旦那は、私には黙って1年半カウンセリングを受けに行っている。
そしてその末、私と別れる事を決意し、私に離婚と共同親権を切り出している。
私は旦那の事をめちゃめちゃ優しい人だと思い込んでいたが、実際は言いたい事を言えないだけの人だった。
そして別れを決意した旦那はようやく私にボロクソ言うようになった。
過去7年間の自分、そして二人の関係を全否定された。
離婚の順序間違ってるやろ。
普通離婚って、問題点を解決しようとして、それがあかんかったらの離婚やろ?
離婚を決めてから相手のあかんとこ指摘するのってちゃうくない??
そう何度も思ったし言ったのだが、どうにもならなかった。
もう無理と思ってある晩、精神科医の親戚に泣きながら電話をした。
カウンセリングの話をすると、
『つまり彼にとって〇〇(私)と別れることが新たなスタート地点になってるから、それを妨げてはだめ。受け入れなさい。』
『今繋ぎとめても彼はまた〇〇のせいでスタートを切れなかったと思うだろうから』
と言われ、泣く泣く私は別れる事を受け入れた。
・・・のだが。
別れるって何・・・
もともと浮気とかはどうぞどうぞって感じやったし(私は)
再婚したい相手ができたならもちろん離婚していいけど・・・
正式に周りに独身って言いたいのかな・・・
それとも手続き上きっぱりと離婚を成立させたいのかな・・・
と、やはりあまり語らない旦那の気持ちを探り始める。
そして、彼は独り立ちしたいのだと理解する。
もともと私(の親)のアパートに転がり込んで同居を始めている。
何度も「ここに僕の居場所はない」と言われている。
(今から思うと家賃も管理費も何も払ってないやつがよう文句言ったわと思うが、それでも居心地が悪かったであろう事は理解できる)
そして経済的に余裕がなかった環境で育った彼は、自分の持ち家を欲しがっていたのも知っていた。
だから彼が、別居のためにアパートを借りると言っていた頃は(お金がもったいない・・・その分を子供のために貯金しようや・・・)と思ってしまっていたが、
彼がアパートを買う事にしたと言った時、私もいろいろ吹っ切れた。
(うんうん。それなら、子供の将来のために投資しているようなもんや。)
しかも、二人で子育てを続けられるように、旦那は私のパリのアパートから徒歩5分~10分以内を探し始めた。
よしよし。
そこから、私は必死に、醜い親権争いは避けるため、なんとか良好な関係に持って行こうと、人生をかける思いで努力をした。
いっさい文句を言うのはやめ、日常から旦那をさりげなく褒め、頼ってる所を見せ(以前「お前は僕を必要としたことがない」と責められている。え、それって誉め言葉ちゃうの…と思ったのだが、本人は頼られたかったようで。あー面倒くさい)、ユーモアも忘れず、でも嘘っぽくならないようにさじ加減を計算をし、とにかく良い人を演じた。
1年もすると、旦那も徐々に機嫌が良くなって来た。
旦那の機嫌が良くなると、こっちも色々やりやすくなる。
そして、今ではすっかり「離婚?や、えーよそんなん。」となっている。
旦那の反抗期に付き合わされた気がしなくもない・・・・
今決まっているのは、彼がアパートを購入したから、そこに徐々に彼が住むようになると言う事。
そのうち子供達も連れて行くようになるだろう。
私のお願いで、からっぽの状態のアパートを子供達に見せてもらっている。
家具などを組み立てていく様子を子供達にも見てもらって、急な引っ越しではなく、「ベッドも完成したしそこで寝てみる?」って感じで、少しずつ、子供達には旦那のアパートで過ごす事に慣れて行ってもらいたい。
パパとママ、仲良しやけど、仕事とか家でする事も多いし、たまに別々のアパートの方がいいねん。
そう、子供達には必要となれば説明するつもりだ。
もちろん、これからどの割合で、どんなペースで子供達にどこに住んでもらうか、決めなくてはいけないだろう。
でも、そこに関しては旦那も私も子供のメンタルを優先に考え、大人として話し合うことが出来ると信じている。
と、言う事で、離婚騒動は別居婚で落ち着きそうな感じだ。
この2年間、鬱にもなったし体調も崩したし死ぬほど旦那と知り合った事を後悔したりしたけど。
一度、知り合い(同じくハーフで子供が2人いる)に、
「え、旦那が出て行って定期的に子供も数日見てくれるって、それ、最高やねんけど!!」
と言われた。
そんなもんか、と思い、同時にふと、若い頃自分が思っていた事を思い出した。
16歳ごろから一人暮らしをしていた私は、一時期
(一人楽過ぎて結婚なんか無理やわ。したとしても、別居婚がいいなぁ・・・)
なんて思っていたのだ。
・・・すっかり忘れていた。
そうや、私、独りが好きやったんや。
それ以上に子供といることが大切になってたけど。
子供と離れるのは嫌やけど。
私が望んだ状況じゃないし。
旦那が別居で満足して、それでうまくいくなら。
私もその中で楽しめるように・・・新しい生活を考えよう・・・
そんな事を考えるまで、前向きになっている。
鬱の治療は続くが・・・