植物はなぜ「緑色」なのか?  とことんやさしい光合成の本 読了 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

植物はなぜ緑色なのか?海苔はなぜ黒なのか?など、素朴な疑問に「なるほど」そういうことなのか?といろんなことが再発見できる光合成の話。それから太陽光だけでなく光ならおよそ何でも良いこともその理由がよく分かる解説書です。


何気に生活していても世の中、自然科学を研究している人にはいろんな人がいて、自然科学の手法でたくさんの素朴な疑問が解決されているんですね。

特に光合成については各種たくさんの書籍が出版されており、地元の図書館で早速、その筋の専門家である園池公毅さんの初心者向け本を借りて読んでみました。

最近私が気になっている「電磁波」の問題にも繋がっていて、なぜ植物が緑色なのかよく分かった。

植物はなぜ「緑色」なのか?

それは植物がクロロフィルという葉緑素により、光合成で緑色以外の可視光線等の電磁波を吸収して光合成をしているから。つまり緑色の可視光線だけが吸収されないから結果として人間の目には緑色に見える、ということです(ただし緑色の70%は吸収)。

海苔の場合はフィコビリンというクロロフィルのほか、光合成色素も持っているため、このフィコビリンがくまなく可視光線を光合成で吸収するので、真っ黒になるということです。

一般に光合成とは、二酸化炭素と光を活用して水(H2O)を分解し、有機物を生成して酸素を排出する作用。

とすると、単純に植物をたくさん増やせば二酸化炭素を吸収して温暖化を抑制することが可能なのではないかと思ってしまいます。

ところが植物は生き物なので必ず死にます。光合成で生成した有機物は枯れて微生物によって分解され、この微生物が排出したのと同量の酸素を使って二酸化炭素を排出するので二酸化炭素の収支はトントンということです。

石油や石炭のように枯れずに(有機物のまま)そのまま地中に堆積してしまったり、生きている植物の平均寿命が伸びて生きたままの植物が増えれば、大気中の二酸化炭素は減るかもしれません。