦セシリア
↓実際にある映画館らしいっす!カッコエエ!
↓スクリーンから出てきた登場人物に恋をするセシリア
↓
↓彼女に幸せは訪れるのか・・・?