お使いのMacがMountain Lionに対応していない場合に、今やっておくべきこと | act2.com blog

お使いのMacがMountain Lionに対応していない場合に、今やっておくべきこと

お使いのMacがMountain Lionに対応していない場合に、今やっておくべきこと 



 ※ この内容は、Mac 専用セキュリティソフトの老舗である フランス Intego 社のブログから転載されたものです。


 
先週、Appleは、Mac用のオペレーティングシステムの最新バージョン、OS X Mountain Lion(バージョン10.8)を発売しました。


Mac OS Xのメジャーアップデートの際にはいつものことですが、今回の対応機種リストから外された機種があります。外された機種は、Lion(バージョン10.7.4)までしかアップグレードできないことを意味します。それでも、そうした機種に対しても、今後しばらくは、セキュリティアップデートが提供されるでしょう。


Lionにもアップグレードできないさらに古いMacでは、よくてもSnow Leopard(バージョン10.6.8)が限界となります。こうした古いオペレーティングシステムを使っているMacに対しては、Appleがセキュリティの脆弱性をパッチしない可能性があるので、注意が必要です。


ここいくつかのMac OS XのバージョンでAppleは、現行および1つ前のオペレーティングシステムにしか脆弱性に対するパッチを公開していません(若干の例外はあります)
例えばAppleは、Snow LeopardバージョンのSafariには121の脆弱性のパッチを提供しませんでした。


この点を考えると、Appleが次にMountain LionおよびLionの脆弱性をパッチする時Snow Leopardには同様のパッチは提供されない可能性が高いでしょう。


いずれにしろ、Appleは遅かれ早かれSnow Leopardのサポートを打ち切ります。
ちなみにこの2月、私はAppleにMountain Lion発売以降にSnow Leopard用のセキュリティアップデートが公開されるか問い合わせましたが、回答はありませんでした。 


過去数年間に発売になった新しいMacでは、最新のOS Xにアップグレードできるのがせめてもの救いです。


なお2012年6月11日以降に新しいMacを買ったなら、AppleのUp-to-Dateプログラムにより8月24日までMountain Lionへの無償アップグレードが受けられます。


以下は最近のOS Xに対応するMacのリストです。
ここに記載された以前のMacをお使いの場合の対策については、後述します。


Mountain Lion対応のMac


次のMacで、最低2GBのRAM容量、および8GB以上のハードディスク空き容量があれば、Mountain Lionが使えます



  • iMac (Mid 2007以降)

  • MacBook (Late 2008 Aluminum、あるいはEarly 2009以降)

  • MacBook Air (Late 2008以降)

  • MacBook Pro (Mid/Late 2007以降)

  • Mac mini (Early 2009以降)

  • Mac Pro (Early 2008以降)

  • Xserve (Early 2009)


Lion対応のMac


Mountain Lion対応より古いMacをお使いの場合でも、次のMacでは、最低2GBのRAMと7GB以上ののハードディスク空き容量があればLionが使えます:



  • iMac (Late 2006あるいはEarly 2008)

  • MacBook (Late 2006あるいは2007または2008モデル)

  • MacBook Air (全機種)

  • MacBook Pro (Late 2006)

  • Mac mini (Mid 2007)

  • Mac Pro (全機種)

  • Xserve (Late 2006あるいはEarly 2008)


お使いのMacの機種が不明な場合、EveryMacおよびapple-historyに有用な情報が掲載されているかも知れません。




 OSをアップグレードするには搭載RAMが足りないというなら、今すぐRAMを追加してください!
RAMは、もう高価なものではありません。
オンラインで公開されている手順に従えば、自分でも追加/交換できます。もちろんAppleの認定リセラーに頼んでもよいでしょう。


お使いのMacがMountain Lionには対応しないが、Lionなら対応しているという場合でも安心はできません。
すでにLionを購入して手元にあるなら別ですが、正規の製品を見つけるのはちょっと厄介です。Mac App StoreでLionを検索しても、もうMountain Lionしか出てきません。
Appleは、OS X Lion USBメモリー版(パーツ番号MD256Z/A)もオンラインストアで売っていません。


Appleのスポークスマンは、Appleに電話して「レガシー製品リスト」からLionが購入できるとMacworldに対して説明しています。しかし、Macworldが先週の水曜日に電話したところ、Lionは販売していないと言われました。


Mountain LionもLionも使えないMac




Early/Mid 2006発売のiMac、MacBook、MacBook Pro、あるいはMac miniをお使いの場合、対応するMac OS XはSnow Leopardまでです。




G4およびG5 Macを含むPowerPCプロセッサのMacの場合、Appleは、iTunesおよびQuickTimeアップデート以外に、もう1年以上セキュリティアップデートを公開していません。なお、Appleは、2006年以降、PowerPCのMacを発売していません。


残念ながら、Appleは、そのオペレーティングシステムやMacのサポートが終了したことをユーザに伝えません。さらに悪いことに、ユーザがAppleのソフトウェアアップデートを実行した際、「お使いのソフトウェアは最新」という正確でないメッセージが表示されます。


 
このメッセージにより、パッチされていない、セキュアでないソフトウェアを使っており、マルウェアや他のセキュリティ問題に直面する可能性があるにも関わらず、ユーザがその事実に気付かないと言う可能性があります。




そんな古いシステムを狙うマルウェアを書く奴なんかいないだろう、と思うかも知れませんが、先月初めに、PowerPCネーティブコードを含む、マルチプラットフォームを狙うマルウェアが出回っているのが確認されています。


それでも気にしないなら、もう1つの例を紹介しましょう。この6月末に、ウイグルのMacユーザを狙うバックドアについて報告しました。わが友人、Kasperskyによれば、このトロイの木馬は、PowerPCおよびIntelの両方のMacで実行できるユニバーサルバイナリとのことです。



(Image credit: Kaspersky)




さらに驚くべき事実にも触れておきましょう。Net Applicationsによる最近のデータでは、現在のMacインストールベースの52%以上が、Snow Leopardあるいはそれ以前のMac OS Xを使っていることが分かります。




つまり、今使われているMacの半分以上が、Appleから重要なセキュリティアップデートを提供されないということなのです。


なお、Snow Leopardは、Mac OS Xインストールベース全体の38%以上となります。


Snow Leopardを使っているユーザは、お使いのMacがMountain LionあるいはLionに対応しているなら、アップグレードを真剣に検討すべきです。対応していない場合は、可能なら、新しいMacを購入するべきです(結局のところ、それこそがAppleがユーザに期待することですからね)。


しかし、お使いのMacがMountain LionにもLionにも対応せず、新しいMacを買う予算もなければ、どうすればよいのでしょう?


Lionにも対応しない初期のIntel Macを使っているなら、選択肢は、いくつかあります:



最初の解決策は、Boot Campを設定して、お使いのMacのメインOSにWindowsを使うことです。1GHzプロセッサ、1GBのRAM、そして20GBのハードディスク空き容量があれば、Microsoft Windows 7と近日登場するWindows 8が使えます。皮肉にも、AppleがサポートしないMacを、Microsoftがサポートしてくれます。


あるいは、Windowsを購入できないか、そんなこと考えたくもなくて、サポートがないオープンソースのソフトウェアの方がましだと思うなら、ネット上でMacにUbuntu Linuxをインストールする方法を参照してください。


Ubuntuには、G3プロセッサを含めPowerPC Mac用もあります。


安いPCを買うのもアイデアですね(安い製品は、安いなりの仕様と機能ですからご注意を)。


当然ながら、こうした選択肢にMacユーザが喜んで飛びつくわけはありません。技術的に高度な知識があろうがなかろうが、ほとんどのMacユーザは、他のオペレーティングシステムに宗旨替えするくらいなら新しいMacを買うに決まっています。


最新のMacを買う予算がなくて、中古Macを選ぶ場合はとにかくMountain Lionが使える新しい機種を選ぶことです。それで今後数年はセキュリティアップデートが受けられるでしょう。


Snow Leopardあるいはそれ以前のOS Xを使っているMacユーザが周りにいたら、そのMacがMountain LionあるいはLionにアップグレードできるか確認してあげてください。アップグレードできるなら、アップグレードを手伝い、アップグレードできない場合は、今こそ新しいMacを買う時だと教えてあげてください。


セキュリティアップデートが提供されなくなったソフトウェアおよびハードウェアについて、ユーザにその旨を通知する責任は、Appleにあります。それは、セキュリティ研究家やセキュリティブログ、あるいはそのブログの読者の仕事ではありません。いずれAppleがそのことに気付き、アップグレードするべき時をユーザに通知するようになることを祈りましょう。


By Joshua Long on August 1, 2012

出典:Intego Security Blog

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