アグリ ナガタ野菜研究室

アグリ ナガタ野菜研究室

東南アジアや南米、太平洋の島々などの旅先で出会った野菜たち








所変われば野菜も変わる。食べ方もそれぞれ。


じゃあどうして野菜を食べるの?




そんな疑問が出発点です。











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数年前のことですが、ご縁があってインド・カルナタカ州コルグにあるVivanta by Tajに行きました。その時に出会った強烈な印象のお酢。

 

そのホテルの周辺は森に囲まれていて、象や大型の野生牛バイソンガウル、レパードや鹿まで現れます。

 

その森林の樹木の一つがKachanpuli(カチャンプリ)と呼ばれる野生の果物です。学名: Garcinia gummi-gutta

photo from kodavaclan

 

 

マンゴスチンの仲間です。作り方が変わっていて、熟した果実を竹ざるの上に山積みし、甕の上に載せます。だんだん自然発酵し、その汁が甕の中にたまります。それを煮詰めて酢を作ります。

 

味はというと、結構深みがあり、最初食べたときはバルサミコ酢かと思いました。

 

このコルグという地域は三方を山に囲まれ、もう一方は川に面しています。ある意味孤立しています。文化的にも変わっていて、服も通常のインドにある服とは異なり、信仰されているのは月の女神です。そしてここでもう一つびっくりしたのは、この地域の郷土料理にピリ辛の豚の黒酢炒めがあるんです。もちろんこのお酢を使います。

 

日本どころかインドでもなかなか手に入らないお酢です。

 

 


オリーブ
オリーブというと地中海のイメージでした。
でもヒマラヤの麓の山岳少数民族の人たちは
オリーブの葉から香水を、
実からは聖油を採ります。

儀式には重要な植物のようでした。
ヒマラヤン・タイム

学名:Thymus linearis (シソ科)
Synonyms: Thymus himalayicus

ヒマラヤ山脈(アフガニスタンから中国にかけて)の
標高1500m~4300mのところにあるそうです。

なかなか甘い香りですが、薬臭くもあります。


薬用として使われた歴史も古いそうです。
二日酔いの頭痛にも効くのだとか。

マトンの煮込みに使ってみましたが、
オレンジによく合う香りでした。