南米最大の夏の祭典、ブラジル・リオデジャネイロのカーニバルが4日開幕した。8日までの期間中、内外の観光客約75万人が訪れ、街全体がサンバのリズムと熱気に包まれる。

 4日は、期間中に市を“統治”する「カーニバルの王様」がリオ市長の権限を象徴する鍵を市長から受け取り、開幕を宣言。市中心部のメーン会場での豪華パレードは6日夜から2日間にわたり徹夜で行われ、長期間の練習を重ねた12チームが観客の前で山車、衣装、踊りの美しさを競う。

 2月に起きたパレード用品の工房「シダジ・ド・サンバ」の火災で、3チームの衣装や山車の大半が焼失。3チームは急ごしらえした衣装などで参加するため、審査対象外となる。

 入場料の高いメーン会場での観覧以外に、誰でも参加できる街頭イベントも人気。サッカーのブラジル代表として活躍し、ことしイタリアからリオのチームに移籍したロナウジーニョ選手や、欧米の有名俳優らがゲストとして登場し、祭典を盛り上げる。消渇丸

韓国の鄭柄国文化体育観光相は23日、「韓国の文化水準が高まり、今や(地上波での放映が禁じられている)日本のテレビドラマを受け入れる時期がきた」と述べ、日本大衆文化の完全開放に積極的な姿勢を表明した。韓国記者団との懇談会で語ったと聯合ニュースが24日伝えた。

 鄭氏は、日本大衆文化の段階的開放が始まった当時は韓国内で「日本への文化的従属」を憂慮する声もあったが、実際には日本での「韓流」拡大につながったと指摘。「現在は韓国の方が(大衆文化の分野で)優位にある」とした。

 これに対し、文化体育観光省は「(鄭氏が)日ごろの考えを語ったもので、直ちに(開放措置を取る)計画はない」と説明しているという。

 韓国は金大中政権時代の1998年から日本の大衆文化を段階的に開放したが、地上波でのテレビドラマ放映を含め一部が未開放のままだ。(共同)

蟻力神

世界三大映画祭の一つ、第61回ベルリン国際映画祭で18日、日本から出品された瀬々敬久監督の「ヘヴンズ ストーリー」が、国際批評家連盟賞を受賞した。同賞は、映画祭事務局とは別の外部組織による賞では権威あるものとして知られる。

 瀬々監督は日本での撮影準備のため同日の授賞式には出席できず、「世界の場で上映され、評価されたことは感慨深い」とのコメントを発表した。

 「ヘヴンズ」は、両親や姉を殺された女性の復讐を描いた作品で、4時間38分の長編。特色ある映画を集めた「パノラマ部門」の中から選ばれた。瀬々監督は大分県出身。京都大在学中に自主制作映画を手掛け、その後、数々の映画を制作している。

 国際批評家連盟賞は昨年、行定勲監督が「パレード」で、2009年は園子温監督が「愛のむきだし」で獲得しており、3年連続で日本作品の受賞となった。

 最高賞「金熊賞」を競うコンペティション部門の審査結果は、19日夜(日本時間20日未明)に発表される。(共同) 蟻力神