一年の間には、必ず参拝する神社やお寺がいくつかあるのですが、
その中でも、何度も訪れるお寺があります。
少し心を落ち着かせたいな~と思った時や、集中したい時、
個展の前、自分に気合を入れたいなと思う時に必ずお参りするお寺というのが、
成田山不動尊。
大阪からは表鬼門、京都からは裏鬼門にあたり、守護神として、
成田山の不動明王をお祀りしているところです。
市川新之助さんが、海老蔵に襲名する際にお参りされたことでも
御存知の方はいらっしゃると思うのですが・・・。
お護摩とは、弘法大師空海が唐から伝えた密教という教えに基づいた祈祷で、
護摩木という特別な薪をたいて、本尊に祈る真言密教の秘宝。
護摩の火はお不動さまの智恵を象徴し、護摩木は煩悩を表しています。
僧侶は薪という煩悩をお不動さまの智恵の炎で焼きつくし、人々の願いを清らかな
願いとして高め、成就されることを祈ります。 (成田山HPより抜粋~)
約数十分、お堂の中で様々なお経を読みあげ、炎で護摩をたきます。
大きな太鼓の音、数人の僧侶が一斉にお経をあげ、先日お参りした時は、
新年特別大護摩供という期間にあたり、ほら貝なども堂内に響き渡っていました。
八百万の神が存在する日本の中で私自身も実際、
いろんな神様を受け入れて生活していますが、
中でもこの不動明王に対しては、より親近感と安心感をおぼえます。
また、この護摩の祈祷に関しては、とても集中力が高まり、心が落ち着くというか、
初めて護摩をたく炎を見た時にも感じたことですが、
内から湧き上がる情熱と、それを律する(相反する)理性と冷静さ。
自分の中に存在する熱く激しいものが、
音もなく静かに湧き上がってくるような不思議な感覚になり、
例えるなら、「マグマを内に蓄えている瑞々しい地球」という星のように、
とてもバランスのとれた心地よい調和を生み出してるような気がするのです。
とにもかくにも今年初の成田さんをお参りし、気分もスッキリ!!
さて、今年は何回足を運ぶことになるのでしょうか・・・。
成田山法楽常用集。
ふりがながふってあるので、読みたい時に読むことができます。
神棚にもさっそく護摩札をお祀りします。
伊勢神宮の御札と、居住している地域の氏神さまの御札と一緒に・・・。
お供物は、鶴屋吉信の成田山オリジナルのお菓子。
(今回は、黄色とピンクの花びら入り。とてもサクッとして美味しいです。)
境内の中は神聖な場所なので、お祝いなどのお参り以外では、
なるべく写真は撮らないようにしています。
山門を出たところにある看板ならいいかしら?と、
シャッターを切ろうとしたのですが、反応せず・・・。
何回も試しましたが、やはりダメでした。
少し記憶の糸をたどってみる・・・
そういえば、昔イタリアへ旅行に行った際、サンピエトロ大聖堂だったか、
(随分前のことで記憶があいまいですが・・・)
カメラが反応せず、写真が撮れない状況になってしまいました。
その時は壊れたと思いあきらめたのですが、その寺院を出て次の場所では、
普通にシャッターがきれたので、なんだったんだろう?と思った記憶があります。
そういうのもあって、今では神社やお寺など、神聖な場所に入る時は、
失礼にあたらないよう、携帯もすべて切ってから山門をくぐるようにしています。
そして山門を出てからのお楽しみ。
成田山門前の和菓子屋さんで、大好きな豆大福の登場!!
近江羽二重餅米のお餅に赤えんどうを練りこみ
特選大粒小豆の餡を包み込んだ、ちょっと塩の効いた豆大福です。
これが美味しいのなんのって・・・。
おいしいお番茶にお豆さんがたっぷりと入ったお餅。
ぽってりとしたシルエットにポコっとした赤いエンドウ豆がたまりません。
このお店で、今年の節分のお豆さんも購入して帰りました。
成田さんの豆まきは「鬼は外」とは言わず「福は内」とだけ言うらしい・・・。
お不動さまの慈悲が大きいために、その前では、
鬼も鬼でなくなるからということです。
寛容の心でみた娘のいたずらも、
いたずらではなく、愛すべき成長の証なのかもしれない。
ここは母も肝に銘じて見習わなくちゃね・・・。
ここ数日、体が縮まるくらい寒くなった大寒の少し前、
雲の隙間から太陽が存在感をもって、
顔を覗かせてくれたとても清々しい朝でした。
さぁ!!智恵の炎を燃やして、精進しますよ~!!