親子の取り組み―ある大学生の内定を通して | マンガ心理学って何だろう

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子どものキャリアを支える親御さんを応援している☆井島です。



先日、一緒にお仕事をしている仲間の方から嬉しい報告?を頂きました。

その方の大学生の御嬢さんが内定を頂いたと。名のある会社で2社の内定を獲得したそうです!

昨年から動きを聞いていたので、本当に「よかったなぁ」と思いました。


別に名のあるところでなくても良いのですが(笑)、大事なのは「プロセス」です。


彼女は大学3年生になったときから、既に行動をとっていました。就職氷河期と言われて厳しい世の中であることに危機感を持っていたのです。ここ大事です!


どういう行動をとったか・・・・・まずは母親(私の仲間)にこう言ったそうです。

「お母さんの会社の人とか、働いている人の話を訊きたいので紹介してくれない?」と。

これはスゴイことです。親だけではなく、社会へ目を向けて他の先輩や大人の話を訊きたいと申し出ることは簡単なようでいて、なかなか「行動に起こす」学生は少ないのが現状です。


知人は、何人かを紹介してセッティングし彼女はインタビューをしたそうです。

その後は、繰り返し業界や職種の研究をしていました。ネットや本、人に訊いて、、、、母親にもリサーチしたことを話してアドバイスをもらい、自分の集めた情報を整理しました。

エントリーシート(ES)も3年生の夏には書き始めて、自分の情報を整理して、紹介してもらった先輩や大人にも自分のESを見てもらい意見をもらっていました。そして、秋の会社説明会に挑みました。このときには準備万端です。ここも大事です!

説明会にいくと、集めた情報の修正を行い、再度練り直していきます。幾つか不採用となったようですが、諦めずに腐らずに(ここも大事!)、母親に相談しつつ活動を続けました。

3月、思いもよらない災害によって全国の大学生が就職活動に「待った」がかかりました。企業が採用を見合わせたり、延期をしたりとスムーズな活動ができなくなりました。今でもその余波はあります。

情報を小まめに集めながら、各社の動向を追いつつ、母親に相談しつつ取り組んだ結果、本人の納得する2社からの内定を得ました。

母親は、「この2社の選択には一切口を出さない!自分で考え抜いて自分の思いで選ばないと、あとから”あのときお母さんがこういったから~”と逃げ道にされる!」と言っていました(笑)


本人の資質もありますが、大切なのは
「問題意識を持っていること」
「人に相談すること」
「行動を起こすこと」
「見直すこと」
「諦めないこと」
といったライフスキルをきちんと持って活かしていったことです。


内定が人生の最終地点ではありませんので、ここで終わりではないですね。これから先、もっと試されたりあがいたりしなければならないことがあります。そういったときに、先のライフスキルを活かしたことがある人は、再度用いることができるのです。


そして、もうひとつ。母親の存在とそのサポートです。

彼女は私と同じにキャリアカウンセラーの資格を持って、現在がその仕事に従事しています。
しかし、前々からそうであった訳ではなく、娘さんが大学生になってから資格取得の勉強をしだして、現在に至ります。

その前は仕事に従事して部長まで上がった人ですから、当然仕事のできる人ではあります。(今、とても助かっています♪ありがとう!)

しかし、そういうことだけではなく、娘さんとの向き合い方と距離感、アドバイスを出すタイミングを考えて出しているということです


そして、本人が大学3年生になったときに、問題意識が持てるようにそれまでの期間で情報を与え、世間話の中で世の中の現状や企業についてを話していたということです。


そのときになって、色々言っても本人も焦ったり、または意識を持っていなければ「うるさい」としか捉えなかったりします。
そして、距離感も保ってベタベタしすぎず(友だち親子にはなりません)、本人がリサーチしてくるように、本人が申し出るように、情報を与えすぎずに様子を観察していたということです。


常日頃からの接し方が一つの結果に結びついただけなのです。

娘さん本人も頑張りました。そして、お母さんも頑張りました(笑)。お疲れ様です!


実は、その下にもう一人娘さん(妹)がいます。
彼女は、今大学2年生です。お姉さんと母親の取り組みを「きっちり」観察しています。
既に、お姉さんに訊いているそうです。「2年生のうちにやっておいた方がいいことある?」と。

下の子の特権ではありますが(笑)、
ちゃんと連鎖しているようです。





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