数年前のことですが、ご縁があってインド・カルナタカ州コルグにあるVivanta by Tajに行きました。その時に出会った強烈な印象のお酢。
そのホテルの周辺は森に囲まれていて、象や大型の野生牛バイソンガウル、レパードや鹿まで現れます。
その森林の樹木の一つがKachanpuli(カチャンプリ)と呼ばれる野生の果物です。学名: Garcinia gummi-gutta
photo from kodavaclan
マンゴスチンの仲間です。作り方が変わっていて、熟した果実を竹ざるの上に山積みし、甕の上に載せます。だんだん自然発酵し、その汁が甕の中にたまります。それを煮詰めて酢を作ります。
味はというと、結構深みがあり、最初食べたときはバルサミコ酢かと思いました。
このコルグという地域は三方を山に囲まれ、もう一方は川に面しています。ある意味孤立しています。文化的にも変わっていて、服も通常のインドにある服とは異なり、信仰されているのは月の女神です。そしてここでもう一つびっくりしたのは、この地域の郷土料理にピリ辛の豚の黒酢炒めがあるんです。もちろんこのお酢を使います。
日本どころかインドでもなかなか手に入らないお酢です。