はぁー・・・
何から書いたらいいんだろうかとさっきから書いては消し書いては消し・・
2010.12.2.という日は間違いなく忘れられない日になったと思います。
昔、今よりももっとライブとかコンサートに出かけていた頃、
「・・でもまだわたしこれぞっていうBESTライブは経験してないかもなー」「あ、わたしもだなー」
なんて友人と話したことがありましたが、31歳にしてめぐりあってしまいました。
一緒に行った人は、あの時間を思うと幸せだけどなぜだか切ない・・まるで恋をしているようだ・・
と言っていて、巧いこというわねと思いました。
最初の曲は「tango」。うれしい、大好きな曲です。
パウラ・モレレンバウムが歌うtangoも素敵で何度聴いたかわからないけれど、
生で聴く大貫さんのtangoは切ないほどに美しくて心が熱くなりました。
大貫さんの声は凛としていて、それでいてそっと包み込むような柔らかさもあって、
生地でいうなら上質なリネンとカシミヤがまざったような・・そんな感じでしょうか。本当に素敵。
そんな音の合間にサラサラと会話する大貫さんと教授。
長く共に音楽を作ってこられたお二人だからこその飾らない雰囲気もまた素敵で。
時折フフ・・(笑)というようなお話も出てきたりもして、なんとも心地良い時間でした。
最高潮に心が震えたのは、ピアノソロの「aqua」でした。
これは確か教授がお嬢さんの美雨さんのために書かれた曲ではなかったかな。
まだわたしが10代だった頃、この曲の美しい旋律と美雨さんの透きとおった声に感動して、
バイトの休み時間にいつもウォークマンで聴いていました。
あの頃抱えていた色んな感情をなだめてくれていた曲だったなぁ・・
なんてことを思い出しながら聴いていたら自然と涙がこぼれてきて。
あれから10年以上経った今、こうして目の前であのメロディーを教授が奏でている・・感慨深いものがありました。
あとはやっぱり戦メリ。戦メリですよ。生戦メリ~!!
映像とのコラボレーションも夢のように綺麗でした。
ずーっと続いてほしい・・終わらないで・・そう思いながら聴いていました。
しかしピアノを弾く男性というのはなんと美しいものなのでしょう。
もちろん教授だからということもあるのかもしれませんが、昔から大好きなのですあの姿が。
わたしはモノでもなんでもそれが男か女かということを考えるクセがあるのですが、
ピアノに関してはあのフォルムと艶感ゆえか絶対に女だと思っていて。
以前何かの番組で矢野(顕子)さんもピアノのことを“She”と呼んでいたっけ(嬉)
だからそれに寄り添うようにして弾く男性の姿が魅力的に映るのかなぁ・・なんて思ってみたり。
本当に本当に美しい夜でした。一生忘れません。