かねてより、甘粕正彦という人物に興味があったものの
甘粕さんに関する本を読んだのはこれが初めてです。

関東大震災後の混乱に乗じて、社会主義者 大杉栄、
内縁の妻 伊藤野枝、8歳の甥の3人が虐殺されましたが(大杉事件)、
大杉事件の犯人が甘粕さんであるというのが通説となっています。

この本を読むと、その通説がかぎりなく疑わしく思えてきます。

読み応えのある一冊です。

甘粕正彦 乱心の曠野 (新潮文庫)/佐野 眞一
¥820
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