テックツールプロ6で 健全な Mac 生活を送るコツ
普段特別なことはしてないから大丈夫、と安心しているあなた!
油断は大敵、実はそう思っている方ほど危険なんです。
そう、人間の病気と同じ。
Mac だって普段から気をつけてあげないと突然調子が悪くなってしまうことがあるんです。
不思議ですよね。
Mac を始めとするパソコンは、電源が入っている間常に様々な情報を更新しています。
そのほとんどは通常ユーザの皆さんが目にすることは無い内部的な処理なので気がつくことはほとんどありません。
そういった情報の更新の際ほんのささいなエラーが発生することがあります。
昔のパソコンはそれらのエラーを律儀に一つ一つ報告していましたが、今のパソコンは軽微なエラーは自分で修正してしまいます。またユーザーに伝えるほど大した問題では無い時は表にそれを出したりもしません。
ですが、そういったことが徐々に積み重なり、気がつくと不具合として出て来てしまうのです。
そういう時、「何も大したことしてないのに!」ってついつい思ってしまいます。
残念ながら100%こういったトラブルを無くすことは出来ません。
ですが、うまくメンテナンスをしてあげることでトラブルを減らすことは出来るんです。
弊社のテックツールプロ6でその為にどういったことが出来るか紹介してみたいと思います。
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TechTool Pro 6
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他
【 バックアップをとる 】
なにはともあれ、まず一番大事なのはバックアップです。
バックアップさえちゃんと取ってあれば、OSを初期化しようと、最悪修理でハードディスクが交換されようと、バックアップから復元してあげれば済みます。
TechTool Pro 6には、クローンバックアップと呼ばれる機能を搭載しました。
これは起動可能な外付けハードディスク(例えば Intel Mac であれば USB2.0 、または FireWIre や Thunderbolt 接続)に起動ディスクを丸ごとコピーするという方法です。
この方法の利点は、その時 MacOS に入っているアプリケーションや各ユーザーの書類なども含めて丸ごとバックアップが出来ること。
そして、その外付けハードディスクから起動することが可能であることが大きなポイントです。
即ち、内蔵ハードディスクが壊れたりしても外付けハードディスクから起動して作業を行うことが可能になるのです。
バックアップをとるタイミングとしては
・MacOS をインストールした直後
・MacOS のバージョンを上げた直後
・特定のソフトを苦労してインストールした直後
・システムのメンテナンスが一通り無事に終わった直後
・週に一回、または月に一回など自分で決めたタイミング
などで行うといいかもしれません。
起動ディスクを丸ごとバックアップする関係上、データ容量も作業にかかる時間も非常に大きくなりますので、たっぷりと容量のある外付けハードディスクを用意して、たっぷり時間が取れる時に行う様にするといいでしょう。
通称 Leopard と呼ばれている MacOS 10.5 から搭載された TimeMachine と併用するとより効果的です。
【 ボリューム再構築 】
バックアップが済んだら、ボリュームの再構築を行いましょう。
Mac の ディスクユーティリティだと、「ディスクの修復」に相当します。
この機能は、ハードディスク、またはボリューム内の様々な情報がどの様に記録されているかという重要な諸情報を修復します。
分かりやすい例でいうと、本の目次みたいなものです。
パソコンは何かしらデータを読みにいく時はこれらの情報を元にそのデータがどのボリュームの、どのフォルダのどこに保存されているかなどを確認します。
従ってこの情報が壊れてしまうとデータを読みにいけなくなり、ファイルが見つからない、開けない、アプリケーションが起動しない、最悪 MacOS が起動しないなどということにもなりかねません。
ちなみに、完全にこの情報が読めないほどひどくなるとハードディスクを初期化する必要が有ります。また、もしハードディスクのセクタと呼ばれるデータ保存領域の最小単位が多数壊れてしまっていた場合はハードディスクの交換が必要になります。
【ディスクアクセス権】
この機能は Mac のディスクユーティリティの アクセス権の修復に相当します。
現行のパソコンは、ほぼ全てのボリュームやアプリケーション、フォルダ、ファイルなどにアクセス権というものが設定されています。
このアクセス権、実は私たち人間も日常的に利用しているんです。
例えば、書類の束が一つあったとします。
その持ち主はその書類を読むことが出来るし、内容を修正することも出来ます。
しかし、部外者はそれを読むことも、もちろん内容を修正することも 禁止 です。
こうすることによってその書類のセキュリティを守るわけです。
同じ様に Mac のフォルダやファイルなども、オーナーと呼ばれる持ち主(多くはそのデータを作ったユーザー)や、その他のユーザー、MacOS のシステムなど 様々な対象に対して アクセス権を設定しセキュリティを高めているのです。
しかしこの情報がおかしくなってしまうと、持ち主なのにそのデータを読むことも編集することも出来ない、という様なことが起きます。
結果、ファイルが開けない、保存が出来ない、アプリケーションをインストール出来ない、起動出来ない、などといった様々な問題につながります。
【 ファイル最適化 】
ファイル最適化は、一般的には「デフラグ(断片化解消)」と呼ばれているものに含まれます。
ハードディスクは、セクタ と呼ばれる細かい領域に分かれています。
その一つ一つに格納出来るデータ量は予め決められていますので、 実際には一つのデータを複数に分散して一つ一つのセクタに格納します。
それが順番よく連続して格納されていればよいのですが、パソコンを長く使っているとデータのやりくりが繰り返される中で、空いているセクタが飛び石状に存在する様になりデータをそれらに分散しなくてはならなくなります。
映画などでよくある、宝の在処を示す地図がバラバラに隠されている というのと同じで、それらのセクタをあっちに行き、こっちに行きしながらデータを拾い集めて繋ぎ合わせ、ようやくデータを完成させて読むことが出来る様になります。
これでは行ったり来たりする分、時間がかかって仕方がありません。
そこでこの「ファイル最適化」では、ファイルごとにあちこちのセクタに分散している
データを拾い集めて一塊の連続したセクタにまとめてくれます。
このことによって、そのファイルの読み込み速度が上がります。
※ ファイルサイズなど様々な状況によって体感出来る様な差が出ないこともあります
【 ボリューム最適化 】
ボリュームの最適化は、あちこちのセクタに散らばったデータを拾い集めてまとめるという意味では先ほどのファイル最適化と基本的には同じ様なものです。
違いは、虫食い状に各セクタに保存されているデータを集めて隙間無く詰め直すことで、ハードディスクの無駄に消費されている容量を回復させることが出来る点です。
こういったデフラグ機能が使えない環境では、そのボリュームの中身を一度外付けハードディスクにコピーしてから、ボリュームを初期化してデータを戻し直すことで同じ効果を得ることが出来ます。
しかし、コピー、初期化、戻し と少なくとも三段階の作業が必要になってしまいます。
【 その他 】
● ボリューム使用状況(システム環境設定の中にTechTool Protection が入ります)
Macの起動ディスクは、空き容量が 10% 以上あることがベストな状態となります。
というのは、MacOS X になってから スワップメモリーという機能が搭載されたのですが、空き容量が少ないとそのスワップメモリーのやりくりがうまく出来ず、Mac の不具合につながってしまうことがある為です。
TechTool Pro をインストールして初回起動時に自動的に TechTool Protection と呼ばれるパネルがインストールされます。
その中の項目としてこの機能が用意されます。
設定してあるボリュームの空き容量が、指定した量を下回ると警告を出して教えてくれます。
そうしたら不要なデータを削除したりして空き容量を増やしましょう。
●ディレクトリバックアップ
ボリューム使用状況と同じく、システム環境設定の中のTechTool Protection にある機能です。
設定してあるボリュームのディレクトリ構造(フォルダの階層構造など)の情報を保存し、トラブル時に参照出来る様にすることで修復出来る確立を上げます。
●SMART チェック
意外とご存じない方もいらっしゃる様ですが、ハードディスクは消耗品です。
使っているうちに部品が摩耗、劣化していつかは壊れてしまいます。
業界的には平均して3年前後と言われていますが、お仕事で酷使していたりすると1年足らずで壊れてしまうことも有ります。
この機能は、SMART機能(自己診断機能)を搭載したハードディスクに対してのみ 有効な機能ですが、ハードディスク自身が様々な情報を発信し、それを関知してユーザーに警告を出します。
もしこのSMARTエラーが出た場合は、速やかにデータのバックアップをとって早めにハードディスクの交換を行うことをおすすめします。
定期的なコンピュータテストだけでなく、上記の様なメンテナンスを行うことでよりトラブルの少ない Mac 生活を送ることが出来ると思います。
しかし、過信はいけません。
常に最悪の事態に備えて、バックアップをとることを忘れないでください。
バックアップは最も最強の手段なのです。