World End Tea Room

原宿ソレイユミニュイ商店街

そこは真夜中にだけ開かれる商店街

ホストに風俗嬢に肌の色の違う国の人々、夜の住人達が訪れる商店街


原宿駅方面から教会をめざしてS字になった道を進み

深海魚専門店「ダイブ・イン・ブルー」のある交差点を右に曲がって少し奥へいくと天使のような女の子がタバコをふかしている

その目の前にあるのが僕の働くリストランテだ


母親に捨てられた三匹の子猫が徘徊する裏口から厨房へと入る

遠くにジャズとグラスを傾ける音、そして甘ったるい嬌声と下品な笑い声

うんざりとした気持ちとどことな愉快な気持ちを半分にコックコートに着替える

放浪癖のあるシェフはレジのお金を掴んで今日も夜の街へ消えていったまま行方不明

デシャップに散乱したオーダーシートを取り上げて一番気に入った料理から作り始める


フライパンを振りながら小窓の外を見ると満月隠した雲をネオンが照らす

地上の星海にむかってもうすぐ雪が降り注ぐ 

絶望的なまでに美しい夜


まるで世界が終るみたいな夜だ

 

休憩時間に屋上へとテーブルを運びお湯を沸かす

さあ、お茶会の準備は万端

あとはウサギさんの到着を待つだけだ



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夢見るチカラ

傘の向こうの風景に彼女をみた気がした
ただのそっくりさんだったかもしれない
それが誰かを思い出すのに少し時間がかかって
気がつくと雑踏の中に消えていた
あの頃は未来が輝いていた
そんな記憶が蘇ったりした
 
ルーズリーフに書いて彼女に見せた未来の設計図は
おおよそ無謀とも思える計画ばかりだったけど
その全てが叶うものだと思っていたんだ
それを微笑みながら応援してくれた
彼女の笑顔に応えたいと
あの日の僕は誓った

彼女の顔すら思い出せなくなるほどに月日が流れた

自分の力のなさもを思い知った
信じたものに何度も裏切られたりした
人のずるさや汚さを弱さとして受け止められるようになった
社会のゆがみやひずみの構造を理解してうまく立ち回る術も身につけた
生活のペースが安定するにつれて
どれだけのものを失っていったのだろう

未来も世界も綺麗なものだと信じて
たくさんの悔し涙を流していたあの頃の僕
無力でちっぽけな存在だけど
本当に大切なものを持っていたと思える

自分に上手に言い訳ができるようになった
痛いことや傷つくことが嫌で手が届かないものは諦めるって技術を身につけた
カッコつけて、大人ぶって、悔しがったりがむしゃらになったりすることを避けてきた

あんなに大きくて心の大半を占めていたものは
擦り切れて
擦り減って
気がついたらこんなに小さくなってしまった

けれどまだ磨けば
輝くかな

未来も
世界も
素晴らしいものだって
また心から言えるように
もう一度
あの笑顔に応えられるような
自分になれたらいいなって思った

プロミス

わかってほしいわけじゃない

ただ伝えたかっただけ

そんな自己満足

でもそれすらも難しい

ちゃんと伝わるのに

どれだけの時間がかかるかもわからない

伝わらないかもしれない


でも今伝えなかったら後悔すると思った


世の中、見て見ないふりばかり

それがうまくいく秘訣のように思われている風潮もある

難しいこと厄介なこと

そういうものに触れないようにして

楽しく生きていく

だけどそれは消えてなくなるわけじゃない

ちゃんとそこにあるんだ


手遅れになって

どうにもならなくなってから

やっと気づく

騒ぎ出す

そんなことばかりだ


ただ溢れ出す前に蛇口を締めたかっただけなんだ

今は見ないですめば

誤魔化していれば

なんとかなるけれど

溢れ出してしまったら

本当に壊れてしまうから

それを知っているから

ぼくがそうだったから


でもそれが出来ないこともよくわかっている

かりそめにしろ

安定してなんとかなっている今を壊してしまうのは

言葉で言うよりずっと難しいこと

それができなかった僕が

何をいったところで説得力はないのかもしれない


でも伝えなきゃいけないと思った

正義感だとか

愛情だとか

そんな綺麗なものじゃない

きっと伝えたことを後悔だってする

傷つけたことの罪悪感にも苛まれる


でも今言うべきことなんだと

そう思ったんだ

そうすべきなんだと

だからもう振り返ってはいけない


あとはその言葉に嘘はつかないことを誓うだけだ


約束だから


なにを選ぶのかはわからないけど


彼女がそれを選んだ時は


ちゃんとその約束を守ろう


王様

にび色の空がずっとずっと果てまで続いていて

幼いぼくは不安に押しつぶされそうで

逃げ出すように駈け出した


今より背丈が半分ほどしかなかったあの頃の僕は

まだこの世界の王様になれるような勘違いをしていた

ぐちゃぐちゃでこんがらがって人々を苦しめるものを力でなんとかできると思っていた

世界の全てを悪と正義に分けられると思っていた

今よりずっと非力で知恵も知識もなかったけれど

なんでもできると思っていた


風が吹いていた

強い風だ

誰かに呼ばれたような気がして足を止めて振り返った

風の合間に君の声を聞いた気がした

だけどいつまでたっても現れなくて

耳を澄ましても聞こえるのは風の音だけで

より独りであることを実感させられた

悲しくなった


思い通りにいかないことの方がずっとずっと多い

間違っているものだらけで苛立ったりするけれど

どうしたら正せるのかもよくわからない

間違っているのは世界の方じゃなくて僕のほうなのかもとすら思える


何も知らなかった頃の僕なら

自分を信じて突き進んで行けただろうか

強さも知識も手に入れた僕は

ひどく憶病になって

簡単なことすらできない


聞こえたきた声ですら

風の音だと

ノイズにすぎないと

決め込んで無視しようとする


それが大人になること


そうなのか?

 

そんなんじゃないだろ


立ち止まれ


踵を返せ


その声を信じろ


走り出すんだ


たくさん傷ついて

たくさん間違えて

嫌気がさしていたけれど


こんなの間違っている



ぼくはぼくの世界の王様だ


ぼくがきちんと立ち向かわないと

ぼくが間違ったものを間違ったままにしておくと

ぼくの世界は壊れてしまうんだ

ランドリー 春の日差しさすベランダから見上げて

二月が終わり三月へ
一年の六分の一が終了だ 笑
おいおいおいおいおい
春っす
春っすよぉー
どーしますー先生ー
そろそろっすよねー
名古屋から帰ってくるまでにはナントかしときますんで
お帰りになったらまたご連絡くださいまし

とりあえず決めたこと

その一、毎日ひとつでも学ぶ(これは継続)
その二、計画的に物事を進める。予定表をつくる。夢に向かって一歩ずつでも進んでいく。
その三、小さいこと些細なことをいつまでも引きずらないで前を見る。大きく生きよう。
その四、人の悪口を言わない、愚痴も言わない。言うなら本人に。愚痴るなら動け。聞いてる人、話している人まで腐らせる。
その五、体力なしには何もできないということでフィジカル面をしっかりと整える
その六、自分の心を自分で騙すのをやめる。魂が擦れて腐るから。
その七、自分を飾らない。しゃべりまくりキャラをやめる。自分は自分で生きていく。穏やかに静かに。大事なことだけ言葉にしよう。よく見られようとしない。周りを気にしすぎ。


標語としてはスマートじゃないけど、こんな感じで行こう。
すぐに全部は無理だろうけど、忘れないように心に刻んで生きていくのだ。
とりあえずこの汚れちゃった心をどうにかするためにも、まずは自分自身の洗濯からですね。
天気のいい日に干せたらいいです。
お日さまの匂いをいっぱいに吸い込みたい。

明日は晴れるかな?

君はいう

喜んでもらいたいのと
感謝されたいのとは違うのだと
 
それは確かにそうなのだと
最近よくわかるようになってきたんだ
 
すべてはくだらない感情で
それに振り回されるぼくで
取るに足らないものに躍起になって
小さなことばかりを気にしていた

本当の願いは何なのか
純粋な想いとはなんなのか
 
それがわかりかけてきて
進むべき道に微かな明かりがさす

その喜びと微笑みのために
何を求めるでもなく

あさのあいさつ

昨日見た夢

 

ふわふわと空を飛んでいた

はるか上空から見下ろすと瓦礫の街が地平線まで続いている

その中にぼくたちの校舎がみえる

その崩れた校舎の下に彼女がいるという確信があって

ぼくはそこへ行きたいのだけれど

どうやったら降りていけるのかわからずに

ふわふわと風に流され離され

いつしか冷たい空気に包まれる

喪失感を映したような青空がずっと向こうまで続いている

 

目を覚ますと気だるい現実の世界

学校へいく用意をしなくてはと

寝ぐせだらけの髪を慌てて治す


いつもと変わらぬ退屈な通学路

でもその先に彼女の姿をみつけて

この世界に彼女がいて

その姿を見ることができ

その声を聴けて

話せて

触れられて

同じ空間を共有できることに

強く強く

喜びを感じる

 

駈け出して

すぐ彼女の近くへ

 

おはよう

 


ぼくの軌跡


World End Tea Room



黄昏も確かに良い
しかしながら夜明けのコバルトブルーもそれなりに

まだ誰もが目覚める前
そして深夜の喧騒も去った後
その間隙
静謐さに満たされた世界で
星々がひとつ、またひとつと消えていく
そんな終わりと目覚め
深海の奥底にいるような
声を放てば反響しそうな
ゆらぎと調和が混在したような
そんな時間が好きで
そんなような時間を誰かと過ごせたならいい
言葉すら必要ない
静寂に満たされた世界で

たぶんいろんなことに疲弊しているのかもしれない
だからそんな世界に惹かれたりするんだろう
最近は消耗戦ばかりが続いたりしたし
いろんな人が去っていって
人と人が傷つけあうのを目の当たりにしたりして
わかってはいても社会の矛盾や人の自尊心や汚さ弱さを見せつけられたりして
ちょっと風邪気味になったりして弱ったりして
削り取られていくような日々が続いていた
やさしい声や微笑みに癒されることもあるけど
それだけを頼りにしていてもなんだかダメだよなと
自分を戒めて
 
そんなこんなで
「一日一学」を掲げてみたりして
役に立たない雑学一つでもいいから
一日に一つは何かを学び吸収しようと思う

なにかすごいものやえらいものになろうだなんて
思ってるわけじゃないが
進んでいく人生がいい
誰かを追い越すつもりもない
どこか行き場所があるわけでもない
ただ自分のペースで手さぐりしながら進んでいって
いつかどこかへたどり着ければ
それでいい
そこがゴールだと
思えたならさ

ネットサーフィンでもいいし
立ち読みでもいいし
誰かと語るのでもいい
手帳のカレンダーに刻んでいくのだ

それがぼくの軌跡となるんだろう

はるまついぶき

なゆちゃん
そこは穏やかな風が吹いてますか
温かな日差しがありますか
優しい香りで満たされていますか
そこには君を苦しめた差別だとか国境だとかはなく
みんなが唯一人の人として在れる
きっとそんな場所なんだろうね

昨日はさすがに取り乱してしまったけど
それは許してほしいな
大丈夫大丈夫
ちゃんとやれてるよ
なにも心配しないで
さすがに今は体は眠いけど 笑

今日ね
ちょっといいことがあったんだ
欲しかったものがひとつ手に入ったの
もしかして君からの贈り物とか考えてしまったりもしたよ

ささやかにつつましく
でも前を向いて行きていこうね

最近は忘れようとしてちょっと無理してはしゃいだりして
しかもそれにいろんな人を巻き込んだりしちゃってたし
もっとゆるやかに自分のペースで生きていこうと思うよ

キラキラ光るだけが幸せな人生じゃないよね
誰よりも優れて一番になることが幸福とは限らないものね

なんだか絵に描いたような幸せばかりを追いかけてたよ
なにかに焦ってたのかもしれない

なにかになろうとするのはやめよう
人に好かれようと自分を偽るのはやめよう
無理して世の中に合わせるのはやめよう
明るい人
元気な人
楽しい人
誰とでも仲良くなれる人
そういうものだけが素敵な人なんだと思ってた
光ってるものだけがよいものだと思ってた
ズレてたっていいじゃない
不器用で不様でカッコ悪くたっていい
光の中だけじゃなく暗がりにも幸せはあるさ
ぼくはぼくらしくいこう


ガーデンに降り注ぐ午後のやわらかな日差しのように人や世界と関わっていこう


優しく
ゆっくりと
ぼくのペースで

あの日、病室を抜け出して中庭で交わしたあの約束を果たそう

ぼくらきっと幸せになれるね


それじゃ
また
いつかの未来で
会いましょう

ばいばい

あした

 そろそろ戻らなくちゃだ

 ていうか何処だ、ここ 笑

 

 さすがに大分落ち着いたかも

 まあまだまだだけど

 

 あのね

 この街にきて本当によかったと思うよ

 すごくあたたかい人々に触れられて

 ぼくはこんなにも変われた

 そして今もあたたかい人々に囲まれている

 そんな人たちにお別れの前に少しでもささやかな恩返しをしておきたいと思った

 

 たくさんといっていいのかどうかわからないけど友達もできた

 職場でも語り合える仲間ができた

 何度か恋人もできた

 それに今好きな人もいる

 ちゃんと人間らしい生き方できていると思わない?

 少しは約束を果たせているかなぁ

 

 やっぱりどうしてもズレみたいなものは感じてしまうけどね

 あたたかい輪の中に入っていてもどこかで偽っている自分がいて

 その度に君のことを思い出したりした

 そんな自分がすごく惨めで嫌いで

 ずっと隠し続けてきたけど

 ついこないだそんな最悪な僕のことですら認めて受け止める人がいて

 それを知られたら皆離れていくと思っていたけど

 でもそうじゃなかった

 そういう人もいるんだなって希望がもてたよ

 弱さも汚さも見せられる相手がいるのはとても嬉しいことなんだね

 

 ある人のブログに書かれていることがあってさ

 それは映画か漫画か何かの話みたいなんだけど

 

『声をかけることはやさしさではない。かまってほしいが為にやるのは最低だ。自分を守るための行為に過ぎない』

 

 みたいな一文があってさ

 ふいにあの日々のことを思い出した

 ぼくは君のためにと毎日仕事の合間に通ったりしたけど

 君を寂しくさせないため

 君を笑わせるため

 と思っていたけど

 結局は君を失いたくなくて

 自分の心を守っていただけなのかなと思う

 だからそれを見抜いて

 君はぼくに裏切らせたのかと

 それが君の優しさだったのかと

 

 結局こんな風にこわれそうになるのが怖かっただけなのかもしれない

 あの行為の全ては自分が可愛くてやっていたことなのかもしれない

 そう思って悲しくなったりもした哀れになったりもした

 人生の全てを捧げてもいいと思ったりしたのは

 そうすることが自分にとって楽だったのかもしれない

 ねえ

 ぼくはちゃんと君のことを見れていたのかなぁ

 ちゃんとわかれていたかなぁ

 

 なにが答えなのかはわからない

 だからそれを探しに行こうと思う

 いつまでもここにいちゃいけない

 新しい場所へ行くんだ

 

 今はただ毎日必死に生きてみるよ

 僕がこの街で受けてきた恩のすべてを返せるように

 そして新しい場所でも

 それを繰り返していけるように

 

 君との約束が果たせた

 いつか心から笑って言える

 そんな日が来るように

 

すうじかんご

 今日は家に帰らない

 一人になりたくはない

 けど知り合いとあって平静を取り繕うのも難しい

 誰も知らない人ごみの中に紛れていよう

 不思議と眠気はないようだし

 

 悪魔がささやいた

「よく笑っていられるな」と

 仕事は仕事でやらなきゃならない

 当たり前のこと

 でもそれが出来ている自分にぞっとする

 涙一つ流さず平然としている自分がいた

 

 裏切れといったのは彼女で

 その言葉に従ったのは俺で

 すべてが予定調和の中で起こったことにすぎないのだけど

 シグナルは出ていたし

 準備もしていたはずなのに

 

 まさかこんなにもボロボロになるなんて

 命の重さってのを軽く見ていたのかもしれない

 

 もし俺がいなくなって誰かがこんな風になるのなら

 俺は誰かの「たいせつ」にはなりたくはない

 

 山ほどの後悔はある

 だけど今さら時計を戻したところで何ができる

 傷つけあいながらも黙ってその瞬間を看取るのか

 それになんの意味がある?

 

 なんでなんで

 あんなに必死な人がこんな不幸な目にあわなくちゃならない?

 そんなことは世の中どこでも日常茶飯事にあることなんだろうけど

 でもやっぱり、どうしてって

 

 せめて自分が幸せになることが償いなのかと思ったりもした

 それが約束でもあったし

 

 でもこの場面に立つと恋愛だとか夢だとかに浮かれていた自分を責めたくなってしまう

 

 せめて恨んでくれたら楽だったのに

 

 だけどちゃんと約束は守らなきゃ

 このまま塞ぎこんでるわけにはいかない

 新しい道を見つけるんだ

 

 今度こそ平穏な日々を送れるような

 そんな居場所を探すんだ

 

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