10-10-10 人生に迷ったら、3つのスパンで決めなさい | ただのオタクと思うなよ

10-10-10 人生に迷ったら、3つのスパンで決めなさい


深夜アニメにもヒントがあった

 今目の前に横たわっている問題に、一つの決断を迫られたとき、その決断をするしないで将来どうなるんだろう、なんて考えたことはありませんか。

 そういえば先日見たアニメ「はなまる幼稚園」でこんなシーンがありました。内気な女の子の小梅ちゃんが、助けてくれたゆう君という男の子のことを好きになって、自分の思いを上手く伝えられず悩んでいるというお話で、友だちの柊ちゃんが「もしあした突然ゆう君が遠くへ引っ越ししてしまったら、もし宇宙人にさらわれてしまったら、もしあしたセカンドインパクトが起こったら」と、脅しまがいに小梅ちゃんに即断を促すというシーン。冗談交じりのアニメとはいえ、なかなか心理を突いた場面でした。深夜アニメって、のんきに見ていると、たまに思い出したようにすごい役に立つことを言ってくれるんで、侮れません。

 話はどうあれ、決断に迷ったときには一呼吸置いて、少し先の未来に支店を置いてみるというのは、私もよくやります。それで全部が全部上手くいく訳じゃありませんがね。思い起こせば苦い思い出ばかり…。あっと、それはどうでもよくて。

 そんな、未来を見つめてものごとの決断をなるべく合理的に下すという、便利な方法があるそうです。それを説いたのか今回紹介する一冊「10-10-10 人生に迷ったら、3つのスパンで決めなさい」です。

 10-10-10というのは、普段の生活や仕事などあらゆる局面で決断を考える際、「この選択をしたら10分後、どうなるのだろう」「この決断で10カ月後、後悔するだろうか」「この道を進んだら10年後、自分は幸せになっているのか」という短期・中期・長期のスパンで想像してみて、冷静な判断を自分に促そうとする、いわば心理的ツールです。

 この用法を仕事や生活、恋愛、子育て、人の生き死にと様々な場面に当てはまるエピソードを紹介しているのが本全体の内容ですが、要旨は前述のパラグラフにすべて集約されています。だから中身を読まなくても、いま私がここに書いたことを素直に読んで応用してしまえば、ほぼ事は済みます。いや、そんなこともないのですが、個人的に翻訳本というのは苦手でして、かなりすっ飛ばしてしまったのです。たぶんちゃんと読めば、ありがたい言葉がいっぱい書いてあるはずです。だから改めて買って読んだ方がいいです、たぶん、絶対、できればここからアマゾンに進んでいただいて…。

 宣伝はともかく、ほんと、この本で言いたいことは10-10-10を様々な場所で実践してほしいという一点。10年後どうなっているか想像しよう!と説く自己啓発本は山のようにありますが、「そんなの知るか」という人が実は大半じゃないですかね。でも、10カ月後、つまり1年立たないうちにどうなるかくらいはある程度の幅はあってもそれなりの想像は付くはず。それをまず思い描けば、10年と言わずとも、3年先を考えることくらい何とかできるんじゃないですかね。

 実際には、その決断を下したあと、数日、数ヶ月経て体験した経験によって、細かく修正して再び10カ月後、10年後を想像するのが有効な活用法なのかも知れません。あしたセカンドインパクトが起こるかもと思って連日生き続けるのはちょっといやですが、目先困難があってもその先に希望があるかもと想像が聞く手法であるならば、明日にでも試してみるべきでしょう。いや、きょう今試すのが正しいんでしょうね。