休演日2と福井県立恐竜博物館「翼竜の謎」編
今日は2回目の休演日でした
前回の休演日は二日酔いで寝込んで過ごしたので今日は有意義に過ごしたかったのですがほとんど睡眠で終わってしまいました
体は休まったのですが残念な気分になってしまったので、次こそは有意義な休演日を目指します
そして今日は福井県立恐竜博物館の紹介なのですが、期間限定で開催された特別展「翼竜の謎」展を紹介します
まずは翼竜の簡単な説明です
有名なプテラノドンなど翼を持った爬虫類のことを翼竜といいますが、注意すべきは翼竜は恐竜ではないということです
恐竜にはいくつかの定義があるのですが翼竜はそれを満たしていないので、恐竜と同じ時代に生息していた翼を持った爬虫類ということです
詳しくは以前紹介したことがあるのでそちらを参照してください
http://ameblo.jp/action-zoo/entry-10845264463.html
翼竜は大きく分けて生息時期の前半のジュラ紀に栄えたランフォリンクス類と後半の白亜紀に栄えたプテロダクティルス類に分けられます
●ランフォリンクス類のランフォセファルス
違いとしては
頭骨の眼窩(目の入る穴)の形、首の肋骨の有無、手の甲の長さといろいろありますが、わかりやすいのは尾が長いか短いかです
多少例外はあるけど、尾が長いものは古いランフォリンクス類、短いものは新しいプテロダクティルス類です
翼竜は飛行するため骨が薄く軽いためなかなか化石として残らないので発見されている数も少ないです
そのためランフォリンクス類とプテロダクティルス類をつなぐ中間的存在が発見されなかったのですが、最近両方の特徴を備えた新発見の翼竜がこの特別展で世界初公開されました
その名はダーウィノプテルス
進化論で有名なダーウィンの生誕200周年、ダーウィンが発表した「種の起源」の出版150周年を祝ってダーウィンにちなんだ名前がつけられました
首や頭は進歩的なプテロダクティルス類の特徴を持ちながら、胴体から下は原始的なランフォリンクス類の特徴を持っているまさに進化の過程の中間形です
しかも発見はそれだけでなく、なんと卵も一緒に発見されました
1枚目の写真はオスで2枚目がメスで、矢印の先が卵の化石です
この発見から雌雄の体の大きさやトサカの有無、卵の形状など貴重な発見が続出しました
今回の恐竜展では他にも多様なトサカを持つ翼竜や、飛翔や着地のシュミレーションと新説など興味いものがたくさんありました
最後に紹介するのは地球史上最大の飛行生物ケツァルコアトルスです
なんと翼長は10メートル以上
地面におりてもキリンと同じぐらいの高さがあったとされますが、ここまでスケールが大きすぎるともう笑えてしまいます(笑)
化石もかなり部分的しか発見されていないし、その大きさから重量も諸説ありますが現在は200~250kgという説が一般的です
しかし現世の海鳥は40kg以上だと飛び立てず、翼竜の飛行できる限界は70kgだとも言われ様々な議論がされますが、個人的にはそんな否定的な意見や研究はどうでもいいんです
確実に翼を持った大型の生物がいたのは間違いないんだから、それを否定せずにどうやって飛んでいたかを追求する方が夢があると思います
今回の恐竜展では翼竜の飛翔方法のCGシュミレーションを用いて現実味のある情報を得ることができたので期待は膨らみます
世界初公開の貴重な化石から再現模型、シュミレーション映像など見ごたえのある特別展でした
3Dアートの記念撮影スポットですが、1人旅だったのでパネルだけの記念撮影でした