地方での就農を希望する人たちに研修や支援制度などを説明する相談会「新・農業人フェア07」(全国農業会議所など主催)が二十二日、大阪市中央区大手前一丁目のOMMビルで開かれ、農業に関心を持つ約六百人が自治体や団体の職員から説明を受けた。


 就農者の掘り起こしや農業の活性化を目的に毎年開催。東京や大阪、札幌など都市部を中心に開いており、今年で九年目を迎える。


 今回は、全国三十二道府県の自治体や農業関連団体が計百一のブースを設置。新規就農のためのセミナーも行われ、体験者が農業のやりがいや厳しさを報告した。


 鳥取県のブースでは、県や鳥取市の職員らが、就農希望者に農業担い手育成基金や農業大学校など支援制度を説明。希望者からは農業での生計面や具体的な就農の仕方などの質問が寄せられ、同大学校への受験申し込みもあった。


 他県で農業のアルバイト経験がある京都府の男性(29)は「山陰を訪れたことはないが、気候も良さそう。条件が合えば鳥取で野菜を作ってみたい」と話していた。