温暖化ガスの要因である二酸化炭素とは | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

二酸化炭素が人工的な要因で増加しているというのは、ここ数年のIPCCという団体の報告により、ほぼ定説になったらしい。

ただし、実際には二酸化炭素の増による温暖化が水分を気化させて、大気の湿度が上がることによって温暖化を倍増させる。二酸化炭素によって温暖化がスタートし、水によってその効果が倍増するということだ。

それにしても二酸化炭素は大気中に0.036%しか含まれていないのに、こんなに騒がれているんですね。ところが驚くことに実は地球誕生時の空気はほとんどが二酸化炭素だったそう。

これが地球が誕生して46億年たって、0.036%まで減ってしまったのです。しかも誕生時は気圧が70〜80気圧あったので、空気の量も現在(1気圧)の70〜80倍あったわけです。なんでこんなに大量の二酸化炭素が減ってしまったのか?

以下は現段階の定説。
1.無機的沈殿(46億年前)
マグマの海に包まれていた原始地球は、徐々に活動が落ち着いて冷えるに従って、水蒸気が雨(酸性雨)になり、大気中の二酸化炭素を吸収して地表のマグネシウム、カルシウムと結合して石灰岩(カルシウムと結合)、苦杯岩(マグネシウムと結合)として海底に沈殿。

2.シアノバクテリア(26〜18億年前)
シアノバクテリアという藍藻が大量繁茂し、光合成によって大量の二酸化炭素を吸収して酸素を供給。

3.サンゴ礁(5〜3億年前)
サンゴが大量に繁茂し、海水中のカルシウムイオンと二酸化炭素を吸収(珊瑚の外骨格の形成)→結果的に石灰岩になる。

⒋植物の陸上進出(3億年前)
シアノバクテリア等の海中植物が酸素を大量に供給して、地中(酸化鉄)や海中(縞状鉄鉱床)の鉄等の鉱物と結合しつつ大気中にも充満し、オゾン層を形成して地表に届く殆どの紫外線を吸収。これによって植物の陸上進出が可能になり、石炭紀に大量のシダ植物が陸上に繁茂し、光合成によって更に大量の二酸化炭素を吸収。

5.石油の形成(1.5億年前)
白亜紀は温暖な気候で恐竜が闊歩した時代ですが、海中では大量の浮遊性プランクトンが繁茂し、海水も高温化して対流がなくなり気中の酸素を取り込めすに無酸素状態となったため、酸化されることなくマリンスノーとして大量に海底に沈殿し、石油の基となるケロジンを形成(=二酸化炭素を固定化)。

以上の経緯を経て、今は0.036%となったらしい。酸素の供給もそうですが、水の存在と生命の誕生が二酸化炭素の減少に大きく影響しているんですね。

例えば地球近隣の金星や火星では今でも大気のほとんどが二酸化炭素だそうです(水もない)。いかに「地球が稀有な存在か」が、二酸化炭素一つとってもよく分かります。