どこを切り取ってもつまらない。そんな映画だった。
賛否がわかれる作品ということなので、仕方ないのかもしれないが、正直言ってきつかった。むしろ、賛の人はどこをほめるのかが全くもってわからない。これはこっちの文化的リテラシーの低さなのかもしれないが、何も残らなかった映画だった。
ということで初めて☆1つ。この映画は無理。無料だったとしても時間の無駄だったと思う。

どこがいけなかったかというと、まず、セリフが少なすぎる。それを映像でちゃんと説明してくれるならいいが、それも特にない。そして映像が基本的に赤く暗くて非常に見にくい。
セリフが少なすぎるせいで設定もキャラ付けもよくわからない。そして暗い画面のせいで序盤は特に人の区別がつかない。よくわからない不明瞭な画面でよくわからない人たちが何かやってるのをひたすら見続ける。これは苦痛以外の何者でもない。

そして、敵役となる警官がもうホントにクソ。

感情や動きを極端に排したとかいう批評を見たが、あんなのは演技でも何でもない。というか、そうだとしたら、その試みは失敗に終わっている。普通のおっさんがぼーっと突っ立ってたりカラオケを歌ったり(しかも三度もある!)するのを観るという刑罰を観客は受けているように感じる。

はいはい、アートアート。
って思う作品。

自己満足のオナニーは家でやっててくれ。
と思う。
そんなこんなで高尚で文化的な人にはいいかもしれないが、一般の観客からしてみたら「二度と映画館なんか行くか!」と思わせる素敵な作品である。