たまに毒のある記事を書きますが、不愉快に思う方は全力でスルーをお願いします。
「エンパの花道をマジリスペクト」という方針で書いていますので。

京都サンガが一番ショボイサッカーをやってることくらい自覚してますって。

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2011-12-31 09:50:37

負けない感覚 横浜FMvs京都

テーマ:京都サンガ

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-----11--10-----
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-09----------08-
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-----07--06-----
-05----------02-
-----04ー-03-----
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-------01-------
11 ドゥトラ
10 宮吉 拓実
09 中山 博貴
08 工藤 浩平
07 中村 充孝
06 加藤 弘堅
05 福村 貴幸
04 森下 俊
03 秋本 倫孝
02 安藤 淳
01 水谷 雄一
 

■久保とドゥトラの序列?
「ドゥトラが良かったから使わなかった」(大木監督)

(リーグ戦当時)17歳の2種登録高校生ながら、二桁の10得点を挙げた怪物・久保。
ファンでも一般人でも「じゃあなんでスタメンじゃないの?」と思うはずだ。

しかしこのゲームを見ると、ドゥトラの献身性がよく見てとれる。
ロングボール・楔のパスでも、DFを背負ってボールをキープし、ハイボールに躊躇なく競っていく。
「華麗なドリブラー」という印象ではあるが、泥臭い仕事を淡々とこなす――いや、こなしているからこそ、スタメンの座を勝ち得ているのではないだろうか。

宮吉もドゥトラも、守備に汗をかけるモダンなFWだ。より得点能力が高い選手を使えば良いわけではない、試合に勝つための順序・段階。それを大木監督は間違えていない、ということなのだろう。

「彼は運べますね。30m陣地を挽回できます」
誰しも、以前に横浜と対戦した際の、ドゥトラの豪快ドリブルゴールも鮮明に覚えているはずだ。


■主審の名前

主審「伊藤 隆司」――この名前が、京都サンガ公式記録から修正されないのは、冬休みに入ってしまったからだろうか(苦笑)

正しい名前は当然、佐藤 隆治氏である。
2008年の新潟vs京都戦(当時の小生の記事)で、物議を醸した主審であり、その頃からの京都サポならパブロフの犬的にブーイングをしてしまう人物なのである。

この試合でも、ヒドいジャッジだったことは言うまでもない。
大木監督は試合後に、
「何が問題かと言えば、フリーキックが多すぎるんですね。すぐファウルを取られる。だから、自分たちがボールを取れなかったですね。取りに行ったらファウル、取りに行ったらファウル。自分たちのペースにならないですね」
とコメント。

プレースキッカーの世界的名手・中村俊輔がいる時点で、ペナルティエリア近くでファウルすることは失点のリスクにつながるのだが、この主審はよく笛を吹く笛を吹く。
前半10回、後半11回の直接FKが、横浜に与えられた。

これは決して京都ひいきだからではなく、小生よりも遥かに経験値の高い観戦歴を持つ後藤健生氏もそう述べているのだ。

リンク:天皇杯:横浜FMvs.京都、あわやレフェリーが主役になりかけた準決勝

Jの試合でつくづく言われることだが、あの程度の当たりでコケてファウルをもらっていては、世界のサッカーに通用しない。


■宮吉 拓実
挙げた4得点の中に宮吉の名前はない。しかし、そんなことは大した問題ではないのだ。

この試合でも絶妙なスペースメイキング、シュートインパクト、裏への抜け出しと"魅せて"くれた。
常々、「柳沢の正当な後継者」という話があるが、その動きは正に「13番」を想起させる。
ヤナギをして「自分がミヤくらいの年齢の時よりも、今のミヤの方が全然上手い」と舌を巻いたように、経験を積むことで更なる輝きを増すのだろう。
そしてこの天皇杯という大舞台が糧となるはずだ。


■先制点
前半30分過ぎの、京都の猛攻。GK飯倉のスーパーセーブ、ポスト、バーと考えられうる全ての得点阻止方法をダイジェストで見た気分だった。

そして、「こういう時に決めきれないと、痛い目を見る」というのは、長いサッカーの歴史でよく起こってきたこと――相手側に先制点が生まれる。

京都のゴールキックを弾き返し、それを拾った俊輔が前を向く。すかさずスルーパスを通すと、渡邊とGK水谷の1vs1の状況が生まれており、京都最終ライン・そして水谷にはなす術なし。
ガマンのドリブルを続け、水谷を寝かせた後に無人のゴールへ流し込むのみだった。


前半は横浜1点のリードで終了。


■同点弾
主審の細かい笛で、ペースを掴めなかった京都。しかし、
「イライラは、裏返せば、僕らがボールにプレッシャーをかけることができているということだと思う」と、右SBで新たな役割を見出している安藤は振り返った。
まだあわてる時間じゃない。そして後半開始から5分も経たないうちに結果を出す。

この日、何度も前線へのパスを引っ掛けていた(奪われていた)横浜MF小椋が、致命的なミス。
工藤がボールを奪い、そのままドリブルで独走。ドゥトラ、宮吉がクロスする形で横浜を翻弄し、最後はそのまま工藤が左足を振りぬいた!!

マークにつこうとした栗原がブラインドになったのだろう、GK飯倉の反応が少し遅れて、触れることなくゴールネットに吸い込まれた。

この時、森下の第二子出産を祝うゆりかごダンスが披露された。


■俊輔の素晴らしさ
主審の笛に悩まされて――ももちろんあったのだが、やはり横浜は勝負の勘所を分かっている、という気持ちはあった。

特に俊輔の素晴らしさだ。

「京都は、かなりボールをつないでくるし、ディフェンスもかなりボールに寄ってくる。だからウチは、攻めに関しては、逆サイド、遠いところ、ひとつ飛ばしたところを意識していた。また速攻と考えていた」と横浜・木村監督は対策を講じていた。

等々力での湘南戦でも、反町監督は同じ対策をしていたものの、
「サイドチェンジしました。ハイ終わり」
ばかりであったのだ。

俊輔はキープ力があり、うまくターンしてDFの取れないところにボールを置き、広い視野で味方をみつけるや広く展開していく。それに後手を踏んだ京都が、ファウルで止めてFK・・・という悪循環に陥っていた。

しかし。


■お株を奪う
合計22本のFKを、直接得点に結び付けられなかった横浜。俊輔は精度の高いキックを見せていたものの、蹴るのはいつも俊輔であり(絶対の自信で、他の選手に蹴らせることはないのだろう)、合わせる選手も限られているように見えた。

サポーターはプレースキックになる度に肝を冷やしていたが、振り返れば常にセットプレーに曝されることで、集中力と(良い意味での)慣れが京都に出たのではないだろうか。

70分、京都の早いリスタートからドゥトラの突進を安易に止めたのは、またしても小椋だった。

そしてここで得た直接FK、距離は約22m。プレースキッカーのウヨンはいない・・・誰が蹴るのか?と思っていた。
安藤がゴールラインからボールの位置を確認し、博貴と工藤が並んで膝を立ててボールをGKから隠す。

そして・・・

飯倉が少しファー寄りにポジショニングをしているところを、正に絶妙なタイミングで、ニアに巻くようなシュート!!
今流行りの無回転FKも良いが、個人的には美しくカーブを描いてゴールに吸い込まれるのを見るのが好きだ。

Mr.天皇杯の木村和司、欧州でもその名を轟かせた中村 俊輔の前で、"ブラジルの血が流れた侍"が見事な逆転弾を奪った。


■意地
この後は、ドゥトラのシュートを栗原がコースを変えてバーに。兵藤のシュートをGK水谷が掻き出して、得点を動かせない。

試合時間残り10分かというところで、横浜は大黒を投入。体調不良で出場すらも危ぶまれていたが、何とか合わせてきたようだ。
大黒にボールを集めることで、横浜は同点に追いつくことを試みる。

京都は疲れの見える充孝に代えて、キープできる駒井を投入。
そして負傷してしまった秋本に代えて、DF内野を入れて逃げ切りを図る。

しかし・・・

92分、その内野が相手の放り込みを胸トラップでGK水谷に戻そうとしたところを、明らかに手を使ってしまう!
しかし主審はこれに笛を吹かず。副審からもはっきり見える角度だったし、近くにいた安藤も「やっちまった顔」をしている(苦笑)

その後、ファウルでプレーが止まった時、俊輔がボールを使って再現しながら抗議しているのが面白かった。

さて、前の記事にも書いたが、このようなアンフェアで決勝へ進むことを、サッカーの神様は許さなかったようだ。

TVで確認しても、正にアディショナルタイムの4分がちょうど過ぎる頃――俊輔の放り込みをパワープレーで前線にいた栗原が中央へ折り返し、そこを中澤が強烈なシュート。水谷が弾いたところを、中澤と大黒がツインシュートで押し込んだ!!

ラストプレーで劇的な同点弾。
これで勢いは横浜に移ったかに見えたが・・・。


■主役、登場
延長が決まった時に、映し出された大木監督の顔には笑顔があった。
そして選手たちにも、90分で勝ちきれなかった悔しさが見て取れたが、すぐに切り替えたようにも見えた。

映し出される、仏頂面の横浜MF狩野 健太・・・木村監督の元では、出場機会を失っているようだ。彼がいないことは、自分には安堵以外の何物でもなかった。


横浜が点を欲しい時に大黒を投入したように、大木監督は104分で久保を投入してきた。
「点を取らなければならない。(中略)そこは数段久保の方が高いですね」

ドゥトラも決して悪い出来ではないだけに、代え時が難しいのだろう。

「試合に出れば、ゴールを奪う自信はある」
12/24に18歳になったばかりの高校生。2種登録ながら、J2で30試合出場10得点の結果を残しているFW久保 裕也、地上波初登場!といったところだろうか。

ドイツの中堅クラブ・ホッフェンハイムに練習参加し、近い将来海外挑戦も、という噂もある。もはや、風格すら漂っている恐ろしい選手だ。

ただし、104分に入ったので、あまりボールに絡むことなく、延長前半終了のホイッスルを聞くこととなった。

 
■感覚
こう書くと「後出しジャンケン」みたいであるが(以前もこういうこと書いた記憶がある)、湘南戦から今まで「負ける気がしなかった」。

この横浜戦が始まる前もそうだし、先制点を奪われてからも。後半アディショナルタイムの同点弾も。

更なる確信に繋がったことがある。
延長前半が終わった時に、横浜イレブンが給水のため一斉にベンチに戻る一方で、京都イレブンはそのままピッチに残り、円になって声を掛け合ってた場面である。

大木監督も「指示があるから戻ってこい」とは言わない。
そこにはしっかりと自立した選手たち、そして早く試合を始めたいとウズウズしている選手たちがいるように感じられた。

加えて、ゴール裏のカメラマンの位置である。
これも以前に記事で書いた記憶があるが、長年やっているカメラマンの人はやはり「ゴールの嗅覚」を持っているのだと思う。
サッカー選手はゴールを決めないとメシを食えないが、カメラマンはゴールを決める時の顔、そして歓喜の笑顔をとれてナンボなのだ。いわば生活がかかっている(大袈裟か)。

何にせよ、この試合の前半、横浜が攻めるゴールの裏側にカメラマンは多かったのだが、「前半30分前後の京都の猛攻」を見て、得点・勝利の匂いを嗅ぎつけたのだろう。
カメラマンの数は(大差がつくほどではないが)、京都が攻める側に多くなっていたのだ。


■久保の存在感
延長19分、横浜に押され気味の京都は、カウンターから久保がループシュートを狙うも飯倉を越えず。
確かデビューから1ゴール目か2ゴール目でもループを狙っており、「これまた強心臓な若武者だな」と驚いた記憶がある。

延長23分には、横浜がペナルティエリアに近いところからのFK。俊輔がフワリと浮かせてこれに大黒がフリーで合わせるもクロスバーに嫌われた。ここが横浜の運命の分岐点だったようだ。

延長戦では横浜が完全にポゼッションを支配していたが、京都が逆にカウンターで沈めた。
内野のロングフィードから中盤でルーズボールに、工藤が前を向き、栗原と(交代で入った)青山の間へシルクタッチのスルーパス。

「決勝点はほんまに感覚で、何も考えずにやった感じです。あまり覚えていない」
これは正にストライカーとして、これまで積み上げてきたシュート・ゴールという経験が自然に出たのだろう。

GK飯倉の脇を抜けて、横浜ゴールに吸い込まれていった。

残り試合時間1分を切り、横浜は再び栗原を前線に上げるパワープレイ。CKを獲得するも、これを弾き出した京都。左サイドラインとセンターラインの交差する辺りを割ろうとしていたが、
「延長で相手も疲れていて、僕はフレッシュな状況だったので」
と久保がサボらずに、ボールチェイスしてそのまま前線へ。

今までの京都ならば、コーナーへ運んで時間潰しを選択していただろう。というか、正に自分がそう考えていた。

しかし久保と、もう一人は違った。

追いすがる小林と中澤の間にボールを出し、そこを詰めたのは「もう一人の途中出場選手」駒井であった。
(そしてそこをカバーできていなかったのが、横浜の途中出場選手・青山だった)

横浜にとどめをさした京都、4-2で勝利した。


■総括、そして決勝へ
「FWというものは、ゴールを決めればそれでOK」
「司令塔というものは、決定的なスルーパスを出してればOK」

昔ながらの選手像というか役割像というか。
ポジションとしては前者は宮吉、後者は工藤ということになるのだが、全く当てはまらないことが分かるだろう。宮吉は体調不良で練習を休み、関東帯同も危ぶまれたが、気づけば延長120分フル出場。足をつりながら最後まで走り切った。工藤も豊富な運動量で、様々な場面で顔を出した。博貴も同様である。

京都は勝利に見合う内容で戦ったし、それは相手指揮官・選手たちも認めているところだ。


次戦の決勝の相手・FC東京については、やはり「J2リーグ戦・2戦合計2-10の屈辱」だろう。
どうせなら8-0で勝ってほしいところだ(笑)

それは冗談として、やはりJ2で手の内を知っている相手というのは難しい。
ただ、あの時とはこちらも状況が違う。戦術浸透度も連動性も大きく成長した。選手層にあちらが分があるのは認めるが、伸びしろをいう面ではこちらの方が大きく、またそれをシーズン終盤で埋めた感が強い。
山形、鹿島、(また手の内を知る)湘南、横浜を破ったのは、決してフロック(まぐれ)ではないはずだ。

チケットの心配をしていたが、帰りのスタジアム内で、横浜サポから決勝チケットを定価で譲り受けた(「頑張って下さい」という大人な対応のお言葉と共に)。

何か昔の青春漫画のようだが、トーナメント戦において、敗者は勝者に勝ち上がりを求めるものだ。

大木監督も、「鹿島に勝ったことは、責任が増えた。鹿島に勝ったチームは簡単に負けるわけにはいかない」と語っている。

もちろん選手自分たち自身のためにも。そしてサポーターのためにも。
この日、会場に駆け付けてくれていた稲盛会長のためにも、次も勝ちたい(笑)




そして最後に。
 

加藤 弘堅、再契約やろ!?フロント様??

 

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