ご無沙汰してます。
私はまだジャマイカで元気に暮らしてます。
幸せです。
あっと言う間に7カ月が経とうとしています。
ジャマイカの日々は毎日何か起こって、とても早く感じますす。・ ゚・。* 。 +゚。・.。* ゚ + 。・゚・(ノД`)
そんな中、今日はある事について書きたくなりました。
それはジャマイカの文化として根強く残るアンチ同性愛についてです。
ジャマイカのスラングBatty bowy,またはBatty man,たまにBatty girlも聞きますが、
バティガールになると言葉の意味がわからなくなるので、ジャマイカ人は使いません。
レゲエ好きな人、ジャマイカを知ってる人はもちろん知っていると思いますが説明↓
Batty manとは、直訳すると尻男。
少しわかった人もいると思いますが、そう、おおきく分ければ同性愛者の男を指して罵る言葉です。
簡単にいうと、ジャマイカという国は同性愛を激しく否定する文化を持っています。
最近ではカーニバル際道を隔てた向う側にオカマの集団がいたことで、人々が向う側に向かい大きな石や、お酒のビンなどを容赦なく投げつけてる場面を見ました。
オカマがただカーニバルを見にきていただけです。
当たったら死ぬサイズの物が空中を幾度となく舞っていました。
以前、発砲もおこり、オカマだからという理由で殺された人もいます。
特にラスタの中でそのような行為に及んだ場合、死刑に値する程の罪を犯した事になります。
それはそういう思想を持った生き方(ムーブメント)なので、もしオカマなら入らなければ良いだけの話です。
だからラスタの中ではさすがに同性愛者は100%いませんと言い切れますが、
驚くことに、ジャマイカ人全員が異性愛主義というわけではありません。
本当に驚きですが、これだけ完全否定される国にも居るんです。
おかま、ゲイ、レズビアン、バイ、おなべ。
以上のジャンルは私自身ヘアサロンで目視して生息を確認していますが、きっと他には性同一性障害をもった人もきっといるはずです。
日本にいた頃、私は、バティマン=おかま としか思ってませんでした。
別に私はそれに対して否定的ではなく、例えば私が直接レズビアンから口説かれたり、
同性愛の性的な話しをされたりしなければぜんぜん問題ありません。
正直、そういう類の性的な話は私には具合が悪いので聞きたくありません。
あとイチャイチャしてるカップルは例え男女でも胸糞悪いので同様胸糞悪いです。
でも存在は否定しません。
みんなが違う色を好きになる事と対して差はないんじゃないかと思います。
地球上の人類の中でどの位の同性愛者がいるか御存知ですか?
答えは全人口の3分の1にも昇るといわれています。
もはや、それが変な事とは言えないような、そんな大勢が世の中には存在してるんです。
でもここはジャマイカ、日本や他の国の様に同性愛者に対して寛容ではありません。
というか、かなり酷く差別的です。
だから、ジャマイカのオカマは、本当に命かけてオカマやってます。
他国の人権という名の生易しい殻に守られた甘っちょろいオカマとかは訳が違います。
私はオカマに対するこの国の差別を考えたとき、アメリカの黒人差別の時代のことを頭に浮かべます。
ただ肌が黒いだけで、プールが汚れるから入るな、黒人はバスは乗るな、黒人には汚れ仕事しか与えられず、仕事ができても出世はできませんでした。
黒人だから。
白人の警官が黒人を捕まえると、無抵抗なのに動かなくなるまで殴ったり、
しまいには即、銃殺したり、
黒人だから。
納得できますか?
黒人は本当に酷い目にあっていた時代を乗り越えて誰かが血を流して革命し、今にいたる事を考えたり。
それを考えているとジャマイカ人の奴隷時代の事も思い浮かんできます。
祖国に帰れず、ろくに食事も与えられず、ひたすら奴隷として労働させられ、日々うける暴行や、罵倒などは当たり前、動けなくなると、残る道は死ぬだけです。
勝手に奴隷にされて奴隷として扱われて死ぬまで働かされる。
それがジャマイカ人の先祖にあたるアフリカから連れてこられた奴隷の話です。
これは黒人差別と、奴隷制度の話です。
でも、他国のオカマはどうでもいいとして、ジャマイカのオカマは、本当に、男になるのがどうしても無理な人しかいません。
何故かというとさっきも述べた通り、オカマとバレれば、必ず酷い目にあいます。
それこそ黒人差別でされたようなことと同じ様な事をされます。
笑われるなんて優しい話、罵りの酷い言葉、逃げられる、石を投げられる、つばをはかれる、汚いもののように扱われる、蹴られる、殴られる、殺されるという感じです。
オカマだから。
日本でもしこの差別があったら、芸能界にオカマはピーターぐらいしかいなくなるかなと、思います。
上記のような事をされるとわかっていても、オカマになるのがジャマイカのオカマ。
間違いなく筋金入りの本物です。
真のオカマはジャマイカにしかいないと思います。
だからもし、オカマが人権を勝ち取る為にジャマイカで革命を起こしたとすれば、それは、その人は後世に語り継がれるチェ・ゲバラ、マルコムXと並ぶ位の偉大な革命家になる事でしょう。
この革命の話、聞いただけじゃ、何いってんの?ってちょっとウケるかもしれませんが、もしそんなことが起これば本当にそうなります絶対。
そのぐらいジャマイカのオカマは虐げられて生きぬいてると予想できます。
だからジャマイカではそういう革命が起こらない限りこの差別の文化は消えません。
結局何が言いたいのかというと、
日本人が外国の音楽を好きになり、文化を知り、真似る
だけではなく、自分の日本人としての見解というザルで振るった物を、同じ日本人に伝えていく事を、音楽関係者各位に願うばかりです。
本当に真似してオカマを否定したり、ガンジャ勧めるのが日本のやるレゲエなのか?
そう疑問に思い出した頃から日本のクラブでレゲエを聞く事に魅力を感じなくなってしまいました。
そういう文化がない日本人がやると、ただの集団イジメじゃんって思っちゃって。
でも私はバティボーイや、バティマンという言葉を腹立つ時に使います。
その意味は以下の全てです。
"男なのに弱虫、意地悪な奴、女の子や老、子供を守れない奴、ケチケチしている奴、ウジウジしている奴、マナーを知らない奴、失礼な奴、余裕がない奴、すねかじり、甘ったれ"
以上の全ての意味を持ちます。
よって、オカマのことではありません。
むしろジャマイカのオカマのメンタルは、真の男です!
それを言いたかっただけです。
別にオカマを弁護してる訳でもありません。
昔から多くの日本のソンマンが伝えるバティマンアンチ、ガンジャ推進がなんか、ずっとふにおちなかっただけです。
ジャマイカはそういう文化だから、仕方ないんです。革命が起きるまで。
でも、日本人は日本人なんです。
そして、意味のないイジメみたいな差別が嫌いなだけです。
以上です。
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