むかし、むかし、あるところに・・・
おじいさんとおばあさんが住んでおりました。
おじいさんは山へ芝刈りに・・・
おばあさんは川へ洗濯に・・・
毎日、せっせと出かける生活でした。
まだ、電気も水道も無い時代でしたので、洗濯は川でやっておりました。
環境問題も今程深刻ではなく、わずか数軒の家庭が生活排水を川に流してもそう問題にされるほどの事でもなかったのです。
さて、そんなある日。
裏の畑でポチが鳴いております。
ワン、ワン、ワン、
山へ芝刈りに出かけようとしてたおじいさんですが、あまりにポチの鳴声がウザイので裏の畑へと行きました。
おじいさん「これ、どうしたポチよ。」
ポチ「ワン、ワン、ワン、」
おじいさん「だから、どうしたと聞いておろうが?何かあるのか?」
ポチは畑の上で鳴き続けております。
ワン、ワン、ワン、まるで何かを訴えるかのように。
おじいさん「いったい、なんでそんなに鳴いておるんじゃ?」
ポチ「ワン、ワン、ワン」
ず~とポチの様子をうかがっておったおじいさんですが、あまりにうるさく鳴き続けるポチに・・・
とうとうキレてしまいました!
おじいさん「え~い!うるさい!いつまで鳴いとんじゃ!」
腹を立てたおじいさんは思わずポチの尻尾に噛み付きました。
ぎゃん、ぎゃん、ポチは驚いて悲鳴をあげます。
しかし、キレてしまったおじいさんは離そうとしません!
とうとうたまらず、ポチが叫びました!
「こ、こら!は、離さんか!・・・・
はなさんか!じじい! |
花咲じじい。(はなさかじじい)
お後がよろしいようで・・・・チャンちゃんちゃんちゃんちゃん・・・・
失礼いたしました。