只今の訓練は、サイレンです! | せからしか!

只今の訓練は、サイレンです!

朝の6時から、サイレンの音。


けたたましい訳じゃなく、断続的に う~!う~!う~!


あ!そうか。消防団の模擬火災訓練ね。


それにしても、消防車のサイレンが鳴らない。何してんだ?一体!


気になって目が覚めちゃったじゃないか!


僕も消防団OB。昔は自分が出動してた立場だから、後輩の活動は気になる。


そうこうしてるうちに、地元消防団の消防車到着。ハッキリ言って遅いぜ!


消防


ここで思い出した。数年前から訓練時には消防車のサイレンは鳴らしちゃなんねえ!って決まったと言うこと。(僕が消防団を退団した後の事。)


馬鹿げたことだと自分は思う。なんでも朝早くからサイレンを鳴らされて近所迷惑だとか抗議をしたバカタレがいたらしい。(うちの地区じゃないとは思うけども、市単位で決まった事だかんね。)


はっきり言って、サイレンにも決まりがあるのですよ。


緊急時と訓練時では鳴らし方が違う。サイレン鳴らすな!となれば鳴らし方の練習にもならない。


したがって、消防団員もサイレンの鳴らし方知らない奴ばかりになる。実際、僕がいた時の消防団でも実際の火事の時、サイレンの鳴らし方知らずに適当に鳴らし続けた先輩がいたもんね。サイレンのスイッチの横に鳴らし方のマニュアルが書いてあるのだけども、やっぱ本当の火事になったら慌てるもんね。


今は、(僕が退団した後)すっかり便利になって、訓練時のサイレンや、マイク放送も市本部と連動したマイク放送で消防署がやってるけども、僕がいた時は、訓練始めのサイレンも地区への通知も全部地元消防団が自前でしてたのよね。


火災訓練の時間に、訓練用のサイレンを鳴らし、その数分後にマイク放送するのです。


「只今のサイレンは訓練です。  只今のサイレンは訓練です。」


僕もやりました。消防団の副部長がその役だったのだけども、自分の後、副部長になった後輩に、


「ええか、サイレンを鳴らした後、30秒くらいしたら、地元にマイク放送するんや。只今の訓練はサイレンです!只今の訓練はサイレンです!」


さすがに引っかからなんだなあ。(当たり前か。)


今日は、嫁さんの母親の三回忌で、昼に親族一同で一杯やったのだけども、その時に僕より年配の人がみんな言った事。


「今日は消防団の訓練だったみたいやが、消防車のサイレンがいつまでたっても鳴らなんだけん、気になってしょうがなかったが!」


僕「やっぱ、そう思いました?あれね、なんかサイレン鳴らしちゃいけないって決まりができたそうですよ。」


「そんな馬鹿げた話があるか!サイレン鳴らすのも訓練のうちやろうが!」


やっぱ、みんな思う事は同じやん。安心しました。


実際、今の世の中おかしいぜ!


消防団に入団したことも無い奴が、やれサイレンがうるさいだの、税金で飲み食いしてるだの、抗議してるみたいだが、じゃ、実際に緊急時にそう言ってるやつらは何してる?


僕が消防団に在籍してる時にもありました。


集中豪雨で家が水につかりそうだからと消防団も出動要請が出て、みんなで土嚢積んだり、ポンプで水排出してる時に当事者の家の主人。


「いやあ、さっきはここまで水がきてたんだよ。」などと言いながら、下着姿で自分ちでTV見ながらくつろいでいました。


外では近所の人もカッパ着てボランティアで消防団の手伝いしてました。


ま、自分が恥ずかしい事に気付いてない訳だ。こういう人種は言われても分かんねえだろうけどもね。


しかし、消防団が税金で飲み食いしてるなんてえケチつけてくるのはこういう輩なんだよね。


雲仙普賢岳の火砕流で死んだのも警戒に出動してた地元消防団の人達だったのも知らんのじゃないか?


ああ、ほんなこつ 腹が立つ!