透明に


透明で


透明さを



ひたすらに ひたすらに 透明な




だめだ。だめだ。


濁る僕を際限なく透かしていく



やめて。やめて。


そこにはいきたくないよ。




地に足が着かない。


怖い。


こんな経験は今までしたことがない。



何故?



ここまで来るために、


僕等は努力をしてきたのに。


一度たりとも、怠らずに。



何がこうなった原因だろう?


気が急いてばかりで、到底分からない。



見えない先、霧で覆われて、


どこまで行けば、辿り着く?


重い空気が圧し掛かる。



怖い。怖い。 何も見えない。



足を掬われてしまったんだ。



湿った空気も、何時かは浄化される。


不穏な空気も、何時かは穏やかになる。



意味も無く不安を感じて、沈められていっても、


それも何時かは変わるだろう。



全ての事柄が私を不安にさせて、


この世界の中に埋もれさせていく。




そんな私を、ねぇ。救ってくれますか?




ただその一瞬で変わる。


そんな恐ろしさを秘めている。



ただその一瞬で変わる。


そんな素晴らしさを秘めている。



この足で、


この腕で、


この目で、


この身体で、



その震え上がる様な一瞬を作り出す。



諦めない。決して諦めたりしない。


負けない。決して負けたりしない。



相手にも、


自分にも。



そう、この一瞬に全てをかけて。



さぁ、行くぞ!!


確かな足跡を刻みつけるため

大きな光をこの手に掴むため



高鳴る鼓動を武器に変える瞬間。



この重ね合わせた手は、強靭な剣に

その掛け合わせた声は、鉄壁の盾に


必ずや その未来を手に入れるために


さぁ、いざ勝負だ。