■検索順位を調査する場合は、「パーソナライズド検索」をオフにする!
「あれっ!?このPCで見たら、検索順位が1位なのに、別のPCで見たら20位に表示されている・・・」
そんな経験はありませんか?
実はこれには理由があるのです。
Googleに導入されている「パーソナライズド検索」の結果を見ている可能性があるのです。
パーソナライズド検索とは、ユーザーが検索している「場所」や、「過去の検索履歴」、「Google+上でのつながりの状況」などを元にして、ユーザーごとに個別の検索結果を返す仕組みで、Googleにログインしていると、このパーソナライズド検索が有効になります。
つまり、この仕組みにより、別々の人がキーワードで検索した場合、それぞれに別々の検索結果が返されるということです。
例えば、東京と大阪で、それぞれ「グルメ」と検索した場合、検索結果は異なります。
それは、Googleがユーザーの「IPアドレス」を判断し、ユーザーが検索している「場所」をチェックしているからです。
パーソナライズド検索に影響されない順位を知るためには、この「パーソナライズド検索」をオフにする必要があります。
■Chromeを使っている場合は「シークレットモード」で順位をチェックする
パーソナライズド検索をオフにする最も簡単な方法は、Chrome(クロム)というブラウザを使い、「シークレットウィンドウ」で検索することです。
(※IEにも「InPrivateブラウズ」というモードがあります)
シークレットウィンドウを開けば、閲覧履歴やダウンロード履歴を残さないモードに切り替わります。
(※但し、ノーマルウィンドウも残りますので、そちらは通常と同じモードになります)
パーソナライズド検索をオフにすることで、パーソナライズド検索に影響されない順位が分かります。
ただ、ここで重要なのは、多くのユーザーは「パーソナライズド検索」の存在を知らずに使っているということです。
ユーザーにとっては、自分に表示された検索結果画面がすべてです。パーソナライズド検索を自らオフにするユーザーは極めて少数であるということをご理解ください。
つまり、極端に言えば、「すべての人に対して、同じ検索結果を返す」ということはもう不可能な時代となっています。
そのため、パーソナライズド検索をオフにして検索するということは、あくまでも、大多数の人が見ているであろう検索結果をチェックすることになります。
しかも、このパーソナライズド検索はどんどん進化を遂げています。
次ページで解説する「Search,plus Your World」の仕組みに見られるように、パーソナライズド検索は、個人の行動をより反映したものになりつつあるのです。
■パーソナライズド検索を加速させる「Search, plus Your World」とは?
現在、Googleには「Search, plus Your World」というサービスがあります。
この仕組みはGoogleが運営している「Google+」というソーシャルメディアのデータを使って、Google+を使うユーザーごとに検索結果を変えるというサービスです。
例えば、私がGoogle+上で「Aさん」、「Bさん」とつながっているとして、AさんやBさんがGoogle+上で取り上げたお店の情報に対して反応を示せば、そのお店の情報が検索結果で表示されるようになります。
つまり、Google+で起こした行動によって、検索結果に表示される情報が変わってくるということです。
このサービスは現時点では日本へは導入されていませんが(アメリカでは導入済み)、 GmailをはじめとしたGoogle関連サービスを使っているユーザーにはGoogle+のアカウントが紐ついています。
そのため、この「Search, plus Your World 」が日本に導入された暁には、ほとんどの検索ユー
ザーの検索体験に影響を与えるといわれています。
つまり、これからのSEOを進めていく上では、Google+をはじめとしたソーシャルメディアの影響力はますます無視できないのです。