全日本空輸(ANA):インド製パッケージを基幹系に採用 ITpro
「要件にぴったり合う製品を選んだら、たまたまインド製だった」。全日本空輸(ANA)の佐々木行彦 IT推進室 次世代システムグループ主席部員は、こう話す。
ANAは、2008年末以降の稼働を目指して、国際貨物システムの全面再構築を進めている。新システムの中核には、インド製のパッケージ・ソフト 「iCargo」を採用。開発は日本IBMに委託している。iCargoは、旅行・運輸・物流向けのパッケージを手がけるインド・ベンダー、IBSソフト ウェア・サービスの製品だ。
システム刷新の最大の理由は、「事業の急拡大に備えて、業務効率の向上と処理性能の拡大を果たすこと」(佐々木主席部員)。ANAは、 貨物事業の売上高を現在の1000億円超から7000億円まで引き上げる目標を掲げている。「付加価値が高いサービスの提供により、単価の引き上げと取扱 量の増加を両立させたい」(貨物本部貨物システム部の川口英文 主席部員)。
現在の国際貨物システムは、日本ユニシス製メインフレーム上で、同社製のパッケージを稼働させている。2001年9月の導入から6年以上が経過し、老朽化が目立っている。業務によっては、データの再入力が発生するなど、作業効率の低下も問題になりつつあった。
稼働実績にこだわらず採用を決める
iCargoは100パーセントJavaで実装されている。開発元のIBSソフトウェアは、航空会社のCIOを経験したインド人が母国に戻って1997 年に設立した企業。そうした経緯もあり、iCargoには「航空会社が求める機能がそろっていた」(佐々木主席部員)。オープン環境で動作し、同様の機能 を備えるソフトは、他には存在しなかった。
最大の問題は、選定時点で実際の稼働事例がないことだった。ANAの前に採用を決めた会社はあったが、まだ開発プロジェクトの最中だったのである。
ANAのIT部員は、機能や性能、信頼性の面でパッケージに問題がないか慎重に検証。IBSソフトウェアが開発拠点を構えるインド南部の都市トリバンドラムを訪れ、現地の開発体制などをチェックしてから、採用を決めた。
ANAは2007年6月から仕様検討に着手。インド人技術者をオンサイトに呼び寄せ、英語によるフィット・ギャップ分析に5カ月をかけた。その後11月から設計に取り掛かっている。
システム刷新に投じる費用は30億円。新製品の積極採用により、競争優位を保ちたい考えだ。
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インドから飛び出した「28万円カー」の威力 東洋経済(TK PLUS)
ついにベールを脱いだ印タタ・モーターズの超低価格車「ナノ」。必要最小限な機能以外は徹底して省かれたクルマだ。その裏ではひそかに日本企業もタタを後押ししていた。「衝撃的だった。ウチも頑張らなければ」(トヨタ自動車のある役員)、「あの値段で、ウチがクルマを造る考えはない」(ホンダの福井威夫社長)。
世界中の業界関係者が注目した新車が、今年1月に開催されたデリー・オート・エキスポ(インド白動車ショー)で登場した。地元最大の財閥系自動車メー カー、タタ・モーターズの「ナノ」がそれだ。関係者の耳目を集めるのも無理はない。「ナノ」は10万ルピー、日本円にして約28万円という超低価格車(工 場出荷ベース、店頭価格は推定12万ルピー)。新車では世界一の安さである。タタは今年9月から売り出す計画だ。
狙いは2輪車ユーザー、商品化化に成功した理由
「プロミス・イズ・プロミス(約束は約束だ)」。同社のラタン・タタ会長は自動車ショーでそう胸を張った。2002年に構想を発表して以来、材料費高騰などもあって実現が危ぶまれたが、「約束どおりに商品を造り上げた」との意味合いである。
何せ、あらゆる機能をそぎ落としたクルマだ。ドアミラーが運転席側の一つしかない。ワイパーも1本のみ。ラジオやエアコンもなし。排気量は623㏄で、最高速度は時速90~105キロしか出ない。
インドの07年の白動車市場は199万台(前年比14%増)と、ついに世界のベスト10に入った。同市場にはシェア5割弱を握る日本勢のマルチ・スズキ や、韓国の現代自動車など世界の強豪がひしめく。だがタタが狙うのはそこではなく、年間743万台に及ぶ2輪車需要の置き換えだ。
道路 網が未整備で慢性的に渋滞のインドでは2輪車が生活の足。父親がスクーターを運転、前に子供が立ち、後ろに母親が赤ん坊を抱えながら座っているという交通 事情である。将来、比率が拡大するであろう年収100万ルピー(約280万円)以下の中間所得層に、「ナノ」=国民車として売り出すのが狙いなのだ。
この未開の地を狙った「ナノ」は三つの理由で商品化に成功した。
まず第一は前述したように、極端なまでの機能削減だ。ほかにも部品同士を一体化してファスナーなどの締結部品を削減。1点を小さくすることで材料の使用量も抑えた。デザインもとにかくシンプルに徹した。
第二が巨大需要をにらんだ先行投資である。タタは開発に4年、設備に170億ルピー(約476億円)を投入。計画では08年に10万台、09年に30万 台、12~13年には100万台を生産する。一方で推定される採算ラインは「35万~40万台ではないか」(自動車アナリスト)。たとえ当初は赤字でも、 拡大する市場の初級ユーザをつかめば、がっちりと採算を確保できる算段のようだ。
そして第三が徹底した外注である。車体外板のプレス 工程や溶接工程の大部分を外注化。これらは通常の自動車メーカーでは内製化する工程だ。さらに「内製することの多いエンジン部品でも外注に出した」(久保 鉄男・『アジア自動車調査月報』編集長)。そして自らは可能なかぎり、車体やエンジンの最終組み立てに徹する。だから「ナノ」用に、費用のかさむプレス機 や溶接用ロボットを持つ必要がない。
タタを陰で支える日本のサブライヤー
そのうえで、タタはサプ ライヤー(部品会社)について「セカンドソーシング」と呼ぶ制度を採用する。一つの部品でまず1番手のサプライヤーを決め、"補欠"のような形で2番手の サプライヤーを待機させる。取引が始まっても要求に応えられなければ、いつでも"差し替え"可能という。日本メーカーならばコンペで複数に発注することは あるが、安定調達の面から頻繁にサプライヤーを交代することはない。
サプライヤーを1カ所に集めるのも特徴的。西ベンガル州シングールにあるタタの工場では、隣接するサプライヤーパークに現地や外資系の部品工場が立ち並ぶ。車両メーカーとサプライヤーとを近づけ、ジャストインタイムで運ぶことで、物流費をギリギリまで絞ることができる。
サプライヤーパークには最大手の独ボッシュのほか、日本のスタンレー電気などが名を連ねている。実は「ナノ」の中身を見ると、日本製部品も多い。トヨタ系 ならデンソーがワイパー、ジェイテクトがステアリング、東海理化がスイッチ、といった具合いだ。NOKや矢崎総業などの独立系も供給する。先進国の自動車 市場が細る中、「今後伸ばしていけるのは新興国しかない」と、大手日系サプライヤー幹部は語る。
インド国内で、タタの影響力は群を抜 く。超ワンマンのラタン会長は政治との関係も深い。インドでは自動車購入における物品税の比重が大きいため、06年に小型車「Al」「A2」区分の税率が 24%から16%へ下がり、08年度予算案では12%への再引き下げが盛られたばかり。そのうえ、「『ナノ』を売ろうとさらに下の税区分を独立させて、一 層の引き下げを図るのでは」(業界筋)との見方がもっぱらなのだ。
超低価格車の旋風は、これからブラジルやアフリカをはじめ、途上国まで波及するかもしれない。自動車の歴史は今、大転換期を迎えようとしている。
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インドの認証費用20万ユーロに困惑するBMW VOICE OF INDIA
ドイツの高級車メーカーBMWが、インドにミニを投入しようとしている。しかし同社は、インドでのホモロゲーション(認証)取得に必要な費用20万ユーロ(約3000万円)について不満があるようだ。
BMWグループのシニアバイスプレジデント、カイ・セグラー氏は、「2009年はミニの50周年という記念すべき年であり、そのお祝いの輪にイン ドのお客様たちにも入ってもらいたいと考えている。しかしミニのホモロゲに20万ユーロというのは、ビッグすぎる」 と話す。
BMWはミニをインド市場に投入することは決定しており、フィージビリティ・スタディーでも非常に良い結果が得られているという。
「調査の結果では、我々がインドで販売するミニの台数は、決して小さな数字ではない」とセグラー氏。
「しかしミニのようなモデルの場合は特に、私たちは常にコストを考えねばならない。この高すぎる認証費用については、社内で慎重に話し合っている」
販売価格についてのコメントは得られなかったものの、中国市場ではBMW3シリーズと同価格帯で売られていることから、インド市場でも同様の価格設定となることが予想される。
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パイプカットで銃使用許可証を交付、インドの人口抑制策 AFP BB News
人口11億を抱える同国は、貧困解消のため少子家族化を推奨している。これを背景に、Shivpuri地区では精管切除術の施行率を高める目的で今回の制度導入が決定されたという。同様の制度は近隣州ですでに実施されている。
同地区当局者は「何か男性的なものと絡めて実施することが必要だと考え、銃使用許可証に決めた」と語る。
制度が導入された前月から、精管切除施術率は急増している。銃の所有許可を得るには、手術を受けた上すべての銃規制法を満たさなければならない。にもか かわらず、すでに150人が手術を受け、月末までにはさらに100人が受けると見られている。1100ルピー(約2700円)の報奨金が支給されることに なっているが、前年に手術を受けた人はわずか8人だった。
140万人が住む同地区で使用許可が与えられている銃は、1万1000丁に過ぎない。だが強盗が大量の銃を不法所持しているため、住民たちは銃の所有を望んでいる。
最近手術を受けた男性(55)は「銃の使用許可を得るのはそう簡単でないと知っていたため、これまで申請したことは1度もなかった。でもこの制度を聞いたとき、申請しようと思った」と語る。
Shivpuri地区では毎年1万-1万5000人が銃使用許可証を申請するが、許可が与えられるのはわずか500人前後だという。
一方、この制度を非難する声もある。ある警察当局者は「銃があると、ささいな争いでも命にかかわる事件に発展することもある。政府は別の政策を検討すべき。ばかげているし無責任だ」と語った。(c)AFP
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中国政府、インド政府の姿勢を称賛。チベット問題で VOICE OF INDIA
中国の温家宝首相は18日、チベット問題およびダライ・ラマが「首謀する」運動に対するインド政府の姿勢に感謝していると述べた。
温家宝首相は「印中関係においてチベット問題はとても『繊細』な問題だが、2国間は包括的合意に至っている」としたうえで、「インド政府がこの2国間の合意に基づき、的確な判断をすることを望む」と語った。
また、インドに亡命中のチベットの精神的指導者ダライ・ラマは16日、チベット問題に対するインド政府の姿勢を「あまりに用心深い」と表現し、及び腰になっているインド政府を暗に批判した。
インド政府はこれまで、チベット問題は中国の内政問題としており、今回の騒乱についても注意深い均衡政策をとっている。政府は15日に「この事態に心を痛めており、対話を通じて問題を解決するよう望む」と発表しているが、この姿勢にはインド野党からも批判が出ている。
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「サブプライム問題はインドにも影響」蔵相 インドチャネル
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インドでは看護師が200万人不足 インドチャネル
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鉄鋼相、鉄鋼メーカーに警告 Beh Times
ニュースソース:TNN
BURNPUR: ラーム・ヴィラス・パスワン(Ram Vilas Paswan)鉄鋼相は18日、鉄鋼の値上げが続くようであれば、中央政府が厳しいステップを踏む準備があることを民間の鉄鋼メーカーに警告した。鉄鋼の 値段はこの2カ月で一トン当たり5千ルピー(約1万2千円)以上の上昇を見せている。
同氏は、メーカー各社が政府の指示に従わない限り、鉄鋼取締機関を設立すること以外に選択肢がない、と述べた。同氏は、現在5%である鉄鋼の輸入税を取り除くよう財務省に助言することを考えている。
先日、マンモハン・シン(Manmohan Singh)首相と値上がりに関して話し合いの場を持った同氏は次のように述べた。「首相は本件に関し大変な懸念を示している。以前、我々の要求に対して インド鉄鋼公社(SAIL)は価格を値下げしたが、それは国内の鉄鋼マーケットのわずか30%をコントロールしたに過ぎなかった。民間メーカーの協力を得 ない限り意味はない。」
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雨季に味わうアルファンソ・マンゴー Beh Times
ニュースソース:TNN
PUNE:その芳醇な香りと味で世界中のファンを魅了するアルファンソ・マンゴー、今年はそのシーズンが1カ月程遅れている。
「今年は冬が長かったためにマンゴーの収穫期がずれたことが理由だ。通常、アルファンソ・マンゴーのピークシーズンは3月に始まり、5月下旬まで続 く。しかし今年は収穫が遅れたために6月下旬まで皆さんに味わってもらうことができる。」、と話すのはヴェングーラ・マンゴー研究所のB.R.サルヴェ (B.R. Salve)氏。このまま良好な天候が続き、雨季の始まりの時期の雨量がさほど多くなければ、雨季にもマンゴーを味わうことが可能となる。
最近、アルファンソ・マンゴーの現状況を調べるためにコンカン地方を訪れたマハラシュトラ州農業販売委員会(MSAMB)のサントーシュ・パティル (Santosh Patil)事務局長によれば、ラトナギリやシンドゥドゥルグなどの主な生産地において収穫の遅れが見られ、6月にもマンゴーは入手可能な状態で、その量 も莫大だと言う。
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