トラッキングの拒否(Do Not Track)とは何か? そして、なぜそれが重要なのか?
トラッキングの拒否(Do Not Track)とは何か? そして、なぜそれが重要なのか?
※ この内容は、Mac 専用セキュリティソフトの老舗である フランス Intego 社のブログから転載されたものです。
ウェブサーフィンしている時、ウェブサイトはあなたの後を追跡しています。
あなたの行動を記録する「cookie」と呼ばれるファイルを使うことで、そのサイトを前回訪問した日時、ユーザ名、自動ログインが有効かどうか、などの情報が分かるのです。
ネット上のサービスによっては、cookieを共有することがあります。
共有cookieを使うことで、大手のウェブ広告主は異なるウェブサイトでの、あなたの行動を知ることができるのです。
同じ会社が、多くのウェブサイト上の広告を管理しているなら1つのcookieをチェックするだけであなたが訪問したウェブサイト、どれくらいの時間そこにとどまっていたのか、そしてどのページを閲覧したかを知ることもできます。
こうして、あなたの行動プロファイルを構築することであなたのウェブ利用行動をターゲットにした最適な広告を表示できるのです。
以前から、これがプライバシー侵害ではないかと議論されていますが、2009年にセキュリティ研究家のグループがユーザがトラッキングされたくないことを意思表示する「ヘッダ」をウェブブラウザに追加しようと提案するまで、具体的な対策はありませんでした。
この方法は、お使いのブラウザでこの設定を有効にしておくと、ページの閲覧をウェブサイトに請求する度に「DNT: 1」という文字列も送信するというものです。単純で、簡単に使えますが、実際に効果があるかどうかはウェブサイトに依存します。
もっと正確に言うならば、広告主の判断次第なのです。
このトラッキングの拒否というアイデアは、2010年12月に連邦取引委員会(FTC)が、このツールの利用を支持したことで勢いを得ました。それ以来、多くのウェブブラウザはトラッキングの拒否を採用しています。
OS X 10.8 Mountain Lionの Apple Safariで、この設定を有効にするのは簡単です。
まず、Safariメニューから環境設定を選び、プライバシーアイコンをクリックします。
そして「Webサイトにトラッキングの停止を求める」をチェックします。
Mac OS X 10.7 Lionでこの設定を有効にする方法は、ちょっと分かりにくいでしょう。ユーザは、まず環境設定の詳細画面で「メニューバーに"開発"メニューを表示」をチェックしてから、開発メニューの「Do Not Track HTTPヘッダを送信」メニューを選んで有効にします。
Firefoxでこの機能を有効にするのは簡単です。プログラムのプライバシー環境設定を開き、「トラッキングの拒否をWebサイトに通知する」をチェックします。
Operaもバージョン12で、「ウェブサイトによるトラッキングを許可しない」が追加されました。
Google Chromeでは、この処理は、そこまで単純ではありません。
拡張機能をインストールするのですが、選択肢がいくつもあるのです。
Google独自の拡張機能は、Keep My Opt-Outsという名称の、何とも分かりにくい名前が付いています。
Windowsでは、MicrosoftがInternet Explorer 10を公開するときには、デフォルトでトラッキングを拒否を有効にすると発表しました。
今のところ、どのウェブサイトも「トラッキングを拒否」に従う必要はありません。しかし、今後、法律で強制される可能性はあります。残念ながら、多くのユーザは、この機能のことを知らないか、その設定が何のためにあるのか知りません。広告主があなたのウェブ閲覧行動からお金を生み出すために何をしているか理解することは重要です。そしてトラッキングを拒否は、制限を加えるためのシンプルな対策なのです。
By Peter James on July 31, 2012
出典:Intego Security Blog
Twitter:@IntegoSecurity
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