「英語リスニングの鬼セミナー」を開催したのは、昨年10月東京のT'z英語ラウンジでした。『TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2』を使って、著者3人が寄ってたかってリスニング力アップのためのトレーニングをみっちり直接指導するという、内容も人口密度も濃ゆいセミナーでした。
「そのセミナーを名古屋でもぜひやってほしい」という物好きな(!)リクエストを、TTTの講師仲間のIkuさんからいただき、2月に実現する運びとなりました。東京で行った内容を踏襲しつつ、さらに音読練習を増し増しにする方向で準備しているので、さらに超実践型+超参加型のセミナーになります。ここでは少し具体的に何をやるかをばらしちゃいます。
1. 鬼ヘンメソッドの使いかた
鬼ヘンメソッドというのは、『鬼の変速リスニング』シリーズが採用している速聴→内容理解→音読というルーティンのリスニング学習法です。本と付属音声の指示に従ってメニューをこなせば、このメソッドに沿ってかんたんに学習が進められるということで好評をいただいています。でも、「この練習はこういう風にきっちりやってほしい」というような、本には書ききれないことってやっぱりあります。そういう本当は大事なんだけど紙面の都合で(または不適切なので…)書ききれなかったことなんかも織り交ぜながら、鬼ヘンメソッドの取扱い注意事項(?)について解説します。
2. 鬼の音読クリニック
参加者の皆さんの音読を講師が個別に聞かせてもらい、こうしたらもっと良くなるというポイントをフィードバックします。このセッションにはちょっとした工夫があって、講師3人は発音に関する別々のポイント(病院で言うところの診療科)を担当し、それに特化した診察をします。この分業体制を取ることで、例えば「音読すると音声の速さに付いていけない」というような漠然とした問題意識をお持ちの患者さんに対し、ピンポイントで問題点についての気付きを与えることができます。東京セミナーでは参加者の皆さんが非常に集中してこのセッションに取り組まれていたので、時間があっという間に過ぎて、少し延長したくらいです。終了後のアンケートでも、この音読指導がとてもためになったという意見をたくさんいただきました。
3. 鬼問題で解答力アップトレーニング
TOEIC Part 3&4形式の問題を解くというコーナーも用意しています。ただし、普通の問題ではありません。「鬼問題」です。詳細は当日明らかにすることにしますが、通常の問題よりもちょっと(かなり?)負荷を高めた問題にトライしてもらいます。これらの問題を解こうとする時は、ある聞き方をすることを強制させるように感じるかもしれません。もしかしたら、それはいつも自分がTOEICの問題を解く時の聞き方と大きく異なるかもしれません。本番で楽に問題を解くためには、練習でどういう苦労を積んでおくべきかということを暗示的にお伝えします(はっきり言わんかい!)。
4. ドラマチック音読シアター
最後はもう一度みんなで音読してセミナーは終了となります。でも、今度は「ドラマチック」な音読に挑戦していただきます。ドラマチック音読の効用については、『鬼ヘン』でも解説していますが、要するに会話の場面や人物の気持ちがイメージできていないような音読では、学習効果が半減しまっせということです。チコちゃん風に言うと「ボーっと音読してんじゃねーよ!」ですかね。ま、叱られはしませんが、いつもよりかなり深掘りしてスクリプトに接してもらうことになるでしょう。
さあ、ここまで思っていた以上に詳しくセミナーの全貌について書いてしまいましたが、私のイメージトレーニングにもなったのでよかったです。参加申し込み枠はあと数名と聞いていますが、ご興味のある方はぜひ、
来れたら来てや〜。
鬼ヘン リスニング&音読ワークショップ こくちーず