子は親に従え? | 幸せなお母さんになる為の子育て

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子育ては・・・難しい!多くのお母さんがそう言われます。

でも、ほんのちょっと考え方を変えると、子供達が見違えるようになります。

こちらは過去のメルマガを掲載しています。

 

 

 パピーいしがみです。

 

 前回「苦手なこと」というタイトルで、

 

 まーちんさんからのお便りをご紹介しましたね。

 

 


 その時に、まーちんさんから

 

 “興味深い質問をされていた”と言いました。

 

 今日はそれについて、お話をしたいと思いますが、

 

 


 まーちんさんは私に、どんな質問をされていたか?と言いますと、

 

 以前、私がまーちんさんにお返事をした、

 

 

 > 「本当は“叱らなければならない”なんてことは、

 

 >  ほんのちょっとしかなくて、

 

 >  ほとんどは“教えてあげればすむ事”なんです。』

 

 


 の、「その“ほんのちょっと”って何ですか?」

 

 という内容だったのです。

 

 


 私は、年齢が低ければ低いほど、

 

 「叱る」は必要ないと思っています。

 

 ですが「それでもこれだけは・・・」と思っている事があるんです。

 

 


 これは、もちろん、皆さんそれぞれだと思いますし、

 

 私の考え方だけが正しい、とは思っていません。

 

 もちろん、押し付けるつもりもありません。

 

 でも、私はこれだけはきちんとしたい、と思っています。

 

 


 私が言う「これだけは・・・」というのは“秩序”なんです。

 

 “秩序”というのは、

 

 家には「親」がいて「子供達」がいる・・・。という順番です。

 

 (ココでは、おじいさん・おばあさんは除いてお話しをします)

 

 


 「なぜ、秩序が必要なのか?」という事なのですが、

 

 これは“秩序の乱れ”が子供の“不安”に繋がるからです。

 

 


 よく「子供は親に従うのが当たり前!」

 

 と言われる方がおられますが、私の考えは、そうではなくて、

 

 「子供が、自分の位置をしっかり持って“安心”していられる様に、

 

  自分のいる場所を忘れたり、逆転してしまいそうになった時に、

 

  それを修正してあげる為」なんです。

 

 


 それでは、説明しますね。

 

 まず、会社をたとえに考えてみてみましょう。

 

 会社には「社長」を筆頭に「取締役」がいて、

 

 「部長」「課長」「係長」という組織がありますよね。

 

 これが正しい秩序で並んでいると思います。

 

 


 そして全ての責任はトップの「社長」が取る形になっています。

 

 例えば、社員が何らかの重大な問題を起したとします。

 

 事が重大で有ればある程、上役が出てきて頭を下げますよね。

 

 単に問題を起した担当者や一社員がお詫びをするのではなく、

 

 会社の代表者(社長)が出てきて説明をしたり、

 

 お詫びをしたり、引責辞任をしたりしていますよね。

 

 


 でも、その“責任を取る”という立場にあるからこそ、

 

 絶対的な決定権があります。

 

 その決定権は時には、部下にとって理不尽に感じたり、

 

 納得できない事もありますが、それでも部下は従います。

 

 


 そこに「社長」としてのイニシアチブ(主導権)があって、

 

 社長をトップとして社長の判断の元、部下が足並みをそろえる。

 

 業績も良く、又、長期にわたって存続できる会社は、

 

 こういう秩序がしっかりできています。

 

 


 反対に、社長派と、それに反対する反社長派がいると、

 

 「こっちの方向に行くんだ!」という社長と

 

 「そうじゃない、反対方向だ!」

 

 という反社長派で、分裂が起きやすくなります。

 

 


 (きちんとした会社では、社長個人の判断で右往左往しないように、

 

  取締役会という機関を設けて、会社として決定をしています)

 

 


 分裂が起きると、その渦中の従業員は困ります。

 

 「さて、自分はどちらに従えばいいんだろう?」

 

 と悩み「不安」が起きるんですね。

 

 その「不安」は会社への不信感につながり、

 

 「この会社、大丈夫か?」という疑問も生じるでしょう。

 

 


 従業員にとっては会社がつぶれたら自分の仕事を失うのですから、

 

 そうならない為に、次の手を打つ必要もあるかもしれません。

 

 そんな気持ちで働いている従業員が多い会社で

 

 「良い仕事ができるか?」と言ったら?

 

 

 ・・・NO!なんですね。

 

 

 案の定、そんな会社はどんどん衰退していくんです。

 

 この会社を「家庭」として考えてみたらどうでしょう?

 

 そう・・家庭崩壊?になる可能性もあるわけです。

 

 


 又、別の角度から説明しますね。例えば、動物界。

 

 

 猿もそうですが、群れには必ずリーダーがいます。

 

 その時のリーダーは強く、大きいオスである場合が多いのですが、

 

 群れは、他のグループから危害を受けそうになったとしても、

 

 “強いリーダーが守ってくれる”という意識があるんですね。

 

 そしてそのリーダーがイニシアチブ(主導権)を持っているからこそ、

 

 そこに集う群れが「安心して」リーダーに従っているんです。

 

 


 又、犬を調教する時には、調教者は必ず

 

 “犬より「上位である」という意識を植え付けなければならない”

 

 と言われています。

 

 それは、群れで行動する性質のある犬は、

 

 自分より「上位」にある者には従い、

 

 「下位」にある者を従わせようとするから、だそうです。

 

 


 だから、犬に躾をする時には、常に人が犬より「上位」なんだ、

 

 という事を認識させることが必要なのだそうです。

 

 


 犬を飼っている方は多いと思いますが、

 

 犬は自分がその場所(家)で

 

 「自分より上位の者がいない」と思うと、やりたい放題に暴れます。

 

 自分が主導権を取ったかのように暴れたり、

 

 思い通りにならないと、吠えたり、噛みついたりします。

 

 


 ところがこの時の犬は、非常に「不安」なんだそうです。

 

 本来「従う」事を好む犬にとって

 

 自分より上位者に従う事が「安心」になる為、

 

 上位者がいない状態はとてつもない恐怖・不安を感じさせるのです。

 

 


 会社の例、そして動物界の例をあげてみました。

 

 では、私たち人間はどうか?と言いますと、

 

 (私達の欲求の中に「親和の欲求」があった事を思い出して下さいね)

 

 まさに私達は、どこかのグループに所属していたい(群れたい)

 

 という強い欲求があります。

 

 


 そして、グループから外れたり、

 

 たった一人になる事に孤独を、寂しさを感じ、

 

 強い不安と強い恐怖を感じるんですね。

 

 


 特に年齢の低い子供達は、まだまだ自分一人では生きていけません。

 

 当然リーダーになれる状態ではないのです。

 

 一人で生きていけない子供の場合、頼れる場所が絶対に必要です。

 

 又、知らない事や間違った時には教えてもらわなければなりません。

 

 


 自分が一人では生きていけない事、

 

 自分の弱さを知っている子供は、自分より強く、知識も豊富で、

 

 頼れる人が傍にいてくれるからこそ、安心することができるんです。

 

 


 ですが「乱れた秩序」はその頼れる人がいない状態です。

 

 子供が親を軽んじていたり、立場が逆になっていると、

 

 子供自身が親に頼れない、甘えられないという事が起きます。

 

 すると子供は猛烈な不安にさらされるん事になるのですね。

 

 (それはそうです。頼れるものが無くなるのですから)

 

 


 一人で生き抜くだけの力が備わっていない人が、

 

 暗闇の中に放り投げられたら・・・

 

 とても大きな不安・恐怖を感じてしまいますよね・・・。

 

 だから「秩序」は常に正しい状態にしておく必要があるんです。

 

 


 哀しい時、苦しい時、辛い時、頼れる人の傍で身をゆだねると、

 

 不安から解放される、安心できる、癒されます。

 

 でもそれは「身を任せる人がいる」からなんですね。

 

 


 子供が能力を高める一番のベースは「安心」です。

 

 もし、大きな不安・恐怖の中に子供がいたら、

 

 その子の能力の発達はどうでしょう?

 

 かなりの足かせになると思いませんか?

 

 


 はい。だから私は「乱れた秩序」を感じた時には、

 

 すぐにピシャッとたしなめたのです。

 

 それは、先ほども言いましたが、

 

 > 「子供は親に従うのが当たり前!」なのではなくて、

 

 > 「子供が、自分の位置をしっかり持って“安心”していられる為」

 

 なんです。

 

 


 では、その“乱れた秩序”というのは、

 

 具体的にはどういう状態か?と言うことなのですが、

 

 “子供が親に命令する。指図する。愚弄する。ないがしろにする”

 

 そのような態度を子供がした時です。

 

 


 私は、叱る事は極力減らしたいと思います。

 

 そして、できるだけ良いところを見つけて、

 

 その子の存在を「認め」そして「褒める」事で、

 

 子供の持っている能力を最大限伸ばしたい!と思っています。

 

 


 ですが、子供はまだまだ発展途上。

 

 ですから当然、間違いをしたり、勘違いすることがあります。

 

 褒められて嬉しくて調子に乗ったり有頂天になる事もあるでしょう。

 

 いえ、嬉しい事、調子に乗る事、有頂天になる事はとても良いんですよ。

 

 でもその時に、秩序を乱す(ボーダーラインを越える)ようなら、

 

 即座にピシッと「それは違う」とたしなめる。

 

 


 そのボーダーラインがきちんとできていて、

 

 間違った都度指摘され、繰り返されれば子供はちゃんと理解します。

 

 子供が秩序を理解すれば、自分の位置やポジションは常に守られ、

 

 子供が必要とする時に、必要な「安心」が確保されるんですね。

 

 


 反対に、乱れた秩序をそのままにしていれば、

 

 子供は勘違いしたまま・・・

 

 その内、必要な「安心」も受けられなくなってしまうわけです。

 

 


 どうでしょう?

 

 ちょっと難しかったでしょうか?(^^)

 

 私の思う「“叱らなければならない”ほんのちょっと」

 

 の理由がご理解頂けたら幸いです。


 

 

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