左目の瞬きが文章となり、映像になる・・・そしてそれを繋ぎ伝える人々。
『 潜水服は蝶の夢を見る 』 2007年 フランス・アメリカ 112分
監督 : ジュリアン・シュナーベル
出演 : マチュー・アマルリック 、マックス・ファン・シドー、マリー・ジョゼ・クローズ
【満足度】
★★★★★★★☆☆☆(7.3)
エエ映画やけど、真面目で説明的なシュナーベルの撮り方はあまり好きなタイプやないっす・・・。
【オススメ度】
★★★★★★★★☆☆(8.2)
原作は読んでないけど、多分素晴らしいものなんやと思う。
【内容】
病院のベッドで目を開けたジャン=ドーは、自分が何週間も昏睡状態だった事を知る。そして身体がまったく動かず、唯一動かすことができるのは左目だけだという事も。ジャン=ドーは雑誌「ELLE」の編集者で、三人の子どもの父親だった。彼は言語療法士の導きにより、目のまばたきによって意思を伝える事を学ぶ。やがて彼はそのまばたきで自伝を書き始めた。その時、彼の記憶と想像力は、動かない体から蝶のように飛び立った…。goo映画
【感想】
うーん・・・どうやらシュナーベルは合えへんみたいやわ・・・
前回『夜になるまえに』でも同じようなことを書いたんやけど・・・
これは、やっぱりジャン=ドミニック・ボービーという人物と『潜水服は蝶の夢を見る』という本の存在を伝える為の映画になってもーてる
そういうアプローチはこの手の映画では決して間違いではないけど、自分は好きにはなられへん
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”原作はどんな作品やろ?”
こう思った時点でもうこの映画の存在価値はあるんやろけど・・・なんか好きになられへんなー・・・
この作品は、この作品だけでは完結してないもんなー・・・
”この映画を観た上で、原作を読んだらより一層感動できる”、”原作を読んだ上でこの映画を観ればより一層感動できる”ってタイプの作品やもんなー・・・
どう評価したらええんやろ?
自分は、映画を観てから原作を読むことはせーへんもんなー・・・
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この手の作品は、チョイ足りないぐらいが一番エエタイプの映画やから、チョイ足りひんように作ってあります
※この映画で満足してしまう作りにしてしまうと原作を読むとこまでいかへんから、この作品ではジャンの生き方の紹介だけに留めて、わざとジャンの伝えたいことは弱めてあるんやと思う。
せやからイマイチすっきりせーへん部分はあるけど、まぁこの手の作品としてはエエ映画っす
(まわりくでー言い方やねー)
そこそこオススメってことで