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「浄化水」から猛毒ストロンチウム基準値100万倍超えなんて
2011年12月6日

どうなってんだ! 福島原発の汚染水
 またまた不安材料が飛び出した。福島原発の高濃度汚染水の処理施設から、ストロンチウムなどを含んだ45トンもの大量の水が漏れ出した問題だ。うち約300リットルは海に漏出した可能性があるというから深刻である。
 東電は「汚染水を浄化後、淡水化するための濃縮装置の配管のつなぎ目から漏れたと推定している」(広報担当者)と言っている。しかし、いつも汚染水の処理については断片情報ばかりでサッパリわからない。「1日約470トンの汚染水を浄化して冷却に使っている」と説明するが、具体的にどこの汚染水がどれだけ浄化され、どうして漏れたのか。原子炉建屋の地下にたまった8万トン超の高濃度汚染水が依然として減らないのはなぜか。仕組みはチンプンカンプンなのだ。
 今回のトラブルの舞台は、汚染水処理の最終工程である淡水化装置だ。逆浸透膜(RO)方式と蒸発濃縮方式の2系統を併用していて、水漏れは、蒸発濃縮方式の建屋から見つかった。
 濃縮方式のうち60億円かけて導入された仏アレバ社製のポンコツ装置は、9月に稼働休止となった。それに続いて、今回の水漏れで稼働していた東芝製も全面ストップだ。先が思いやられるし、さらなる疑問も湧いてくる。
 漏れた水のセシウムは、法で定められた海水濃度基準の約300倍。ストロンチウムは、濃度基準の約100万倍とみられる。最終工程であるはずの淡水化装置の中に、これだけ高濃度の汚染水が含まれていたのだ。ちっとも、「浄化」できていないではないか。

<東電は「100%除去できるわけではない」と言い訳するが>

 東電は「浄化システムを通しても、放射性物質を100%除去できるわけではありません」(広報担当者)と言い訳するが、それにしたって「100万倍」では説得力ゼロだ。
 今回のようなヒビ割れが見つかれば、再び海水が侵されていく。環境ジャーナリストの天笠啓祐氏がこう言う。
「海に流れた放射性物質は薄まることなく海底の土に残り、放射線を放ちながら海底のプランクトンや魚介類に取りこまれます。小さい魚から最終的にマグロ、鯨など大きな魚に濃縮される。政府の除染作業もそうですが、最終的に海に流れても仕方ないという発想は危険です。食べ物になって自分たちにハネ返ってくるのです」
 そういえば、内閣府の園田政務官は「安全は確認されている」と、浄化した汚染水をコップ1杯飲み干していた。本当に大丈夫なのか……。