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クラウド活用し医療支援 ドクターカーで巡回 アクシオヘリックス（那覇市、シバスンタラン・スハルナン社長）はインターネット経由で情報を処理するクラウド・コンピューティング技術を活用して集約した医療情報を基にドクターカー（移動式診療所）が巡回し、在宅医療の支援や緊急医療に対応するシステムの構築に着手する。医師が患者の日常の健康状態を把握しやすい環境を整えることで、早期治療や即応力向上を図り、広域治療の実現を目指す。
取り組みでは問診パネルや通信付き在宅医療センサーで患者の日常の健康状態や医療情報などを専用のデータサーバーに集積することで、巡回や緊急医療の必要性などを判断できるシステム開発を手掛ける。クラウド技術を活用して効率的にドクターカーが巡回する仕組みの実用化を図る。
ドクターカーの開発は６月にも県内で始める予定。巡回の必要性を判断するシステムについては、通信装置や緊急医療機器を搭載できるドクターカーを開発して緊急医療を実践している日本医科大学（東京）の支援を受け開発に取り組む。同大は東日本大震災の被災地にも同種ドクターカーを提供した実績がある。
国の「震災復興技術イノベーション創出実証研究事業」で採択されたプロジェクトで、事業費は約７千万円を見込む。同大のほかＮＴＴドコモや三和製作所、在宅医療情報システム、エーテック、情報通信研究機構、岩手大学が参画し、被災地支援を目指している。
次年度以降、被災地で実証実験を展開する計画で、将来的には沖縄での稼働も計画している。
スハルナン社長は「国内の被災地だけでなく、医療が行き届いていない海外などにも必要とされるシステム。離島県の沖縄でも実践し、広域医療のモデルをつくり上げたい」と意気込みを語った。
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