ワイルド7知ってる人、この指と~まれ! | せからしか!

ワイルド7知ってる人、この指と~まれ!

望月 三起也
ワイルド7 [愛蔵版] 1

これはもう、僕らの世代ではたぶん知らない男子はいないんじゃないかというぐらい有名な漫画。


その当時では驚きの、凶悪犯人は勝手に処刑していいという資格を持った警察官(しかも全員、死刑囚だった元凶悪犯罪者。)7人の活躍を描いた物語。


僕は、小さい頃からの望月三起也ファンだったのですが、(秘密探偵JAというのが大好きでした。・・今や、JAというのは農協の別称で、ちょいと複雑な心境ですが。)


当時としては、ちょいと、過激すぎる内容に作品のコレクションするのはためらってました。


前のブログで書いた、今は亡き友人が全部購入してたので借りて全部読みましたねえ。


この漫画がなんと、実写TVドラマになってたんですねえ。たしか、小学校高学年頃だったと思うのですが、毎週毎週、モデルガンによる激しいドンパチばかりで、ほとんど、内容がなかったような気がします。主演は小野進也という人だったような?


TVはさっさと終わったけれど、原作の漫画は長く続きまして、高校生の時もまだ友達に借りて読んでましたね。


なんで、今更そんな話を取り上げるのかというと・・・・


これまた、短大生時代。なんかの拍子にワイルド7の話題が出ました。


滋賀県から来てた友人「そういや俺、ワイルド7の撮影に実際に使った銃持ってるぞ。」


僕「ウェエエええええええ・・・・・・・・・・!何でや?」


友人「TV番組終わった時にな、番組プレゼントと言う奴でな、撮影に使ったモデルガンプレゼント言うのがあったんやんけ。それに応募したら、当たったんや。」


TVほとんど見とらんきに、そんなの知らんがや!うそやろが!


僕「ほんで、どんなのが当たったんや?」


友人「なんか、よう知らんけど機関銃や。こ~んな形した奴(ジェスチャー)」


僕「機関銃~!そ、それ、今でも持っとるんか!」


友人「たぶんある思うで~。なんや、モデルガン規制っちゅうやつができたけん後で色は塗ったけど。送ってきた時は火薬バンバン撃って遊んだなあ。」


僕「そ、それオラにくれ!銭なら払う!」


友人「ええぞ、今度帰ったら持ってきたらあ~!」


めでたく商談成立。休み明けに僕は友人から機関銃(サブ・マシンガン)のモデルガンを手に入れたのでした。


友達に払ったの当時で2000円か、2500円だったかよく覚えてないんですが。たぶんMGCというメーカーの作ってた、イギリスのサブ・マシンガン「ステン・マークⅢ」というタイプ。


これが見事に、本人も言ってたが、全体真っ赤にペンキで塗られてました。今話題になってる郵政省御用達みたいだ。いや、郵便やさんは銃器持ち歩かないよね。


モデルガンの規制というやつが出来て、金属製モデルガンは派手な色でなくてはならなくなっていたのです。だから、ダイキャスト製のモデルガンなんか金色してたでしょう?


しかし、そんなモデルガンに飽き足らないファンの為に、メーカーは悪い薬品売ってました。僕もね、当時名古屋のMGCショップへ行って買ってきた、モデルガン黒染め液。ダイキャストのメッキを削り、この液に漬けると、実銃のような鈍い黒色になる薬品。


友達から買ったステン・サブマシンガン。一生懸命赤いペンキを全部削り、サンドペーパーをかけ、先ほどの黒染め液を塗り込みます。夜中中この作業をやりました。


夜中3時頃、一通り完成。まるで、実銃みたいに、鈍く黒いステンマークⅢの完成。外国の戦争映画でてくる実銃そのもの。


かっちょえ~!嬉しさのあまり、触りまくりながらも、眠気には勝てず、寝ちゃいました。


数時間後。起きて早速ステンマークⅢをさぐります、


ぎょえ~!!手にザラッとした嫌な感覚。



うそ~!なんかの間違い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


睡眠不足で目もおかしくなったのか?






目の前にあったのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


真っ赤(茶)に錆びた、ステンマークⅢ!!


昔のモデルガンだったステンマークⅢはなんと、鉄製。(いや、知ってましたけど。)


買ってきた黒染め液はダイキャスト(亜鉛合金)用だったわけです。化学反応(酸化)させる成分が違ってたんですね。


なんと、ほんの数時間でダイキャスト用の黒染め液は鉄を真っ赤に錆びさせてしまったのでした。


これじゃあ、海底から引き上げられた昔の鉄砲。


でも・・・・もう、二度と、手間暇かけたくなくなった親父は・・・・・・


ステンマークⅢ


自動車用のシャーシ・ブラック(車用の黒いラッカースプレーです。)をざ~と赤錆を落とした(この作業もけっこうしんどかったけど。)ステン・マークⅢに吹きつけ今に至ってます。磁石がカチンとくっつきますよ。


このMGC製のステン・マークⅢには後日談がありまして・・・・・・・・・・


サイズ的に実銃と同じに出来てるってんで、アメリカのユーザーが、自分が買ったモデルガンに実銃の銃身を組み付け、実弾を装填して引き金を引いてみたら撃てた(いや、当然だと思うけどね僕は。)というので、販売中止になったといういわくつきのものらしいです。なんで、実銃売ってる(現在はフルオートで撃てる銃は販売も所持も禁止の州がほとんどだそうですが。)アメリカにわざわざモデルガン輸出してたのかもようわからんけど。


やっぱ、金色か白色にそめときゃなきゃいけんのかな?


ただの黒い色してるんで、オモチャにしか見えません。現在売られてる精巧なエアソフトガンのほうがよっぽど実銃みたいです。しかし外側が鉄なんで振り回すと威力がありそうですが(?)


25~26年前ひょんな事から手にはいったレアなモデルガン。(今から34年くらい前の製品でしょう)ただ、欲を言えば、シュマイザーのほうが欲しかったですね。同じメーカー製なんで弾倉(マガジン)はシュマイザー用をそのまま流用してるみたいです。シュマイザーは戦争映画ではドイツ兵が必ず持っているサブ・マシンガン。かたや、ステン・サブ・マシンガンは大戦中に連合軍がレジスタンスを支援するために大量生産した間に合わせみたいな銃。鉄パイプにストック付けて、ただ弾が撃てればいいという道具。銃としての値打ちが全然違いますよねえ。しかし、そんな単純な構造の銃だから、モデルガンに実銃用の銃身つければ実弾発射可能になってもなんの不思議もないのです。(これは、あくまで可能というだけで、実用になるかといえば、否です。オモチャにそんな耐久性はありません。現実にこの銃、友達が正規に遊んでただけでかなりガタがきてました。)


ま、贅沢言える身分ではないですが。


なぜ、これらの銃をサブ・マシンガンというのか?


サブ・マシンガンというのはピストル用の弾をフルオートで撃てる機関銃。専用の高速弾を使う自動小銃とは威力が全然違うわけです。そのかわり、共通の弾丸を使うんで何種類も弾を用意しなくてよいという利点があるし、近距離戦では小さい分取り回しが利くというので重宝されてるんですね。


映画「ダイ・ハード」でブルース・ウィリスが最後に自分の92F(ピストル)の弾撃ち尽くしちゃって、MP5サブ・マシンガンの弾倉から残った弾2発を取り出して92Fに装填。背中にガムテープで貼り付けてラストの一発(正確には2発)逆転のシーンはなかなか考えてましたが。同じ9ミリパラベラム弾というのを使用する銃同士だからできたんですねえ。あれが、カール(役名)の持ってたステアーを奪ってたら弾丸が違ってますからね。


今日はちょいと、マニアックな話になってしまい、・・引いた人がだいぶいそうですね。


失礼いたしました。