テガミバチ REVERSE 第20話「希望の微笑み」
ハチノスに戻ったラグ・シーイングは心弾を浴びたカベルネが地面に潜って逃げてしまった事を報告する。
Dr.サンダーランドJr.はカベルネが地中に潜って再生しようとしているのではないか、と推測をする。
てっきり倒したと思ったカベルネは死んで無かったのか……残り話数でカベルネ倒して、ロレンスやカリブスたちと決着つけて、ゴーシュを取り戻すとなると大変そうだが。
今期はカベルネ退治と、ゴーシュを取り戻すところで終わるのか?
ザジはコナー・クルフの相棒(ディンゴ)のガスならば、地中に潜ったカベルネを見つけ出せるかもしれないと語るが、そのためにはコナーの協力が必要となる。
それに地中深くに潜ったなら、掘り出すためにもコナーの黄爆も重要になってくるのだと思うのだが。
そのコナーはサニーと共に生活を続けていたが、サニーは“こころ”を取り戻さないままにコナーのためにクッキーを焼き続けていた。コナーはそのサニーの姿を辛そうに見つめる。
ちょっと窶れた感じのコナー。ズボンが緩くやってるね。つか、ここでクッキー以外に何を食べてるんだろう。
クッキーの材料もどこから調達していて、材料費とかどうしているのかとか、色々と気になりますが……
カベルネに“こころ”を奪われたサニーの看病をするため、コナーはラグに休暇届を預けてラメントの町に残り続けた。それ以降、コナーからは一切の連絡は無かった。
話を聞いたシルベットは自分が心を込めたスープを作るので、コナーに届けて欲しいと言い出してラグとニッチを驚かせる。
シルベットのスープは刺激が強すぎます……「ぎゃぐこうかだぞ」というニッチの言葉が言い間違えているのに正鵠を得ていますね。
しかしシルベットはコナーが何故いないのか知らなかったのだね。まぁ、ゴーシュの事もあってそれどころではなかったかもしれませんが。
ラメントの町を訪れたラグたちだが、町からは人の姿が消え去っていた。
何故町そのものが廃墟になってるんだろう? カベルネが町を襲ったとはいえ、そのために街中の人が引っ越してしまったのか? カベルネに襲われたのは生け贄になった修道女たちだけの筈だし。
偶然花を加えたガスを見つけたラグが彼について行くと、沢山のお墓に佇むコナーの姿があった。
コナーはラグがBEEの解雇通知を持ってきたと早合点するが、ラルゴ・ロイドから預かったテガミにはカベルネについて書かれていた。
カベルネが生きていた事に怒るコナーだが、一緒に行く事が出来ないと告げる。
カベルネに対する怒りは強くあるけど、それ以上にサニーを放っておけないという事なのか。
カベルネに“こころ”を奪われた人々のお墓があったが、サニーだけは生きてクッキーを焼き続けていた。
ラグはサニーの“こころ”が無事だったのだと喜ぶも、サニーには表情が無かった。
「無駄だよ。何を話しても、今のサニーには……聞こえてないからね」
「聞こえて……ない……」
完全に“こころ”を奪い取られる前にコナーが助けたので、辛うじて命を落とす事は無かったものの、大半を奪われているので感情が無くなってしまったというところなのか。ザジの両親のように“こころ”を完全に失った人の手前ぐらいで、瞬きの日に“こころ”を失った人たちよりも酷い症状というところですか。
サニーの面倒を見るためにラメントの町に残ったコナーは、人々のお墓を作った。
お墓は全部コナーが埋めたという事ですが、襲われた直後は他にも襲われた人たちの看病をしている人たちがいたみたいなんだけど手伝ってくれなかったのか? そしてあの人たちは何処へ消えたのか。町の人と一緒にどっかに引っ越してしまったのか? まぁ、修道女ならどこかの修道院に行けばいいのだろうが。
起きあがってきたサニーが無事だった事を喜ぶコナーだが、サニーはただ黙々とクッキーを作るだけ。ただひたすらクッキーを作り続けていた。
コナーに出来る事は、サニーのクッキーを受け取って食べる事だけだった。
コナーがクッキーを食べているけど、あれだけ大量のクッキーがあるという事は食べきれないほどクッキーを焼いているという事か。
しかし食べていてもまったく美味しそうに食べていない、というのが鍵になるだろう事は想像が付く。以前のコナーは大喜びで一飲みにしていたのにな。
サニーにとってクッキーを焼く事だけが、生きている証だからだ。
“こころ”を失った者の最後が判るから最後の時まで一緒にいてあげたいというコナーに、ラグは心弾を撃てなくなった自分が“こころ”を信じる事で心弾を撃てるようになったと告げる。
「サニーの“こころ”を信じようよ。
何も判らなくても、サニーはこうしてクッキーを焼いてるんだから!」
コナーに諦めないように励ますラグだが、コナーは自分も色々試したがダメであり、クッキーを焼いているのは“こころ”を失う前の習慣でしかないと語る。
ラグはハチノスに連れて行ってサンダーランドJr.に看て貰えば良くなるかもしれない、と告げるもコナーは良くならなかったらどうするのか、クッキーを作る事がサニーの生き甲斐であり、もう放っておいてくれと告げる。
結局、もしサンダーランド博士に託して、それでもダメなら、という恐怖心の方が強いのだろう。すっかり弱気になってしまっている。
コナーには色々と教え貰ったし、コナーのおかげでニッチともいる事が出来る。ラグは自分の力になれる事があれば何でも言って欲しいと連れて立ち去るが、コナーはカベルネを倒すのにガスの力が必要だからと、ガスだけを連れて行くように告げる。
「それじゃあ、行ってこい、ガス。
ラグ、頼んだよ」
「……うん」
「コナー!」
「あ?」
「ガスは、コナーのディンゴなのだぞ。
なぜコナーはいっしょではない!」
ラグにガスを預けるコナーだが、ガスの表情をじっと見つめていたニッチはコナーに問い掛ける。
コナーは一緒に行けないのだと説得しようとするラグだが、ニッチはラグの言葉を聞かずに言葉を続ける。
「ディンゴはいつもいっしょだ!
いっしょのディンゴだ!!
ニッチはラグのディンゴだ!
だからラグとニッチはいつもいっしょだ!!!」
「ニッチ……」
「ガスはかなしみだ……」
他の事はともかく、相棒(ディンゴ)に関してはニッチはもっともよく判る。動物の心も判るニッチだからこそ言える言葉。喋ることのできないガスたちの代弁者として、BEEに彼らの“こころ”を伝えてあげる事ができる。
アリアにサンダーボルトの想いを伝えた時と同じですね。
そこへ突然サニーがやってきてニッチにクッキーを差し出す。
クッキーを食べたニッチはクッキーが「うまい!」と、ラグにも食べるように勧める。
美味しそうにクッキーを食べる二人の姿に笑顔を浮かべるサニー。こんな事は初めてだと驚くコナーは、“こころ”を奪われる前のサニーは焼いたクッキーを美味しそうに食べて喜ぶ事が大好きだと語っていた事を思い出す。
「バカだな、僕は……
サニーの姿が辛くて、あんなに大好きだったサニークッキーを、一度も美味しそうに食べてあげられなかったなんて!」
コナーは“こころ”を失ったサニーの姿が哀しくて、サニーの喜びである美味しくクッキーを食べる事を忘れていた事に気付いた。
「おいしいよ、サニー。
ゴメンよ……
僕がもっと早く、サニーの“こころ”に気付いていれば」
嬉し泣きながらサニーを抱きしめるコナーは、サニーにまだ“こころ”が残っている事に気付いた。
そうだろうな、以前のように美味しそうに食べて欲しいからこそ、クッキーを差し出していたのだろう。
哀しみで目を曇らせてしまっていたので、気付く事が出来なかったのですね。
今回は全てニッチの活躍で解決しました。素直な心の持ち主で、難しい事を考えずに真っ正面から思った事を口に出来たからこその結果でしょうか。
サニーの“こころ”が必ず戻るし信じたコナーは、ハチノスへ戻る決意を固める。
コナーとガス、サニーを連れ、馬車でセントラルへと戻るラグは、サニーにも“こころ”が残っていたのだから、ゴーシュにも残っている筈だと信じる。
そういや、何故ゴーシュだけは“こころ”を失っても他の人間のように何も考えられない存在にならず、記憶喪失のような感じになっていたのだろうか。ゴーシュにもやはり“こころ”が残っていたからなのか。
ゲボマズスープの存在を思い出したラグはコナーにゲボマズスープを飲むように必死に頼み込むのだった。
やはり「ギャグ効果」となりました。しかしシルベットに頼まれてスープを捨てたり出来ず、ちゃんと飲ませようとするところがラグは良い子です。ま、コナーにとってはとんだとばっちりですが、心配掛けた報いという事で諦めてもらうしかないのでしょう。
次回 第21話「ロレンスの野望」
沢山の精霊になれなかったものたちが登場。タイトルからすると、ロレンスの目的はただ政府の失墜だけではないという事なのか。
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アニメ 感想 レビュー
Dr.サンダーランドJr.はカベルネが地中に潜って再生しようとしているのではないか、と推測をする。
てっきり倒したと思ったカベルネは死んで無かったのか……残り話数でカベルネ倒して、ロレンスやカリブスたちと決着つけて、ゴーシュを取り戻すとなると大変そうだが。
今期はカベルネ退治と、ゴーシュを取り戻すところで終わるのか?
ザジはコナー・クルフの相棒(ディンゴ)のガスならば、地中に潜ったカベルネを見つけ出せるかもしれないと語るが、そのためにはコナーの協力が必要となる。
それに地中深くに潜ったなら、掘り出すためにもコナーの黄爆も重要になってくるのだと思うのだが。
そのコナーはサニーと共に生活を続けていたが、サニーは“こころ”を取り戻さないままにコナーのためにクッキーを焼き続けていた。コナーはそのサニーの姿を辛そうに見つめる。
ちょっと窶れた感じのコナー。ズボンが緩くやってるね。つか、ここでクッキー以外に何を食べてるんだろう。
クッキーの材料もどこから調達していて、材料費とかどうしているのかとか、色々と気になりますが……
カベルネに“こころ”を奪われたサニーの看病をするため、コナーはラグに休暇届を預けてラメントの町に残り続けた。それ以降、コナーからは一切の連絡は無かった。
話を聞いたシルベットは自分が心を込めたスープを作るので、コナーに届けて欲しいと言い出してラグとニッチを驚かせる。
シルベットのスープは刺激が強すぎます……「ぎゃぐこうかだぞ」というニッチの言葉が言い間違えているのに正鵠を得ていますね。
しかしシルベットはコナーが何故いないのか知らなかったのだね。まぁ、ゴーシュの事もあってそれどころではなかったかもしれませんが。
ラメントの町を訪れたラグたちだが、町からは人の姿が消え去っていた。
何故町そのものが廃墟になってるんだろう? カベルネが町を襲ったとはいえ、そのために街中の人が引っ越してしまったのか? カベルネに襲われたのは生け贄になった修道女たちだけの筈だし。
偶然花を加えたガスを見つけたラグが彼について行くと、沢山のお墓に佇むコナーの姿があった。
コナーはラグがBEEの解雇通知を持ってきたと早合点するが、ラルゴ・ロイドから預かったテガミにはカベルネについて書かれていた。
カベルネが生きていた事に怒るコナーだが、一緒に行く事が出来ないと告げる。
カベルネに対する怒りは強くあるけど、それ以上にサニーを放っておけないという事なのか。
カベルネに“こころ”を奪われた人々のお墓があったが、サニーだけは生きてクッキーを焼き続けていた。
ラグはサニーの“こころ”が無事だったのだと喜ぶも、サニーには表情が無かった。
「無駄だよ。何を話しても、今のサニーには……聞こえてないからね」
「聞こえて……ない……」
完全に“こころ”を奪い取られる前にコナーが助けたので、辛うじて命を落とす事は無かったものの、大半を奪われているので感情が無くなってしまったというところなのか。ザジの両親のように“こころ”を完全に失った人の手前ぐらいで、瞬きの日に“こころ”を失った人たちよりも酷い症状というところですか。
サニーの面倒を見るためにラメントの町に残ったコナーは、人々のお墓を作った。
お墓は全部コナーが埋めたという事ですが、襲われた直後は他にも襲われた人たちの看病をしている人たちがいたみたいなんだけど手伝ってくれなかったのか? そしてあの人たちは何処へ消えたのか。町の人と一緒にどっかに引っ越してしまったのか? まぁ、修道女ならどこかの修道院に行けばいいのだろうが。
起きあがってきたサニーが無事だった事を喜ぶコナーだが、サニーはただ黙々とクッキーを作るだけ。ただひたすらクッキーを作り続けていた。
コナーに出来る事は、サニーのクッキーを受け取って食べる事だけだった。
コナーがクッキーを食べているけど、あれだけ大量のクッキーがあるという事は食べきれないほどクッキーを焼いているという事か。
しかし食べていてもまったく美味しそうに食べていない、というのが鍵になるだろう事は想像が付く。以前のコナーは大喜びで一飲みにしていたのにな。
サニーにとってクッキーを焼く事だけが、生きている証だからだ。
“こころ”を失った者の最後が判るから最後の時まで一緒にいてあげたいというコナーに、ラグは心弾を撃てなくなった自分が“こころ”を信じる事で心弾を撃てるようになったと告げる。
「サニーの“こころ”を信じようよ。
何も判らなくても、サニーはこうしてクッキーを焼いてるんだから!」
コナーに諦めないように励ますラグだが、コナーは自分も色々試したがダメであり、クッキーを焼いているのは“こころ”を失う前の習慣でしかないと語る。
ラグはハチノスに連れて行ってサンダーランドJr.に看て貰えば良くなるかもしれない、と告げるもコナーは良くならなかったらどうするのか、クッキーを作る事がサニーの生き甲斐であり、もう放っておいてくれと告げる。
結局、もしサンダーランド博士に託して、それでもダメなら、という恐怖心の方が強いのだろう。すっかり弱気になってしまっている。
コナーには色々と教え貰ったし、コナーのおかげでニッチともいる事が出来る。ラグは自分の力になれる事があれば何でも言って欲しいと連れて立ち去るが、コナーはカベルネを倒すのにガスの力が必要だからと、ガスだけを連れて行くように告げる。
「それじゃあ、行ってこい、ガス。
ラグ、頼んだよ」
「……うん」
「コナー!」
「あ?」
「ガスは、コナーのディンゴなのだぞ。
なぜコナーはいっしょではない!」
ラグにガスを預けるコナーだが、ガスの表情をじっと見つめていたニッチはコナーに問い掛ける。
コナーは一緒に行けないのだと説得しようとするラグだが、ニッチはラグの言葉を聞かずに言葉を続ける。
「ディンゴはいつもいっしょだ!
いっしょのディンゴだ!!
ニッチはラグのディンゴだ!
だからラグとニッチはいつもいっしょだ!!!」
「ニッチ……」
「ガスはかなしみだ……」
他の事はともかく、相棒(ディンゴ)に関してはニッチはもっともよく判る。動物の心も判るニッチだからこそ言える言葉。喋ることのできないガスたちの代弁者として、BEEに彼らの“こころ”を伝えてあげる事ができる。
アリアにサンダーボルトの想いを伝えた時と同じですね。
そこへ突然サニーがやってきてニッチにクッキーを差し出す。
クッキーを食べたニッチはクッキーが「うまい!」と、ラグにも食べるように勧める。
美味しそうにクッキーを食べる二人の姿に笑顔を浮かべるサニー。こんな事は初めてだと驚くコナーは、“こころ”を奪われる前のサニーは焼いたクッキーを美味しそうに食べて喜ぶ事が大好きだと語っていた事を思い出す。
「バカだな、僕は……
サニーの姿が辛くて、あんなに大好きだったサニークッキーを、一度も美味しそうに食べてあげられなかったなんて!」
コナーは“こころ”を失ったサニーの姿が哀しくて、サニーの喜びである美味しくクッキーを食べる事を忘れていた事に気付いた。
「おいしいよ、サニー。
ゴメンよ……
僕がもっと早く、サニーの“こころ”に気付いていれば」
嬉し泣きながらサニーを抱きしめるコナーは、サニーにまだ“こころ”が残っている事に気付いた。
そうだろうな、以前のように美味しそうに食べて欲しいからこそ、クッキーを差し出していたのだろう。
哀しみで目を曇らせてしまっていたので、気付く事が出来なかったのですね。
今回は全てニッチの活躍で解決しました。素直な心の持ち主で、難しい事を考えずに真っ正面から思った事を口に出来たからこその結果でしょうか。
サニーの“こころ”が必ず戻るし信じたコナーは、ハチノスへ戻る決意を固める。
コナーとガス、サニーを連れ、馬車でセントラルへと戻るラグは、サニーにも“こころ”が残っていたのだから、ゴーシュにも残っている筈だと信じる。
そういや、何故ゴーシュだけは“こころ”を失っても他の人間のように何も考えられない存在にならず、記憶喪失のような感じになっていたのだろうか。ゴーシュにもやはり“こころ”が残っていたからなのか。
ゲボマズスープの存在を思い出したラグはコナーにゲボマズスープを飲むように必死に頼み込むのだった。
やはり「ギャグ効果」となりました。しかしシルベットに頼まれてスープを捨てたり出来ず、ちゃんと飲ませようとするところがラグは良い子です。ま、コナーにとってはとんだとばっちりですが、心配掛けた報いという事で諦めてもらうしかないのでしょう。
次回 第21話「ロレンスの野望」
沢山の精霊になれなかったものたちが登場。タイトルからすると、ロレンスの目的はただ政府の失墜だけではないという事なのか。
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