コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN 20「皇帝 失格」 | 無限回廊幻想記譚 旧館 -アニメ・映画感想-

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN 20「皇帝 失格」

フレイアによってトウキョウ租界に甚大な被害を及ぼした枢木スザク。
かつて、幼い彼はブリタニアに対して徹底抗戦を主張する父を殺害した。だが、戦いはなおも終わることなく、人々の血が流れ続けて今日に至る。
そして自らが侵した大量殺人をギアスによってねじ曲げられた意志によるものだと、自己弁護を行おうとするスザクだが、どんな事情があるにせよ、結果は彼が自分でもたらしたものだと直ぐに考えを否定する。
そんな彼の前に現れるニーナ・アインシュタイン。自分の研究によって、多くの人を殺してしまったのかというニーナに対して、それを躊躇無く肯定するスザクは、フレイアがブリタニアに勝利をもたらすだろう告げる。そんなスザクの言葉にショックを受けるニーナ。
相変わらず人の心の痛みのわからない自己中スザク
ニーナは自業自得ではあるのだけど、彼女はこれで完全に科学者という道を捨てる方を選ぶ事になりそうだな。

エリア11までやってきながらトウキョウ租界に接近しなかった父であるブリタニア皇帝 シャルル・ジ・ブリタニアの目的を、神根島の遺跡だと睨んだルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
そしてその読み通り、シャルルの目的はここの遺跡を使い、各地の遺跡を連携させてアーカーシャの剣を復活させる事にあった。
そしてその動きに頭痛を感じたアーニャ・アールストレイムは「そう、始めるつもりなのね」と呟く。その瞳は妖しく光り、アーニャではない別の意志を感じさせた。
ようやくアーニャの中に隠されていたマリアンヌが起動ですか。
起動する条件が良く判らないのですけど、結局、何をしたら目覚めたのか。
そもそもこの状態ではアーニャは何処へ消えたの? もともと架空の人格だったから消滅したとか?

斑鳩の黒の騎士団はブリタニアと協力態勢を取って蜃気楼で逃走したルルーシュの探索に全力を挙げていたが、未だ発見には至っていなかった。その様子にルルーシュの心配をするC.C.だったが、彼女に明らかに別人のようになったアーニャがモルドレッドから降りて声を掛けてくる。
ギアスを使い記憶を失ったC.C.の意識へと潜り込むアーニャ。
意識を閉ざしていたアーニャはその姿をマリアンヌ・ヴィ・ブリタニアへと変化させる。
ルルーシュの心配をしていたのかと問いかけるが、マリアンヌはそれを否定する。
C.C.に未だに自分たちの味方なのかと問いかけるマリアンヌに、C.C.は自分でも判らないと答える。
これまで『閃光のマリアンヌ』という通り名は出てきていたものの、ハッキリとその人となりの知られていなかったマリアンヌですが、結構黒い人だったようだ。
幼かったからルルーシュ達には良い母親に映っていたけど、実はそうでも無かったという事なのか。


C.C.を現実世界へと引き戻したマリアンヌ。彼女にギアスを与えたのは他ならぬC.C.だった。
C.C.を連れて行こうとするアーニャだが、C.C.は何かを持って行こうとする。
まさか……チーズくんじゃあ……前歴があるしな。


ヴィレッタ・ヌゥにブリタニアに戻るのか、それとも黒の騎士団に留まるのか問いかけるコーネリア・リ・ブリタニア。直ぐに結論の出せないヴィレッタに、コーネリアは爵位だけが全てではないと語る。

ゼロの死を公表する決意をするディートハルト・リート。
ギアスの事も発表するのかと聞くラクシャータ・チャウラーに、自分たちがおかしくなったと思われない為には必要だと告げる。
藤堂鏡志朗は本物のゼロが現れる可能性を示唆するが、認めるものがいなければルルーシュにゼロが本物であるという証明は出来ないのだとディートハルトは語る。
しかしゼロがいなくなって、ディートハルトは今後黒の騎士団で何がしたいのだろうか。
元々彼はゼロという神が起こす奇跡を見たいだけだった筈なんだけど、もはやゼロの残した遺物だけで、ブリタニアに和平を申し込むしか出来ない黒の騎士団に彼がいる勝ちなど無いのでは。
星刻などはいるけど、この先ブリタニア軍と戦う事になっても、おそらく勝ち目はないだろうし。


リヴァル・カルデモンドと連絡を取るルルーシュ。
みんなの無事を聞いて喜ぶが、ミレイ・アッシュフォードに一緒に花火をする約束が守れないとの伝言を残して電話を切る。
不老不死であるシャルルを倒す賭けにでるルルーシュ。
リヴァルももう少し感が良くても良いとおもうのだけど。焦ってかけ直すのではなく、呑気にしてますよね……

シャルルが各地の遺跡を共鳴させた事で、各地の遺跡がリンクを始めた頃、神聖ブリタニア帝国第2皇子 シュナイゼル・エル・ブリタニアからシャルルへの連絡が入る。シュナイゼルが気付いた事を察するシャルル。
「だがもう遅い。戦争というゲームはおしまいよ」
「俗事」というシャルルの台詞に驚いた様子のナイトオブトゥエルブですが、この様子からすると彼女もシャルルの目的をちゃんと知っている訳ではないんだな。

アッシュフォード学園から報道を行うミレイたちは、シュナイゼルが黒の騎士団と停戦した事、そしてCEOであるゼロの死亡が発表される。
カゴシマ租界にいた中華連邦の周香凛や移動中の天子や黎星刻、洪古、皇神楽耶はその報道を見る事になる。
ゼロの死亡に嘆く黒の騎士団の人々、そしてジェレミア・ゴットバルトもその連絡を知り確認を行うが、扇要は肯定するものの、遺体との対面を行わせようとはしない。
カレンならブラックリベリオンの時に、何でルルーシュがいなくなったのかを聞いていそうなんだけどな。ま、それを話したところで、扇達が納得するわけもないから一緒なのか。

ジノ・ヴァインベルグとビリヤードを行うロイド・アスプルンドとセシル・クルーミーの下にやってきたスザクは、スザク用に開発されたランスロット・アルビオンの差し出しを要求する。しかしそれに対して彼の様子に敏感に察したロイドとセシルはこれを拒絶する。
そこにやってきたシュナイゼルたち。
ギルバート・G・P・ギルフォードの行方を問うコーネリアに対して、シュナイゼルとカノン・マルディーニは彼がフレイアによる攻撃を仕掛け、行方不明になったと説明する。
その嘘に対して、フレイアを撃ったのは自分の功績だと主張するスザク。これまでの自分が理想や美学を大切にしていた、というスザク。
それにしても、もはやスザクのは悟りというより、ただの開き直りです。自分では真理に至ったつもりになっているのかもしれないけれど、何処までもダメ男だな、彼は。
今回のフレイアで少しはマシになるのかと思ったら、寧ろ悪化したよ。完全に壊れたのか。

シュナイゼルが自分をナイトオブワンにしてくれるのか、という問いかけをするスザク。だがナイトオブワンへの任命は皇帝にしかできない。
「では、なるとしよう」
突然のシュナイゼルの発言に驚く者たち。シャルルが黒の騎士団との戦争を「俗事」と口にした事を聞かせるシュナイゼル。
シャルルが何かの研究にのめり込み、政治も戦争もただのゲームとして眺めるだけの彼に王としての資格がないと告げる。
クーデターと取れる発言を行うシュナイゼル。
シャルルの暗殺を自分に任せるように告げるスザクに、怒りを露わとするジノ。
流石にジノは皇帝に対して忠誠心があるから、はいそうですかとはいかないよな。

ゼロの死に対しても、天子の前で気丈に振る舞う神楽耶は、ゼロとの婚姻関係は形だけのものだと口にするも、その表情は必死に哀しみを堪えるものだった。

皇帝の暗殺に異議を唱えるジノを拘束するシュナイゼル。
彼は皇帝としての権威を演じる必要だと語る。
シュナイゼルには権威を演じられるのかというジノの問いかけに、「たぶん」と不確定要素をもって応えるシュナイゼルに眉間に皺を寄せるコーネリア。
「権威のもう一つの意味を、知っているか」
……で、何だったのでしょう、もう一つの意味って。
シャルルが皇帝失格なのは良いとして、自分よりも継承権が上であるお兄ちゃんの存在すら無視なのは、彼が無能だからですか……いや、彼なら仕方ないね、とか言って納得しそうだけどね。

シャルルの下に現れたスザクは自分の意志だと告げる。
「陛下、自分を取り立てていただいたことには感謝しています。
 しかし、あなたには2つの罪がある」
「ほううう……」
「一つは、王たる責務を放棄した事。
 そしてもう一つは、ギアスに手を染めた事」
「それが罪だと」
「ギアスは人の悪なるものを引き出します。
 そう、全てを知るあなたなら、ユフィの事だって救えたはず。
 なのに見捨てた」
「それがどうした」
「この剣、ルルーシュとナナリーの絶望も籠めさせていただきます」

シャルルへと斬りかかるスザクだが、そこにナイトオブワン ビスマルク・バルトシュタインが割って入る。
彼もまたギアスの存在を知る者。
「お前みたいな裏切り続けの男を誰が信じるというのか」
ビスマルクに後を託して先へと進むシャルル。スザクの相手を任されたビスマルクの瞳が光り輝く。
ビスマルクの瞳はやはりギアスなのかな。
わざわざ封じてあるのは、既に暴走状態になってしまっているからなのか。
自信満々のスザクですが、シャルルが不死とは知らないからな。寧ろ殺そうとしたのに死ななくて、愕然とする表情を見たかったな。

その頃、斑鳩に天子と神楽耶の到来が告げられていた。
ヴィレッタを受け入れた扇に対して、ディートハルトは彼はやはりミスキャストだったかと悔いる。
えっと、顔がボコボコになっているのは、ヴィレッタの事で殴られたのか?

ビスマルクと戦うスザクは「生きろ」というギアスが逃げるように告げる。それは相手の圧倒的な強さを物語っていた。
「しかし、弱さは捨てた!」
「愚かな。お前は弱さこそが!」
ギアスに逆らい、斬りかかるスザクを軽く弾き返すビスマルク。
「優しさという強さの裏付けであったものを。
 そう、規範無き強さなどただの暴力。
 ならば」
――来る。
「ここで死ぬがよい、枢木スザク」

スザクの決意は逆に彼を弱くしたというビスマルクは、スザクにトドメを刺そうとする。
ビスマルクはシャルルに協力しているが、それもシャルルの理想に納得しているからで、騎士としての一線は忘れていないという事なのだろう。
完全に強さというものを履き違えでいる。敵に諭されてますけど、たぶん理解していないでしょうね、彼は。

だが、そこに爆音と共にルルーシュが姿を現す。
「我が名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
 マリアンヌ皇妃が長子にして、帝國により捨てられし皇子」


爆音でルルーシュの接近を感知したシャルルの護衛が彼の排除に動くが、ルルーシュのギアスに操られた者たちが攻撃を仕掛け、味方同士での抗戦となってしまう。
ナイトオブトウェルブが指揮を執っていると聞いたビスマルクは、ルルーシュを追いかけるスザクを放置して、ギャラハッドにて戦場へ向かう。
ビスマルクはシャルルが不死なのを知っているし、アーカーシャの剣に入ったから問題ないと判断したという所か。

神根島へと向かったモルドレッドとは連絡が取れなくなっていた。
神楽耶との会見を行っていたシュナイゼルは会見を中断して神根島に向かう事にするが、神楽耶はこれに同行すると告げる。
この騒ぎを引き起こしている可能性がゼロである、神楽耶と星刻の読みにゼロの事を隠している扇やディートハルトは表情を曇らせる。
隠した事が逆に仇になってしまったという所か。少なくとも神楽耶はともかく、星刻には真実を伝えておけば良かったものを。

ブリタニアの増援を操ったルルーシュは先へと進む。
「止められるものなら止めてみよ。
 我が絶望に敵う者がいるのなら」

もの凄い数にギアスを掛けてきたんだな。

敵と味方の区別が付かずに思案していたビスマルクだが、そこへあらわれたモルドレッドの攻撃にアーニャも敵になったのかと考える。
だが、アーニャは彼がクーデターに与した口にする。

アーカーシャの剣にたどり着いたシャルルは哄笑する。

ビスマルクと戦うアーニャだが、それらは全てマリアンヌが自分を信用させるためにとった行動だった。マリアンヌはその中でルルーシュがシャルルの下へと向かっているのを目撃する。
「そのヒラメキ、衰えてはいないようだな、閃光のマリアンヌ。
 さすがはルルーシュの母親だ」
「ねぇ、どうしよう」
「ん?」
「助けるべきかな、彼を」

ここで悩む、という事は一応息子に対して愛情があるのは確かなんだろうけど、それがシャルルたちとの絆か約束などに勝るという訳ではないのだろうな。しかし彼というのがルルーシュでは無く、シャルルという可能性もあるのかな。閃光のマリアンヌの息子であるルルーシュの頭脳でシャルルが窮地に立たされる可能性を考慮しているのかもしれない。
で、やはりC.C.が持ってきたのはチーズくん抱き枕。どこまで大事なんだよ、それ!
前も危険を冒してアッシューフォード学園に取りに来てたし。
閃光のマリアンヌは戦闘技術の事かと思っていたけど、寧ろ頭の回転の事だったのか。

アーカーシャの剣で全てに終焉をもたらそうコードを発動させるシャルル。
「さあ神よ、決着の時が来た」
「違うな。
 間違っているぞ、シャルル・ジ・ブリタニア。
 決着をつけるべきは神ではない。
 ……この、俺だ!」

シャルルの前に姿を現すルルーシュ。
「どのようにして……?
 銃でも剣でもギアスでも、儂を殺す事は出来ぬというのに」

「感謝する、貴様がこの場所に入ってくれたおかげで、勝利の目算が立った」

ルルーシュの言葉に疑問を感じるシャルルだが、次の瞬間、ルルーシュの仕掛けた爆弾でアーカーシャの剣へと繋がる遺跡が破壊される。
「出口を封じたぁ!?」
「そうだ。ギアスも貴様も、俺と共にこの空間に閉じ込める。
 現実世界に干渉できなくなれば、貴様が何を企んでいようと意味を成さない。
 死んだも同然だ」
「ルルーシュゥゥ!」

ルルーシュの策に、珍しく怒りで声を荒げるシャルル。
「貴様が作ったこのシステム、今貴様自身を閉じ込めた。
 魂の牢獄となった。
 さあ、俺と共に、永遠の懺悔に苦しむが良い!」

カレンはもっとルルーシュを追いかけて出て行くかと思ったけど、意外と黒の騎士団に残ったままんですね。
ゼロの正体とギアスの事を知っていた者として、本来なら彼女も糾弾される存在なのでしょうが、ルルーシュの最後の演技のせいでカレンが知っていた事までは知られていないのかな。
最終回までにはオープニングにあるようにまた紅蓮聖天八極式で戦う場面が来るのだとは思うけど。
そしてルルーシュやギアスの事を隠した黒の騎士団は旧日本組みと中華連邦中心としたそれ以外の面々で明らかに齟齬が出来てしまっていますね。下手すれば内部分裂する可能性も出てきたのか。

マリアンヌは結局彼女の死は本人とシャルルによって仕組まれた事なんだろう。ただ、何故わざわざ死んで、別の姿になる必要があったのか。彼女を嫌っている人間は多かったらしいから、その目を欺く為なのか。そうでなければV.V.の暴走という事も考えられるけど。
そもそもどうやって別人の身体に入ったのか。彼女のギアスは他人の精神に干渉するから、そうやって赤子だったアーニャの身体に乗り移ったのかな。
で、子供に対してさして愛情もないのに、わざわざ子供を作ったのは人の他の妻とかの目を欺く為か?

次回 TRUN21「ラグナレク の 接続」

次回はついにラグナレクが動き出すのですね。
シャルルは閉じ込められているし、ルルーシュの相手があるから、起動させるのはマリアンヌたちの方かな。
結局C.C.はマリアンヌに味方していますが、最後の最後でやはりルルーシュの味方をするというところなのか。

コードとギアスの系譜らしきものについても説明があるようですね。
あの図からすると、もともと1本だった不老不死のコードが、枝分かれしてV.V.のコードとC.C.のコードになったような感じだが、他にも沢山枝分かれしているのは、何処かで死んだのか?

ゼロが死んだと公表してしまった事で、逆に最終回にルルーシュがただのルルーシュ・ランペルージとして学生に戻れる可能性が出てきてしまったんだよね。
ルルーシュは死ぬなり、C.C.になり変わって永遠の時を生きる身になるのかと思ったけど。
逆にシャルルのコードを奪い、C.C.と共に他の手段で死ぬ方法を模索する旅に出て終わる、という可能性もあるか。

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アニメ 感想 レビュー 第20話